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第二問 サイダーとラムネの違いは? ~実質最強の先輩~
問題、『亀山』とはどんな料理?
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「得意なクイズとかあるのかい?」
「えーっとねえ、イン○○クイズかしらね?」
答えたとき、やなせ姉はスマホを弄り、自分で不正解ブザーを鳴らした。
「淫○○!?」
「うわあ、なんかえっちぃぞ!」
明らかに不埒な妄想を、のんがし始めている!
湊も「ああ、尋ねたウチが悪かったよ」と、顔を逸らす。
「やなせ姉、あんた何やってんのさ!」
「いやね、聞かれたから答えただけよ?」
僕が抗議すると、やなせ姉は縮こまって舌を出す。
「あの、本当は何クイズがお好きなんですか?」
「もう一回言うね。○○トロクイズよぉ」
また不正解ブザーを鳴らし、言葉を伏せた。
「○○トロ!?」
嘉穂さんの頭から湯気が出ている。
「うわあ、えっちぃのから急にばっちぃのに変わったぞーっ!」
のんの妄想も、歪なモノへと変わったようだ。
「これは、想像以上にアブノーマルだね……」
食べるところで出す話題じゃない!
「イントロクイズだよ!」
業を煮やした僕が代わりに答える。
「何だ。イントロクイズかぁ」
「それは、わたしには難しいかも」
自信なさげに嘉穂さんは言う。
僕の分析だと、嘉穂さんは芸能音楽に疎い。
「昔から変わった人なのだー」
数分後、料理がやってきた。
「うわ、これ、ぜんざいじゃん」
のんの前に出てきたのは、汁なしの粒あんがかかっている餅だ。
「京都では、こういうタイプのぜんざいを、亀山って言うんですよ」
嘉穂さんが熱心に説明をした。
「お餅がおっきいのだ。お得なのだ。もぐもぐ」
ゴテッとした粒あんごと、のんは豪快に餅を頬張る。聞いちゃいねえ。
「そういえば、お汁粉とぜんざいの違いって、なんなんでしょう?」
「ああ、実は、分からないんだ」と、僕は首を振った。
かわりに湊が答える。
「と、いうより、違いが多すぎるんだよね。そもそも関東と関西で概念から違うんだ」
関東では汁の多さ、関西は使用する持ちで、名称が変わるらしい。
「よくご存じですね、湊さん?」
「実家が関西だからね」
また、関西でぜんざいと呼ばれていても、関東だと田舎汁粉って呼ばれることも。
「何が問題でもあるんでしょうか?」
「クイズにならないんだ。答えが複数あるから」
正確な名称の違いを説明できない問題は、何を正解にすべきか困難になる。
合点がいったように、嘉穂さんが頷く。
「随分と曖昧なんですね」と、嘉穂さんが感心しながら僕の説明を聞く。
他のメニューも運ばれてきた。
嘉穂さんの前に、オムライスが置かれた。ふんわりとした半熟玉子が、チキンライスを包み込んでいる。いわゆるソフトオムライスだ。
「あ……」
どうも、嘉穂さんの様子がおかしい。オムライスを見つめ、考え込んでいる。
オムライス自体はとてもおいしそうなのに。
「あっ、なるほど」
手を叩き、僕は閃いた。マスターを呼んで、ある頼み事をする。
「それと、これは僕が食べますので」
「かしこまりました。すぐに別のものをご用意致します。もう少々お待ち下さいね」
慌ててマスターが急いで厨房へと引っ込んでいく。
「すいません、ワガママを言ってしまって!」
嘉穂さんは、マスターにひたすら謝っていた。
「いえいえ、結構ですよ」
すぐに、別のオムライスを運んできた。手にケチャップのチューブを持って。
今度のオムライスは、半熟ではなく、薄く焼かれた玉子に包まれている。嘉穂さんの前に、赤いチューブ状の調味料と共に差し出された。
「本来、この形は賄いで作るんですが、こちらの方がお好みなのでは?」
老紳士が言うと、嘉穂さんは顔を赤らめて「はい」と頷く。
「やっぱりね」と、やなせ姉は確信を得たように唸った。
「ありがとうございます!」と、嘉穂さんは礼をする。
「ごゆっくりどうぞ」と、老紳士はカウンターの奥へ。
「わあい」と嘉穂さんは子供のようにはしゃいで、ケチャップのフタを開けた。まるで子供のように、赤い軌道を描きながらはしゃぐ。
「なるほど。チューブケチャップで絵を描きたかったんだね」
やなせ姉の推理通りだ。
「そう。ソフトオムライスだとこうはいかないものね。絵を描けなくはないけど、もうケチャップが掛かっていたし」
嘉穂さんのオムライスには、丸い顔の動物が描かれている。タヌキかな?
「それは何なのだ?」
「ネコさんですぅ」と、嬉しそうに嘉穂さんは語る。
エキセントリックなネコさんがスプーンで崩され、嘉穂さんの胃袋へと消えていく。
「へえ、気を利かせられるんだねえ。お姉さん感心しちゃうなあ」
やなせ姉が茶化す。
ボクの中に、何かが閃いた。
さっきのぜんざいといい、オムライスといい、何かがボクの頭を刺激する。
「どうしたのさ、福原。思春期をこじらせたような顔をして?」
「いやね、似て非なるものでクイズが出せないかなって考えてたんだよ。そしたら、オムライスとソフトオムライスがどう違うのかを導き出せるかなって」
猫さんの絵が描かれたオムライスを頬張るのを横目で見ながら、ボクは思考した。
意味が分かっていないらしく、嘉穂さんは自分のオムライスとにらめっこをしている。
「えーっとねえ、イン○○クイズかしらね?」
答えたとき、やなせ姉はスマホを弄り、自分で不正解ブザーを鳴らした。
「淫○○!?」
「うわあ、なんかえっちぃぞ!」
明らかに不埒な妄想を、のんがし始めている!
