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第四章 和風ファンタジーの魔法学校を、オロチから救え
第18話 決戦のとき
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いよいよ、オロチとの決戦を迎える。
いくら「一日でゲーム内時間の一ヶ月を費やす」と言っても、しょせんは一週間だ。
マジで、あっという間である。
しかし、やれるだけのことはやった。
スキルの見直しと調節は、完了している。
プレイヤー自体の腕も、磨いたつもりだ。
残念ながら、まだオレとミラベルは、スキルの合成はできない。
キョーコ固有の、特性のようだ。
これでうまくいかなかったら、オレのせいだな。
「ベップおじさん、勝てるかな?」
ミラベルは制服から、勇者モードになっている。
制服に付与された「魔法攻撃力 一〇分の一」なんていうハンデを背負っては、まともに戦えない。
キョーコも、制服を巫女服に変えている。
あれが本来の正装か。
「参りましょう」
キョーコは、鬼火を周辺に数個、浮かび上がらせた。
なんだ、あの鬼火のデカさは。
まともに育て上げたら、あんな力を発揮するのか。
オレにできることは、圧倒的に少ない。
ミラベルたちのがんばりに、結局は賭けるしかなかった。
このコンテンツは、そういうルールなのだ。
オレはまともに、手出しはできない仕組み。
ヒロインたちを育成して、見守る。
主人公はオレだが、あくまでも主役はヒロインたち。
本当に、学園モノの教師になった気分だぜ。
こんなに、もどかしいものだとは。
学園近くの山から、オロチが起き上がってきた。
とりあえず、学校の生徒たちには「とにかく逃げろ」と教えてある。
市民の安全を守ることも、学徒の役割だと。
敵を倒すことより、逃げる・人を逃がすことを優先しろと、叩き込んだ。
見たところ、彼らは優秀ではある。しかし、いざというときには参戦しないんだろうなと考えたのだ。
結論から言うと、オレの予想は大当たり。
他の生徒たちは、見事に戦力外となっている。
彼らの力は、三ヶ月時点で頭打ちになったのだ。
ポンコツなキョーコを見捨てて他の生徒を育てたとしても、彼らは一切成長しない。応用もできないようだった。
ミラベルとキョーコだけを見ていれば、よかったのである。
想像通りだ。ここはゲームだな、と思う。
学園すら丸呑みにしそうなくらい、オロチはでかい。
オレが思っていたのと、同じような姿をしていた。
オロチは、頭が七本もある。正確には、七本しかない。
イメージとしては、頭がもう一本あるように思えたが。
「懲りずによく来たわね」
また、イクスとかいう魔王の分身体が現れた。
やはりオロチの復活は、イクスが絡んでいたか。
「頭の一つを誰かさんが抑え込んだせいで、まともに力を発揮できないの。けど、まあいいわ」
イクスは、あのじいさんのことを言っているのか。
おっ。クエストログが。こんなときに、なんだよ?
*
【条件達成】
理事長を助けたことにより、オロチの弱体化に成功しました。
また、キョーコを育成したことにより、オロチはさらに弱まります。
*
あのじいさんを手伝ってやらなかったら、イベントが失敗に終わるのだろう。
完全体のオロチと、戦う羽目になっていたってわけだな。
オロチは見た目こそかわいらしいが、元々がコブラのためか毒々しい。
「ベップ・ハスヌマ。あなたはあたしの警告を無視した。手加減はしないから、そのつもりで」
「望むところだぜ」
「オロチ、あとは頼んだわよ」
イクスが、その場から消える。
またオレとミラベルを分断する、ってわけじゃなさそうだ。
オロチとの戦闘が始まった。
「いきなり、デカいのをぶちかませ。キョーコ!」
「はい。行くです。鬼火!」
キョーコが鬼火を、コブラの表皮に叩き込む。
しかし、まったくダメージが通らない。
「じゃあ、こっちはどう? ハートビート!」
今度はミラベルが、ハート型の火球を角笛から撃ち出した。
ミラベルの最大火力を持ってしても、コブラにダメージは入らない。
これは、なにか法則があるな。それを考えないと。
巨大な首のノドが膨れ上がり、口から毒液の弾が吐き出される。
「いちかばちか! ジャストガード!」
まずはオレが実験体になって、試す。
これで受けきれなかったら、終わりだ。
ミラベルでも、この攻撃は防御できないことになる。
「よし」
両手持ちの杖で、どうにか攻撃を弾くことができた。
オレも鍛えてきたってのもあるが、どうにかジャストガードは通るようである。
コブラの頭が、空いたままになった。吐き出した毒液をまた飲み込む羽目に。
しかし、ダメージが入った感じでもない。
これもダメか。
まあ、自分の毒でダメージが入るとかは、おかしいもんな。
複数の頭が、連続で毒の弾丸を撃ち出す。
「ミラベル! ジャストガードしまくって!」
「はい!」
オレとミラベルで、ジャストガードをして攻撃を無効化する。
そのスキに、キョーコが攻撃をできれば。
「キョーコちゃん、お願い!」
「はい、ミラベルさん。いくです。鬼火」
コブラの口に、キョーコが鬼火を打ち込んだ。
鬼火を飲んだコブラが、苦しみだす。
「よーし! ダメージが入ったぞ!」
そういうことか。
ジャストガードをされたら、口が空いたままになる。
そこへ、決定打を打ち込むわけだ。
オレとミラベルで、ジャストガード役を引き受ける。
キョーコには、砲台になってもらおう。
どうもオロチは、頭が小さい順から体力が少ないようだ。七本が独立した生き物らしい。
一つずつ、オロチの頭を減らしていく。
