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第五章 敵はヒロイン!? 初の攻略対象との戦闘?
第24話 姫騎士エデル戦
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エデル・ワイスは、氷でできたような透明なヨロイを身に着け、青い兜をかぶっている。
「たしか、妖術師がエデルを操っていると言っていたな?」
「うむ。しかし、姫のヨロイにある程度ダメージを与えなければ、妖術師は姿を現さぬのだ」
銀狼が言うには、妖術師はこの城のどこかに潜んでいるという。
あのヨロイを潰せば、妖術師が困るってわけか。
「エデルの相手をしつつ、城のどこかにいるボスを探さなければならねえのか」
話し合っているうちに、エデルがこちらに攻撃をしてきた。
緑色の剣閃を、撃ちまくる。
ドワーフの古代文明を、大根を切るかのようにスパンスパンと切り刻んだ。
「ミラベル、ジャストガードはやめておくんだ。あんなの、命がいくつあっても足りないぜ!」
「わかってる。でもやる! やるしかないんだよ」
ミラベルが、エデルに立ち向かう。
仕方ない。オレが突破口を開くしか。
「よし、来やがれお姫様!」
ミラベルだけに、危険な目に合わせるわけには!
いくら魔獣の皮で強化したとはいえ、あの剣閃は厄介だ。
ヘタに受け流すと、ミラベルに当たってしまう。
ジャスガで無力化するしかない。
しかも。
「うお!」
ジャストガードが成功しても、さらにエデルが接近戦を持ちかけてきた。
慌てて相手の腹を蹴って、距離を取る。
「こっちに覚悟がないうちから攻めてくるな、っての!」
もっと戦局を、見極めさせてもらいたいっ。
仕切り直して、もう一度剣閃を受けるところから。
「ジャストガード!」
剣閃が当たるギリギリのところで、大盾で防ぐ。
このタイミングをはかるまでが、怖すぎる!
だが本当に恐ろしいのは、ここからだ。
ゼロ距離で、エデルが密着してくる。
ハルバートで、オレの胴体を薙ぎ払ってきた。
「くそ。背面跳び」
背中から飛び込んで、相手のハルバートを後ろ手に掴む。
「ごおおおおお!?」
しかし、オレの体重が乗っているにも関わらず、エデルは槍をぶん回す。
「コイツ、やってんな。止められん」
ブレイクダンスか鉄棒の要領で、槍の上で体勢を整える。
「こんにゃろ!」
首へ、キックを叩き込んだ。
だが、打ち抜けない。
まるで、砂に包んだ丸太を蹴ったような感触だ。
これが、ドワーフの肉体か。
「しまった!」
オレは、エデルに足首を掴まれてしまった。
柱に、叩きつけられる。
「ごおっほ!」
「ベップおじさん!」
「オレは平気だ! 心配ない!」
背中が砕けるような痛みに耐えて、回復を。
「くっそ。またミラベル用に取っておいた回復剤を、使うことに!」
怒りに燃えたオレは、足首に蹴りを叩き込んだ。
ミラベルに剣閃を叩き込もうとしていたエデルが、転倒する。
剣閃をかわして、ミラベルがおでんアタックをかます。
「さあ、熱いぜ、お姫様!」
「えーい!」
こんにゃく型のハンマーを叩き込まれて、エデルが少し怯んだ。
「深追いするな、ミラベル! ヒット・アンド・アウェイだ!」
「はい!」
ミラベルが後ろに下がる。
立ち上がって、エデルが反撃に向かった。
しかし、銀狼がミラベルの盾になる。
エデルの仮面が、少しひび割れた。
だが、瞬時に修復される。
「む!」
オレはそのとき、天井から気配を感じ取った。
「あそこか!」
天井に向かって、オレは火球を投げ飛ばす。
火球が天井に、激突した。
しかし、なにも命中していない。
たしかに、魔物の気配があったのだが。
「ベップおじさん!」
ミラベルに声をかけられた方を向くと、エデルの槍斧がオレの首へ直撃しそうになっていた。
「うわっと!」
慌ててハットを大盾に変化させ、頭でジャストガードを。
手で受けるのが間に合わなかった。
どうにか攻撃は、防げたが。
「ああ、頭がくらくらする」
脳を揺さぶられ、オレは気絶しそうになる。
しかし、その効果がよかったのだろう。
倒れる寸前、人影が見えた。柱の奥だ。
「そこだ! 【ボルト・アロー】!」
オレは、風魔法と雷魔法を合成させて、ウインドアローを放つ。
雷でできた矢は、風魔法によって相手を逃さない。
「ぎいい!?」
矢を肩に受けて、老人がうめく。
妖術使いと言うからもっと禍々しい顔立ちかと思ったら、まるまる太ったお貴族様じゃないか。
「あなたは、大臣!?」
銀狼が、老人に声をかける。
「なぜです! なぜあなたが魔王の配下に!?」
「国のためじゃ! 犬っころは主に従っておればいいものを!」
状況が、飲み込めない。
「あのヤロウは、この国のえらいさんか?」
「いかにも。エデル姫の側近だった」
そいつが魔王の配下として、動いていると。
「おのれ。シバレリアをこの手にする計画を、邪魔するでない!」
「てめえこそ、エデル姫を解放しやがれ」
「シバレリアは、あんな小娘が統治したらダメになる。敵対国からナメられて、終わりじゃ!」
「だいたい私利私欲のために動いているやつってのは、ぜーんぶ周囲の状況を言い訳にするんだよなあ。おおかた、自分の利権を王様に咎められたってか?」
「黙れ! 若造になにがわかる!?」
うるせえのは、てめえなんだよ。
「熱々おでんの時間だぜ、じじい!」
オレは自分の武器も、おでんに変化させた。特大で、灼熱の火属性魔法を込めて。
「たしか、妖術師がエデルを操っていると言っていたな?」
「うむ。しかし、姫のヨロイにある程度ダメージを与えなければ、妖術師は姿を現さぬのだ」
銀狼が言うには、妖術師はこの城のどこかに潜んでいるという。
あのヨロイを潰せば、妖術師が困るってわけか。
「エデルの相手をしつつ、城のどこかにいるボスを探さなければならねえのか」
話し合っているうちに、エデルがこちらに攻撃をしてきた。
緑色の剣閃を、撃ちまくる。
ドワーフの古代文明を、大根を切るかのようにスパンスパンと切り刻んだ。
「ミラベル、ジャストガードはやめておくんだ。あんなの、命がいくつあっても足りないぜ!」
「わかってる。でもやる! やるしかないんだよ」
ミラベルが、エデルに立ち向かう。
仕方ない。オレが突破口を開くしか。
「よし、来やがれお姫様!」
ミラベルだけに、危険な目に合わせるわけには!
いくら魔獣の皮で強化したとはいえ、あの剣閃は厄介だ。
ヘタに受け流すと、ミラベルに当たってしまう。
ジャスガで無力化するしかない。
しかも。
「うお!」
ジャストガードが成功しても、さらにエデルが接近戦を持ちかけてきた。
慌てて相手の腹を蹴って、距離を取る。
「こっちに覚悟がないうちから攻めてくるな、っての!」
もっと戦局を、見極めさせてもらいたいっ。
仕切り直して、もう一度剣閃を受けるところから。
「ジャストガード!」
剣閃が当たるギリギリのところで、大盾で防ぐ。
このタイミングをはかるまでが、怖すぎる!
だが本当に恐ろしいのは、ここからだ。
ゼロ距離で、エデルが密着してくる。
ハルバートで、オレの胴体を薙ぎ払ってきた。
「くそ。背面跳び」
背中から飛び込んで、相手のハルバートを後ろ手に掴む。
「ごおおおおお!?」
しかし、オレの体重が乗っているにも関わらず、エデルは槍をぶん回す。
「コイツ、やってんな。止められん」
ブレイクダンスか鉄棒の要領で、槍の上で体勢を整える。
「こんにゃろ!」
首へ、キックを叩き込んだ。
だが、打ち抜けない。
まるで、砂に包んだ丸太を蹴ったような感触だ。
これが、ドワーフの肉体か。
「しまった!」
オレは、エデルに足首を掴まれてしまった。
柱に、叩きつけられる。
「ごおっほ!」
「ベップおじさん!」
「オレは平気だ! 心配ない!」
背中が砕けるような痛みに耐えて、回復を。
「くっそ。またミラベル用に取っておいた回復剤を、使うことに!」
怒りに燃えたオレは、足首に蹴りを叩き込んだ。
ミラベルに剣閃を叩き込もうとしていたエデルが、転倒する。
剣閃をかわして、ミラベルがおでんアタックをかます。
「さあ、熱いぜ、お姫様!」
「えーい!」
こんにゃく型のハンマーを叩き込まれて、エデルが少し怯んだ。
「深追いするな、ミラベル! ヒット・アンド・アウェイだ!」
「はい!」
ミラベルが後ろに下がる。
立ち上がって、エデルが反撃に向かった。
しかし、銀狼がミラベルの盾になる。
エデルの仮面が、少しひび割れた。
だが、瞬時に修復される。
「む!」
オレはそのとき、天井から気配を感じ取った。
「あそこか!」
天井に向かって、オレは火球を投げ飛ばす。
火球が天井に、激突した。
しかし、なにも命中していない。
たしかに、魔物の気配があったのだが。
「ベップおじさん!」
ミラベルに声をかけられた方を向くと、エデルの槍斧がオレの首へ直撃しそうになっていた。
「うわっと!」
慌ててハットを大盾に変化させ、頭でジャストガードを。
手で受けるのが間に合わなかった。
どうにか攻撃は、防げたが。
「ああ、頭がくらくらする」
脳を揺さぶられ、オレは気絶しそうになる。
しかし、その効果がよかったのだろう。
倒れる寸前、人影が見えた。柱の奥だ。
「そこだ! 【ボルト・アロー】!」
オレは、風魔法と雷魔法を合成させて、ウインドアローを放つ。
雷でできた矢は、風魔法によって相手を逃さない。
「ぎいい!?」
矢を肩に受けて、老人がうめく。
妖術使いと言うからもっと禍々しい顔立ちかと思ったら、まるまる太ったお貴族様じゃないか。
「あなたは、大臣!?」
銀狼が、老人に声をかける。
「なぜです! なぜあなたが魔王の配下に!?」
「国のためじゃ! 犬っころは主に従っておればいいものを!」
状況が、飲み込めない。
「あのヤロウは、この国のえらいさんか?」
「いかにも。エデル姫の側近だった」
そいつが魔王の配下として、動いていると。
「おのれ。シバレリアをこの手にする計画を、邪魔するでない!」
「てめえこそ、エデル姫を解放しやがれ」
「シバレリアは、あんな小娘が統治したらダメになる。敵対国からナメられて、終わりじゃ!」
「だいたい私利私欲のために動いているやつってのは、ぜーんぶ周囲の状況を言い訳にするんだよなあ。おおかた、自分の利権を王様に咎められたってか?」
「黙れ! 若造になにがわかる!?」
うるせえのは、てめえなんだよ。
「熱々おでんの時間だぜ、じじい!」
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