おひとりさま男子、カップルYouTuberになる ~他校に進学した優等生JKが婚約者だった~

椎名 富比路

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第二章 おひとりさま男子、婚約者と同居を始めます。

第12話 質疑応答

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 今日は夕方から、質疑応答回を撮ることに。

「今更だし、視聴者がオレたちに聞くことなんてあるのか?」

 スウェットとステテコ姿で、オレは星梨セイナおばさんに質問をする。

「こういうのは、動画の一発目だろ? なあ?」

 風呂上がりの夢希ムギも同じように、首を縦に振った。Tシャツと短パン姿で、棒アイスをかじっている。あまり興味なさそう。

「今のうちにやらないと、一生やらないかも知れないわよ。快斗カイトだって、ムギちゃんのこと、よく知りたいでしょ?」

「それもそうか。よしわかった。やろう」


 まずは、オレから始める。
 

「よお、カイカイだ。今回は、質疑応答と題して、質問に色々と答えていこうと思う。よろしくな」


Q.所属は?

「現役の学生だ。今は、キューピッツ・フォレストって会社で、世話になっている」



 おばさんの運営している会社名だ。



Q.趣味は?

「映画鑑賞だ。アクションか、が好きだな。とはいえ、何でも見るぞ。ただ、ホラーはあんまり見ない。当たり外れが大きいからな。あと、多少ゲームをするくらいか。とはいえゲーム代でバイト代が消えることは、まずないぞ」


 星梨おばさんは学生時代、ゲーセンでバイト代を五割くらい溶かしていたそうだが。


Q.好きな女性のタイプは?


 答えづらい質問だ。


「どうだろう? オレのことを好きになってくれるヤツかな。思いつかないや」



 二次元だったら、この子! ってすぐに言えるもんなんだけどな。



Q.相方のことをどう思っている?

「なんでもできる子だと思う。ぶっちゃけ、オレにはもったいないくらいの女性だ」



 正直、婚約者でなかったら、一生接点なんてなかったんじゃないか?



Q.どこまでいった?

「どこまでもいってないぞ。手すら握っていない」



Q.してあげたいことは?

「料理かな? 雑に肉を焼く程度でよければ、毎日だってやってやるぞ」



Q.相手にしてほしいことは?

「ないな。強いて言えば、お互いに尊重し合える関係になりたいって思っている」



 オレの質疑応答を聞きながら、ようやく夢希がアイスを食べ終える。

 続いて、夢希の番になった。



「よおムゥだ。今回は、わたしも質疑応答をうけるから、心して聞けよ」



Q.ぶっちゃけ、三サイズを

「上から九〇、五九、一〇〇」



 ヒップの方が大きいのか。ムッチリだな。オタク系グラビアアイドルと、同じスリーサイズとは。メガネを掛けているところや、顔もどことなく似ているかも。

 

Q.学校では、どんな感じ?

「暗い、の一言だな。二人組を作ることが、毎日のストレスだ」



 オレと同じだな。



Q.趣味は、やっぱり映画?

「そうだな。わたしはミステリ系が好きだ。知恵を絞るのが楽しい。アクションでも、頭を使った切り抜け方をされると、おーっ、てなるぞ」

Q.初体験はいつ頃?

「まだです」

Q.好きな異性のタイプは?

「くつろげる人。面白くなくていいし、ムリに気を使わなくていい。こちらも気を使わなくてOKな人がいい。顔は、清潔感があれば」 

Q.相手に尽くす方? 甘えん坊?

「一人っ子だから、甘えん坊かも。親戚筋でわたしが一番下なんだが、お兄ちゃんお姉ちゃんもいないので、甘えたい、かも」


 意外だった。てっきり尽くすのが好きなのかと。



Q.相手のどこが気に入っている?

「緊張しないところ。ウチは親戚全員が、なにかしらピリピリしていて。ちょっと近寄りがたくて。でもカイカイは、全然普通に接してくれる」



 これ以上は、夢希の周囲から身バレしそうだ。プライベートな質問は終える。



Q.似た者同士な感じがするけど?

「そうかも。でも、話してみるとぜんぜん違う感じ。それは、交際してみないと伝わらないかも」

Q.相方に求める要素は?

「一緒にいて楽しければ、それで」

 





 



Q.最後の質問。ぶっちゃけ初た

「まだです」
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