一つだけ残して、ようやくオロチの頭をほぼすべて潰せた。
しかし、オロチが人間形態に変化する。
「第二形態があるのか」
いくら「一日でゲーム内時間の一ヶ月を費やす」と言っても、しょせんは一週間だ。
マジで、あっという間である。
しかし、やれるだけのことはやった。
スキルの見直しと調節は、完了している。
プレイヤー自体の腕も、磨いたつもりだ。
残念ながら、まだオレとミラベルは、スキルの合成はできない。
キョーコ固有の、特性のようだ。
これでうまくいかなかったら、オレのせいだな。
「ベップおじさん、勝てるかな?」
ミラベルは制服から、勇者モードになっている。
制服に付与された「魔法攻撃力 一〇分の一」なんていうハンデを背負っては、まともに戦えない。
キョーコも、制服を巫女服に変えている。
あれが本来の正装か。
「参りましょう」
キョーコは、鬼火を周辺に数個、浮かび上がらせた。
なんだ、あの鬼火のデカさは。
まともに育て上げたら、あんな力を発揮するのか。
オレにできることは、圧倒的に少ない。
ミラベルたちのがんばりに、結局は賭けるしかなかった。
このコンテンツは、そういうルールなのだ。
オレはまともに、手出しはできない仕組み。
ヒロインたちを育成して、見守る。
主人公はオレだが、あくまでも主役はヒロインたち。
本当に、学園モノの教師になった気分だぜ。
こんなに、もどかしいものだとは。
学園近くの山から、オロチが起き上がってきた。
とりあえず、学校の生徒たちには「とにかく逃げろ」と教えてある。
市民の安全を守ることも、学徒の役割だと。
敵を倒すことより、逃げる・人を逃がすことを優先しろと、叩き込んだ。
見たところ、彼らは優秀ではある。しかし、いざというときには参戦しないんだろうなと考えたのだ。
結論から言うと、オレの予想は大当たり。
他の生徒たちは、見事に戦力外となっている。
彼らの力は、三ヶ月時点で頭打ちになったのだ。
ポンコツなキョーコを見捨てて他の生徒を育てたとしても、彼らは一切成長しない。応用もできないようだった。
ミラベルとキョーコだけを見ていれば、よかったのである。
想像通りだ。ここはゲームだな、と思う。
学園すら丸呑みにしそうなくらい、オロチはでかい。
オレが思っていたのと、同じような姿をしていた。
オロチは、頭が七本もある。正確には、七本しかない。
イメージとしては、頭がもう一本あるように思えたが。
「懲りずによく来たわね」
また、イクスとかいう魔王の分身体が現れた。
やはりオロチの復活は、イクスが絡んでいたか。
「頭の一つを誰かさんが抑え込んだせいで、まともに力を発揮できないの。けど、まあいいわ」
イクスは、あのじいさんのことを言っているのか。
おっ。クエストログが。こんなときに、なんだよ?
*
【条件達成】
理事長を助けたことにより、オロチの弱体化に成功しました。
また、キョーコを育成したことにより、オロチはさらに弱まります。
*
あのじいさんを手伝ってやらなかったら、イベントが失敗に終わるのだろう。
完全体のオロチと、戦う羽目になっていたってわけだな。
オロチは見た目こそかわいらしいが、元々がコブラのためか毒々しい。
「ベップ・ハスヌマ。あなたはあたしの警告を無視した。手加減はしないから、そのつもりで」
「望むところだぜ」
「オロチ、あとは頼んだわよ」
イクスが、その場から消える。
またオレとミラベルを分断する、ってわけじゃなさそうだ。
オロチとの戦闘が始まった。
「いきなり、デカいのをぶちかませ。キョーコ!」
「はい。行くです。鬼火!」
キョーコが鬼火を、コブラの表皮に叩き込む。
しかし、まったくダメージが通らない。
「じゃあ、こっちはどう? ハートビート!」
今度はミラベルが、ハート型の火球を角笛から撃ち出した。
ミラベルの最大火力を持ってしても、コブラにダメージは入らない。
これは、なにか法則があるな。それを考えないと。
巨大な首のノドが膨れ上がり、口から毒液の弾が吐き出される。
「いちかばちか! ジャストガード!」
まずはオレが実験体になって、試す。
これで受けきれなかったら、終わりだ。
ミラベルでも、この攻撃は防御できないことになる。
「よし」
両手持ちの杖で、どうにか攻撃を弾くことができた。
オレも鍛えてきたってのもあるが、どうにかジャストガードは通るようである。
コブラの頭が、空いたままになった。吐き出した毒液をまた飲み込む羽目に。
しかし、ダメージが入った感じでもない。
これもダメか。
まあ、自分の毒でダメージが入るとかは、おかしいもんな。
複数の頭が、連続で毒の弾丸を撃ち出す。
「ミラベル! ジャストガードしまくって!」
「はい!」
オレとミラベルで、ジャストガードをして攻撃を無効化する。
そのスキに、キョーコが攻撃をできれば。
「キョーコちゃん、お願い!」
「はい、ミラベルさん。いくです。鬼火」
コブラの口に、キョーコが鬼火を打ち込んだ。
鬼火を飲んだコブラが、苦しみだす。
「よーし! ダメージが入ったぞ!」
そういうことか。
ジャストガードをされたら、口が空いたままになる。
そこへ、決定打を打ち込むわけだ。
オレとミラベルで、ジャストガード役を引き受ける。
キョーコには、砲台になってもらおう。
どうもオロチは、頭が小さい順から体力が少ないようだ。七本が独立した生き物らしい。
一つずつ、オロチの頭を減らしていく。
一つだけ残して、ようやくオロチの頭をほぼすべて潰せた。
しかし、オロチが人間形態に変化する。
「第二形態があるのか」
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