湊も「ああ、尋ねたウチが悪かったよ」と、顔を逸らす。
「やなせ姉、あんた何やってんのさ!」
「いやね、聞かれたから答えただけよ?」
僕が抗議すると、やなせ姉は縮こまって舌を出す。
「あの、本当は何クイズがお好きなんですか?」
「もう一回言うね。○○トロクイズよぉ」
また不正解ブザーを鳴らし、言葉を伏せた。
「○○トロ!?」
嘉穂さんの頭から湯気が出ている。
「うわあ、えっちぃのから急にばっちぃのに変わったぞーっ!」
のんの妄想も、歪なモノへと変わったようだ。
「これは、想像以上にアブノーマルだね……」
食べるところで出す話題じゃない!
「イントロクイズだよ!」
業を煮やした僕が代わりに答える。
「何だ。イントロクイズかぁ」
「それは、わたしには難しいかも」
自信なさげに嘉穂さんは言う。
僕の分析だと、嘉穂さんは芸能音楽に疎い。
「昔から変わった人なのだー」
数分後、料理がやってきた。
「うわ、これ、ぜんざいじゃん」
のんの前に出てきたのは、汁なしの粒あんがかかっている餅だ。
「京都では、こういうタイプのぜんざいを、亀山って言うんですよ」
嘉穂さんが熱心に説明をした。
「お餅がおっきいのだ。お得なのだ。もぐもぐ」
ゴテッとした粒あんごと、のんは豪快に餅を頬張る。聞いちゃいねえ。
「そういえば、お汁粉とぜんざいの違いって、なんなんでしょう?」
「ああ、実は、分からないんだ」と、僕は首を振った。
かわりに湊が答える。
「と、いうより、違いが多すぎるんだよね。そもそも関東と関西で概念から違うんだ」
関東では汁の多さ、関西は使用する持ちで、名称が変わるらしい。
「よくご存じですね、湊さん?」
「実家が関西だからね」
また、関西でぜんざいと呼ばれていても、関東だと田舎汁粉って呼ばれることも。
「何が問題でもあるんでしょうか?」
「クイズにならないんだ。答えが複数あるから」
正確な名称の違いを説明できない問題は、何を正解にすべきか困難になる。
合点がいったように、嘉穂さんが頷く。
「随分と曖昧なんですね」と、嘉穂さんが感心しながら僕の説明を聞く。
他のメニューも運ばれてきた。
嘉穂さんの前に、オムライスが置かれた。ふんわりとした半熟玉子が、チキンライスを包み込んでいる。いわゆるソフトオムライスだ。
「あ……」
どうも、嘉穂さんの様子がおかしい。オムライスを見つめ、考え込んでいる。
オムライス自体はとてもおいしそうなのに。
「あっ、なるほど」
手を叩き、僕は閃いた。マスターを呼んで、ある頼み事をする。
「それと、これは僕が食べますので」
「かしこまりました。すぐに別のものをご用意致します。もう少々お待ち下さいね」
慌ててマスターが急いで厨房へと引っ込んでいく。
「すいません、ワガママを言ってしまって!」
嘉穂さんは、マスターにひたすら謝っていた。
「いえいえ、結構ですよ」
すぐに、別のオムライスを運んできた。手にケチャップのチューブを持って。
今度のオムライスは、半熟ではなく、薄く焼かれた玉子に包まれている。嘉穂さんの前に、赤いチューブ状の調味料と共に差し出された。
「本来、この形は賄いで作るんですが、こちらの方がお好みなのでは?」
老紳士が言うと、嘉穂さんは顔を赤らめて「はい」と頷く。
「やっぱりね」と、やなせ姉は確信を得たように唸った。
「ありがとうございます!」と、嘉穂さんは礼をする。
「ごゆっくりどうぞ」と、老紳士はカウンターの奥へ。
「わあい」と嘉穂さんは子供のようにはしゃいで、ケチャップのフタを開けた。まるで子供のように、赤い軌道を描きながらはしゃぐ。
「なるほど。チューブケチャップで絵を描きたかったんだね」
やなせ姉の推理通りだ。
「そう。ソフトオムライスだとこうはいかないものね。絵を描けなくはないけど、もうケチャップが掛かっていたし」
嘉穂さんのオムライスには、丸い顔の動物が描かれている。タヌキかな?
「それは何なのだ?」
「ネコさんですぅ」と、嬉しそうに嘉穂さんは語る。
エキセントリックなネコさんがスプーンで崩され、嘉穂さんの胃袋へと消えていく。
「へえ、気を利かせられるんだねえ。お姉さん感心しちゃうなあ」
やなせ姉が茶化す。
ボクの中に、何かが閃いた。
さっきのぜんざいといい、オムライスといい、何かがボクの頭を刺激する。
「どうしたのさ、福原。思春期をこじらせたような顔をして?」
「いやね、似て非なるものでクイズが出せないかなって考えてたんだよ。そしたら、オムライスとソフトオムライスがどう違うのかを導き出せるかなって」
猫さんの絵が描かれたオムライスを頬張るのを横目で見ながら、ボクは思考した。
意味が分かっていないらしく、嘉穂さんは自分のオムライスとにらめっこをしている。
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