25 / 91
第二章 JKと幼なじみ人妻教師
第22話 初めての共同作業が「お好み焼きカット」でいいのか問題
しおりを挟む
「んだよ、動くなよヤケドするぞ。いいか?」
「う、うん」
気を取り直して、琴子が再度ヘラを構える。
孝明は、あくまでもサポートだ。
琴子の勢いに任せる。
「せーのっ、ほっ!」
どうにか、琴子はお好み焼きをひっくり返せた。
裏面は、うまく焼き上がっている。バラを指摘しなければ、生焼けになっていただろう。
「えへへ、初めての共同作業だねっ」
「バカ言うな。付き合ってすらねえだろが」
「んー、分かんないよー?」
だとしても、こんな初めての共同作業はイヤだ。
「なんでまた、お好み焼きなんて?」
「ウチの学校さぁ、もうすぐ文化祭なんよ」
琴子のクラスは、模擬店を出すらしい。
「だから、ちょこっとくらい貢献しないとって思って」
てっきり、琴子はクラスの行事に興味がないと思っていた。
学校の話をあまりしないから。
彼女の世界は、大衆食堂で完結しているのだと思っていたのだが。
「意外だな。以前のコトコトからは考えられん。友達の影響か?」
「そうかも。うし。マヨネーズは?」
「欲しい。米と一緒に食うからな」
「わかった」
琴子が、ソースをお好み焼きの上に塗りたくる。
鉄板の上でソースが焦げていく香りが、格別なのだ。
「ああいいにおい、たまらん」
「ちょ、コメくん!」
琴子が、孝明の前から飛び退く。
「ちっげーよ! ソースの匂いを嗅いでるの!」
「明らかにJKの匂いを嗅いでたよ! 帰ってJKの使っていたシャンプーの銘柄を探して、飲む勢いだったよ!」
「嗅いでないから! ほら焦げるぞ!」
ソースのせいか、焦げた匂いがお好み焼きから立ちこめている。
「うわ、やばっ!」
「オマエも食うんだぞ。焦げたらイヤだろ?」
「待ってよ!」
急いでひっくり返したせいか、形が崩れてしまった。
「はい、かんせーいっ!」
琴子がホットプレートのツマミをひねって、保温モードにする。
完璧な完成にはほど遠いが、味が良ければいいのだ。
「さてさて、冷めないうちに食おう」
「そうだね」
二人は、お好み焼きの前で手を合わせる。
「いただきます」
お好み焼きを半分に切って、ヘラでつつき合う。
「これ、おいしい!」
ソースの甘みと辛子との相性が絶妙で、いくらでもいけてしまう。
「これは早くメシで追いかけないと」
「忘れてた。ごはんは自分でよそっ……あちゃぁ」
琴子が、ため息をつく。
炊飯器が作動していない。
「ごはんさぁ、ラップしてるのしかないや」
冷蔵庫から、琴子が冷えた白米を出す。
炊き忘れではない。元々炊いてないのだ。外出し、営業する予定ではなかったから。
「う、うん」
気を取り直して、琴子が再度ヘラを構える。
孝明は、あくまでもサポートだ。
琴子の勢いに任せる。
「せーのっ、ほっ!」
どうにか、琴子はお好み焼きをひっくり返せた。
裏面は、うまく焼き上がっている。バラを指摘しなければ、生焼けになっていただろう。
「えへへ、初めての共同作業だねっ」
「バカ言うな。付き合ってすらねえだろが」
「んー、分かんないよー?」
だとしても、こんな初めての共同作業はイヤだ。
「なんでまた、お好み焼きなんて?」
「ウチの学校さぁ、もうすぐ文化祭なんよ」
琴子のクラスは、模擬店を出すらしい。
「だから、ちょこっとくらい貢献しないとって思って」
てっきり、琴子はクラスの行事に興味がないと思っていた。
学校の話をあまりしないから。
彼女の世界は、大衆食堂で完結しているのだと思っていたのだが。
「意外だな。以前のコトコトからは考えられん。友達の影響か?」
「そうかも。うし。マヨネーズは?」
「欲しい。米と一緒に食うからな」
「わかった」
琴子が、ソースをお好み焼きの上に塗りたくる。
鉄板の上でソースが焦げていく香りが、格別なのだ。
「ああいいにおい、たまらん」
「ちょ、コメくん!」
琴子が、孝明の前から飛び退く。
「ちっげーよ! ソースの匂いを嗅いでるの!」
「明らかにJKの匂いを嗅いでたよ! 帰ってJKの使っていたシャンプーの銘柄を探して、飲む勢いだったよ!」
「嗅いでないから! ほら焦げるぞ!」
ソースのせいか、焦げた匂いがお好み焼きから立ちこめている。
「うわ、やばっ!」
「オマエも食うんだぞ。焦げたらイヤだろ?」
「待ってよ!」
急いでひっくり返したせいか、形が崩れてしまった。
「はい、かんせーいっ!」
琴子がホットプレートのツマミをひねって、保温モードにする。
完璧な完成にはほど遠いが、味が良ければいいのだ。
「さてさて、冷めないうちに食おう」
「そうだね」
二人は、お好み焼きの前で手を合わせる。
「いただきます」
お好み焼きを半分に切って、ヘラでつつき合う。
「これ、おいしい!」
ソースの甘みと辛子との相性が絶妙で、いくらでもいけてしまう。
「これは早くメシで追いかけないと」
「忘れてた。ごはんは自分でよそっ……あちゃぁ」
琴子が、ため息をつく。
炊飯器が作動していない。
「ごはんさぁ、ラップしてるのしかないや」
冷蔵庫から、琴子が冷えた白米を出す。
炊き忘れではない。元々炊いてないのだ。外出し、営業する予定ではなかったから。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる