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第三章 デート? 違う! 遠出だっ!
第19話 雨と弁当
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「どうしたの快斗……ふひゃああああ!」
小さく悲鳴を上げて、夢希が透けた胸を隠す。オレにタオルを投げつけた。
だが、オレには水色のブラがくっきりと脳に焼き付いてしまっている。
服の雨水を、夢希はタオルに染み込ませた。
「はあ。ごめん。コンビニに誘っていなかったら、早く帰れた」
「いや。いいんだ。コンビニに立ち寄っていなかったら、ビニールシートを敷いて座るタイミングで雨にやられていた。ファインプレーだ」
落ち込む夢希を、オレはフォローする。
「わたしの学校は、いわゆるお嬢様学校で、学問以外には力を入れていないの」
塾がそのまま学校になったそうで、進学率の高さから保護者に人気だそうだ。とはいえ、生徒からの評判はよくない。修学旅行や文化祭などはあるが、公立高校かと疑うほど華がないという。
「その代わり、学校の外では特に厳しいルールとかはないんだ」
学校に迷惑をかけたら、即退学になるらしいが。
「クラスメイトたちが彼氏とああした、こうしたという話を聞く度に、うらやましさが募ってさ」
「学内恋愛は、アリなんだな?」
「反対しているのは、親御さんだけだよ。さすがに教師と交際していた子は、退学になったけど」
どうせ生徒のことは止められないと、学校は黙認しているという。
校則でがんじがらめに縛らない代わりに、学業で成果が出なければ退学させるのだ。
「だからみんな、本気では交際できないんだよね。かなりの点数を要求されるから」
「すごい学校だな」
「でもわたしは、配信もデートも、学業もがんばりたい」
「そうか。ありがとうな。でも、ムリはしないでくれ」
オレのせいで勉強が遅れたなんて、こっちも辛い。
「ヤバいと思ったら自粛する。だから、いつでも言ってくれよな。ただ、勉強を教えられないけどな!」
冗談を言うと、夢希はアハハと笑った。
「こちらこそ、ありがとう。お弁当にしよ」
「そうだな。緊張していたら、腹が減ってきた。服は問題ないか?」
Tシャツの透け具合をチェックして、夢希が親指を立てる。
スマホを木製のテーブルにおいて、動画をスタートさせた。
「よおカイカイだ。さっそく弁当を食うぞ。今日はあいにくの雨だから、屋内で食わせてもらう」
まずは、卵焼きを。
「うん、ま!」
つまみ食いをガマンした、甲斐があった。これは現地で食って正解だ。うまさが異次元を超えている。作りたてを数時間置いていたから、味がジュン、と染み込んでいた。
「ムゥ、タコウインナーなんて、いつの間に作ったんだ?」
楊枝に刺さったタコウインナーを、オレは口へと入れる。うまい。焼き加減がカリッカリだ。
「カイカイが、フルーツの盛り合わせをやってるとき」
「あんときは、ゾーンに入っていたからな」
「ゾーンって。その集中力は、勉強に活かそうよ」
「勉強にいかないからこそ、毎日が楽しいんだって」
オニギリを口へ含みながら、夢希と楽しい一日を過ごす。昆布が最高にいい。
「うまかったぁ。ごちそうさ……ん?」
気がつくと、空がすっかり晴れていた。
フルーツは、三時のおやつまで取っておく。
「ムゥよ、雨上がりの空は、気持ちいいな」
「ホントに」
屋根付きのベンチを出て、今度こそ草むらにビニールシートを敷いた。
シートに寝そべって、食後の昼寝を。
雨が上がったからか、他の利用者も公園に集まってくる。
子どもより巨大な犬が、夢希を覗き込んだ。飼い主のおばあさんが引っ張っているが、犬はズンズンと夢希に迫る。
「お、おっ! おひょひょ!」
でかい犬に、夢希が顔をベロベロとなめられた。
「愛されてるな、夢希」
「そうみたい! おひょひょ! よーしよしよし」
犬を撫でで、夢希は犬と飼い主に別れを告げる。
フルーツを食べて、お開きとなった。
「楽しかったな、今日は」
「帰ったら、中華ね」
「待ってました!」
期末試験と終業式を無事に終えて、いよいよ合宿の日を迎える。
小さく悲鳴を上げて、夢希が透けた胸を隠す。オレにタオルを投げつけた。
だが、オレには水色のブラがくっきりと脳に焼き付いてしまっている。
服の雨水を、夢希はタオルに染み込ませた。
「はあ。ごめん。コンビニに誘っていなかったら、早く帰れた」
「いや。いいんだ。コンビニに立ち寄っていなかったら、ビニールシートを敷いて座るタイミングで雨にやられていた。ファインプレーだ」
落ち込む夢希を、オレはフォローする。
「わたしの学校は、いわゆるお嬢様学校で、学問以外には力を入れていないの」
塾がそのまま学校になったそうで、進学率の高さから保護者に人気だそうだ。とはいえ、生徒からの評判はよくない。修学旅行や文化祭などはあるが、公立高校かと疑うほど華がないという。
「その代わり、学校の外では特に厳しいルールとかはないんだ」
学校に迷惑をかけたら、即退学になるらしいが。
「クラスメイトたちが彼氏とああした、こうしたという話を聞く度に、うらやましさが募ってさ」
「学内恋愛は、アリなんだな?」
「反対しているのは、親御さんだけだよ。さすがに教師と交際していた子は、退学になったけど」
どうせ生徒のことは止められないと、学校は黙認しているという。
校則でがんじがらめに縛らない代わりに、学業で成果が出なければ退学させるのだ。
「だからみんな、本気では交際できないんだよね。かなりの点数を要求されるから」
「すごい学校だな」
「でもわたしは、配信もデートも、学業もがんばりたい」
「そうか。ありがとうな。でも、ムリはしないでくれ」
オレのせいで勉強が遅れたなんて、こっちも辛い。
「ヤバいと思ったら自粛する。だから、いつでも言ってくれよな。ただ、勉強を教えられないけどな!」
冗談を言うと、夢希はアハハと笑った。
「こちらこそ、ありがとう。お弁当にしよ」
「そうだな。緊張していたら、腹が減ってきた。服は問題ないか?」
Tシャツの透け具合をチェックして、夢希が親指を立てる。
スマホを木製のテーブルにおいて、動画をスタートさせた。
「よおカイカイだ。さっそく弁当を食うぞ。今日はあいにくの雨だから、屋内で食わせてもらう」
まずは、卵焼きを。
「うん、ま!」
つまみ食いをガマンした、甲斐があった。これは現地で食って正解だ。うまさが異次元を超えている。作りたてを数時間置いていたから、味がジュン、と染み込んでいた。
「ムゥ、タコウインナーなんて、いつの間に作ったんだ?」
楊枝に刺さったタコウインナーを、オレは口へと入れる。うまい。焼き加減がカリッカリだ。
「カイカイが、フルーツの盛り合わせをやってるとき」
「あんときは、ゾーンに入っていたからな」
「ゾーンって。その集中力は、勉強に活かそうよ」
「勉強にいかないからこそ、毎日が楽しいんだって」
オニギリを口へ含みながら、夢希と楽しい一日を過ごす。昆布が最高にいい。
「うまかったぁ。ごちそうさ……ん?」
気がつくと、空がすっかり晴れていた。
フルーツは、三時のおやつまで取っておく。
「ムゥよ、雨上がりの空は、気持ちいいな」
「ホントに」
屋根付きのベンチを出て、今度こそ草むらにビニールシートを敷いた。
シートに寝そべって、食後の昼寝を。
雨が上がったからか、他の利用者も公園に集まってくる。
子どもより巨大な犬が、夢希を覗き込んだ。飼い主のおばあさんが引っ張っているが、犬はズンズンと夢希に迫る。
「お、おっ! おひょひょ!」
でかい犬に、夢希が顔をベロベロとなめられた。
「愛されてるな、夢希」
「そうみたい! おひょひょ! よーしよしよし」
犬を撫でで、夢希は犬と飼い主に別れを告げる。
フルーツを食べて、お開きとなった。
「楽しかったな、今日は」
「帰ったら、中華ね」
「待ってました!」
期末試験と終業式を無事に終えて、いよいよ合宿の日を迎える。
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