67 / 91
第四章 文化祭と秘密とJK
第61話 「ビビンバ」か「ビビンパ」か問題 (サクヤ クラスメイトに設定変更)
しおりを挟む
琴子の通う高校の文化祭は変わっていて、B級グルメという縛りで模擬店を開く。
単純な屋台や、通り一遍のメイド喫茶はどこもやりたがるので、安易に許可しない。
生徒会がそう決めてしまった。
よって、変わった趣向のアイデアを出し合い、通った模擬店を採用する。
「他のクラスはどんなのを出すんだ?」
「マカロンアイス。中に凍ったチョコを挟むの。食感がパキッとして最高なんだって」
聞いてるだけで、うまそうだ。
『アイスモナカ』のマカロン版という安直さもいい。シンプルな分、味も容易く想像できる。アイスマカロンは、コンビニでも人気商品だ。屋台で手軽に食べられるのはいいかも。早く完成品を食べたい。
「ちょっと、ウチの商品を食べて欲しいんですけど?」
琴子が孝明の肩をさする。
「そのアイスマカロンに勝てる算段は?」
「勝てるか分からないけど、模擬店はやれるはずなんだよね」
アテはあるらしい。
「実はさ、クラスメイトにサクヤって子がいて、たこ焼きの屋台を持ってるのね。実家がタコ焼き屋らしくてさ」
ならば、たこ焼きでいいじゃん、と、話がまとまりかけた。
だが、サクヤ本人はたこ焼きが好きではないらしい。
「もっとオシャレな屋台がいい。考えつかなければ、屋台は貸せない」と言ってきた。
「参っちゃうよね」
「たこ焼きでは、生徒会も納得しないだろうな」
店員が、ラストオーダーを取りに来た。
「シメは、焼きおにぎりとビビンバ、あと冷麺がオススメですが」
しばらく麺類が続いたので、冷麺は除外する。
「あたし、焼きおにぎり! ねえコメくん、二人でシェアしない?」
「それいいな。じゃあオレは、石焼きビビンバを」
シメは決まった。
「かしこまりました。デザートは何に致しましょうか?」
小さい器のアイスか、サンデーである。
「バニラアイス」
「チョコバナナサンデーをくださーい!」
琴子が頼んだのは、一番サイズの大きいタイプだ。
「お前、食えるのか? オレもう限界なんだけど?」
「食べられるモーン」
さすが、これが若さか。
「ねえコメくん、ビビンパなの、ピビンバなの、どっち?」
「どっちでもいよ。ピビンパとかいうが。正確にはピビムパプとか、ややこしいらしい」
なぜか、琴子はずっと孝明がビビンパを混ぜる様子を伺っている。
「どうした?」
「これだ!」
唐突に、琴子が立ち上がった。
「なんで、こんな簡単なことに気づかなかったんだろ? バカだな、あたし」
独り言を言いながら、一人で納得している。
「どうした、コトコト?」
ふと我に返った琴子が、座り直す。
「ゴメン。ちょっとひらめいた。席外すから食べてて」
意を決したような顔になって、琴子は席を外す。
カバンからスマホを出し、好美に電話した。
「あのね好美ちゃん、屋台なんだけどさ、なんとかなるかも!」
単純な屋台や、通り一遍のメイド喫茶はどこもやりたがるので、安易に許可しない。
生徒会がそう決めてしまった。
よって、変わった趣向のアイデアを出し合い、通った模擬店を採用する。
「他のクラスはどんなのを出すんだ?」
「マカロンアイス。中に凍ったチョコを挟むの。食感がパキッとして最高なんだって」
聞いてるだけで、うまそうだ。
『アイスモナカ』のマカロン版という安直さもいい。シンプルな分、味も容易く想像できる。アイスマカロンは、コンビニでも人気商品だ。屋台で手軽に食べられるのはいいかも。早く完成品を食べたい。
「ちょっと、ウチの商品を食べて欲しいんですけど?」
琴子が孝明の肩をさする。
「そのアイスマカロンに勝てる算段は?」
「勝てるか分からないけど、模擬店はやれるはずなんだよね」
アテはあるらしい。
「実はさ、クラスメイトにサクヤって子がいて、たこ焼きの屋台を持ってるのね。実家がタコ焼き屋らしくてさ」
ならば、たこ焼きでいいじゃん、と、話がまとまりかけた。
だが、サクヤ本人はたこ焼きが好きではないらしい。
「もっとオシャレな屋台がいい。考えつかなければ、屋台は貸せない」と言ってきた。
「参っちゃうよね」
「たこ焼きでは、生徒会も納得しないだろうな」
店員が、ラストオーダーを取りに来た。
「シメは、焼きおにぎりとビビンバ、あと冷麺がオススメですが」
しばらく麺類が続いたので、冷麺は除外する。
「あたし、焼きおにぎり! ねえコメくん、二人でシェアしない?」
「それいいな。じゃあオレは、石焼きビビンバを」
シメは決まった。
「かしこまりました。デザートは何に致しましょうか?」
小さい器のアイスか、サンデーである。
「バニラアイス」
「チョコバナナサンデーをくださーい!」
琴子が頼んだのは、一番サイズの大きいタイプだ。
「お前、食えるのか? オレもう限界なんだけど?」
「食べられるモーン」
さすが、これが若さか。
「ねえコメくん、ビビンパなの、ピビンバなの、どっち?」
「どっちでもいよ。ピビンパとかいうが。正確にはピビムパプとか、ややこしいらしい」
なぜか、琴子はずっと孝明がビビンパを混ぜる様子を伺っている。
「どうした?」
「これだ!」
唐突に、琴子が立ち上がった。
「なんで、こんな簡単なことに気づかなかったんだろ? バカだな、あたし」
独り言を言いながら、一人で納得している。
「どうした、コトコト?」
ふと我に返った琴子が、座り直す。
「ゴメン。ちょっとひらめいた。席外すから食べてて」
意を決したような顔になって、琴子は席を外す。
カバンからスマホを出し、好美に電話した。
「あのね好美ちゃん、屋台なんだけどさ、なんとかなるかも!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる