42 / 49
第四章 学園の闇を暴け! 百合王子の禁じ手!
王子危うし! 百合魔法が通じない!?
しおりを挟む
「よく頭の回るガキだ。王子なんか辞めて、探偵にでもなればいい」
教師が、皮肉めいた笑みを見せる。
現行犯逮捕されて、何を強がっているのか。
「では聞こう。どうして彼が、妖刀を携帯しているとわかった?」
「普段から持っているだろう?」
すっとぼけやがって。何を言うか。
「この妖刀は、つい最近試験で手に入れたモノですよ? あなた方に報告がいきましたか?」
これは調査済みだ。
担任以外、特に把握している者はいないという。
ツンが証明済みだ。
「裏取りもできている。ライバラは辻斬りじゃない。辻斬りからあの子たちを守ったんだ!」
「嘘だ。あのとき、彼はたしかに」
教師は反論しようとした。
「本当です!」
ソフィに肩を抱かれて、二人組の女性が現れた。
以前辻斬りに襲われた女性だ。
「あのときは、彼が助けてくださったのです」
もう、言い逃れはできない。
「おのれ、こうなったら街ごと吹き飛ばしてくれる!」
歴史教諭が、跳躍した。
「先生方は市民を安全な場所へ!」
「無用です」
学園長が、足を一つ踏みならす。
ハニカム状の防御フィールドを半球ドーム型に形成し、オレたちを包んだ。
「痛って!」
飛び上がっていた歴史教諭が、ドームに頭をぶつける。
「あなた方を囲んだ方が、街にも被害が出ません。思う存分やりなさい」
これは、ありがたい!
オレたちの性格を、よく把握している。
「だったら、生徒が死ぬ様をそこで見ているのだな!」
歴史教諭が服を破り捨てた。
サイズは人間だが、黒いウロコに覆われて翼まで生えている。
亜人、それもツンと同じ、龍人族だ。
「ドラゴン?」
「そうだ。私こそ、お前が倒した魔物の本体、ファフニートなり!」
魔王の側近のおでましか。
ファフニートの両手に、ヒレ状の刃が突き出る。
どうやら、あの刃物は身体の一部だったらしい。
「学園で起きていた、一連の騒動は貴様の仕業だな?」
「そうだ。すべて私が手引きした。人間を騙すなんてチョロい。さすがに大きなトラブルまでは起こせなかったが、学園を混乱させるにはちょうどよかった!」
彼は魔王すら利用して、世界を征服しようとしていたようである。
「我ら魔族にとって、驚異なのは魔法学園だった。勇者の後継を育てる学園が、我々にとっては邪魔でしかない」
学園を失墜させる作戦は、ことごとく失敗してきた。
勇者最有力の存在は消せたが、魔族側のダメージも大きく、ようやく立て直したらしい。
「被害を街にまで及ぼしたのが、運の尽きだな!」
「やかましい! お前たちさえいなければ、『幼女百合専門レストラン』が完成したというのに!」
叫びながら、ファフニートがオレに刃を振り回す。
なんたる不穏な響きだ。
「ミルクの匂いに囲まれて、私は尊い世界で暮らすのだ。そして小さき百合の間に挟まれて、フワッフワの感触を永遠に堪能する」
聞くに堪えない淫靡な世界である。
「そんなディストピアを構築するために、魔王を利用したのか?」
「魔王は手ぬるい! 我が楽園成就のため、あやつには捨て石になってもらうはずだった。なのに、たやすく負けおって!」
「不完全な状態で送り込むからだ」
「あれは、魔王が功を焦ったからだ! 私のせいではない!」
どちらにしても、同じことだろうに。
「正体を知られたからには、私自らが出向くしかない。王子、今日が貴様の最期だ!」
「突破できるか? 【百合障壁】!」
コーヒー色の雲を全身に形成し、鉄壁のガードを作り出す。
オレも攻撃できないが、相手にとっても厄介のハズ。
「切り裂くなどできまい! おお!?」
予想外の攻撃に、オレは反応が遅れる。
トンファーを激しく振り回しながら、賊はオレのガードを切り裂いた。
クッション性の高い防御壁を、こうも簡単に。
幸い、オレはノーダメージだ。とはいえ、どこまでもつか。
ファフニートの凶刃が、オレの腕をかすめた。
上腕が切れて、出血する。
百合魔法が、通じない?
「戸惑っているな? 百合魔法といえど、属性魔法に変わりなし。波長の合うモノ同士にぶつけても、無意味!」
「お前も、百合魔法使いか」
ファフニートも、百合を愛でる者だ。
本質的には同じ思考の持ち主というワケか。
「たとえ百合を求める者でも、オレとオマエでは決定的に違う!」
「同じだよ! 貴様も貪欲に強欲に世界を百合に染めることを楽しんでいる!」
オレは、コイツなんかとは違う!
「王子、伏せてくださいませ!」
ツンが砲撃で、フォローをしてくれた。
しかし、相手は余裕の表情である。
必殺の砲弾すら、ファフニートは両断してしまう。
さすが、最上位の魔族か。
とはいえ、無傷とまではいかない。
「おのれぇ! ミケーリの子孫だけあって、やるな!」
ツンの攻撃を斬り捨てた刃物が、溶けた鉄のように泡立っていた。
「だが、ムダなこと! とどめだ!」
オレのノドへ、ファフニートの刃が接近しようとした。
防御は間に合うか? ギリギリだろう。
しかし、差し違えてでも!
「王子ムチャよ!」
ソフィの叫びが聞こえる。
だが、やらねばならぬ。
「斬!」
「っごおおお!?」
刃がオレを斬る前に、ファフニートの武器が切断される。
「ぬううう! 妖刀使いめ!」
オレをかばうように立ち塞がるのは、ライバラだった。
教師が、皮肉めいた笑みを見せる。
現行犯逮捕されて、何を強がっているのか。
「では聞こう。どうして彼が、妖刀を携帯しているとわかった?」
「普段から持っているだろう?」
すっとぼけやがって。何を言うか。
「この妖刀は、つい最近試験で手に入れたモノですよ? あなた方に報告がいきましたか?」
これは調査済みだ。
担任以外、特に把握している者はいないという。
ツンが証明済みだ。
「裏取りもできている。ライバラは辻斬りじゃない。辻斬りからあの子たちを守ったんだ!」
「嘘だ。あのとき、彼はたしかに」
教師は反論しようとした。
「本当です!」
ソフィに肩を抱かれて、二人組の女性が現れた。
以前辻斬りに襲われた女性だ。
「あのときは、彼が助けてくださったのです」
もう、言い逃れはできない。
「おのれ、こうなったら街ごと吹き飛ばしてくれる!」
歴史教諭が、跳躍した。
「先生方は市民を安全な場所へ!」
「無用です」
学園長が、足を一つ踏みならす。
ハニカム状の防御フィールドを半球ドーム型に形成し、オレたちを包んだ。
「痛って!」
飛び上がっていた歴史教諭が、ドームに頭をぶつける。
「あなた方を囲んだ方が、街にも被害が出ません。思う存分やりなさい」
これは、ありがたい!
オレたちの性格を、よく把握している。
「だったら、生徒が死ぬ様をそこで見ているのだな!」
歴史教諭が服を破り捨てた。
サイズは人間だが、黒いウロコに覆われて翼まで生えている。
亜人、それもツンと同じ、龍人族だ。
「ドラゴン?」
「そうだ。私こそ、お前が倒した魔物の本体、ファフニートなり!」
魔王の側近のおでましか。
ファフニートの両手に、ヒレ状の刃が突き出る。
どうやら、あの刃物は身体の一部だったらしい。
「学園で起きていた、一連の騒動は貴様の仕業だな?」
「そうだ。すべて私が手引きした。人間を騙すなんてチョロい。さすがに大きなトラブルまでは起こせなかったが、学園を混乱させるにはちょうどよかった!」
彼は魔王すら利用して、世界を征服しようとしていたようである。
「我ら魔族にとって、驚異なのは魔法学園だった。勇者の後継を育てる学園が、我々にとっては邪魔でしかない」
学園を失墜させる作戦は、ことごとく失敗してきた。
勇者最有力の存在は消せたが、魔族側のダメージも大きく、ようやく立て直したらしい。
「被害を街にまで及ぼしたのが、運の尽きだな!」
「やかましい! お前たちさえいなければ、『幼女百合専門レストラン』が完成したというのに!」
叫びながら、ファフニートがオレに刃を振り回す。
なんたる不穏な響きだ。
「ミルクの匂いに囲まれて、私は尊い世界で暮らすのだ。そして小さき百合の間に挟まれて、フワッフワの感触を永遠に堪能する」
聞くに堪えない淫靡な世界である。
「そんなディストピアを構築するために、魔王を利用したのか?」
「魔王は手ぬるい! 我が楽園成就のため、あやつには捨て石になってもらうはずだった。なのに、たやすく負けおって!」
「不完全な状態で送り込むからだ」
「あれは、魔王が功を焦ったからだ! 私のせいではない!」
どちらにしても、同じことだろうに。
「正体を知られたからには、私自らが出向くしかない。王子、今日が貴様の最期だ!」
「突破できるか? 【百合障壁】!」
コーヒー色の雲を全身に形成し、鉄壁のガードを作り出す。
オレも攻撃できないが、相手にとっても厄介のハズ。
「切り裂くなどできまい! おお!?」
予想外の攻撃に、オレは反応が遅れる。
トンファーを激しく振り回しながら、賊はオレのガードを切り裂いた。
クッション性の高い防御壁を、こうも簡単に。
幸い、オレはノーダメージだ。とはいえ、どこまでもつか。
ファフニートの凶刃が、オレの腕をかすめた。
上腕が切れて、出血する。
百合魔法が、通じない?
「戸惑っているな? 百合魔法といえど、属性魔法に変わりなし。波長の合うモノ同士にぶつけても、無意味!」
「お前も、百合魔法使いか」
ファフニートも、百合を愛でる者だ。
本質的には同じ思考の持ち主というワケか。
「たとえ百合を求める者でも、オレとオマエでは決定的に違う!」
「同じだよ! 貴様も貪欲に強欲に世界を百合に染めることを楽しんでいる!」
オレは、コイツなんかとは違う!
「王子、伏せてくださいませ!」
ツンが砲撃で、フォローをしてくれた。
しかし、相手は余裕の表情である。
必殺の砲弾すら、ファフニートは両断してしまう。
さすが、最上位の魔族か。
とはいえ、無傷とまではいかない。
「おのれぇ! ミケーリの子孫だけあって、やるな!」
ツンの攻撃を斬り捨てた刃物が、溶けた鉄のように泡立っていた。
「だが、ムダなこと! とどめだ!」
オレのノドへ、ファフニートの刃が接近しようとした。
防御は間に合うか? ギリギリだろう。
しかし、差し違えてでも!
「王子ムチャよ!」
ソフィの叫びが聞こえる。
だが、やらねばならぬ。
「斬!」
「っごおおお!?」
刃がオレを斬る前に、ファフニートの武器が切断される。
「ぬううう! 妖刀使いめ!」
オレをかばうように立ち塞がるのは、ライバラだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる