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最終章 カップルYouTuber、決意の……
第67話 温水プール
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着る寝袋を着た夢希が、オレのテントに入ってきたではないか。
「え、夢希!?」
「今日はさ、一緒に寝よ」
「その寝袋って、モミジのだよな? 借りたのか?」
「うん。貸してもらった」
「モミジと癒乃は? 一緒に寝るんじゃないのか?」
「二人は女子トーク中」
「うるさくて眠れないとか?」
夢希は首をふる。
だよな。寝られないだけなら、星梨おばさんのテントに行けばいい。
小春さんのワゴンもあるから、車中泊という手も。
「オレと話がしたいんだな」
「うん。ちょっと今後について話をしておきたい」
実はオレたちは、今後について以前から話し込んでいた。この配信をどういう方向性にするのか。進路が決まった後は。「顔を出す・出さない」についても、話し合っている。
「顔はもういいだろう。出したところで、学校がバレるリスクのほうが高い」
「だよね。もうちょっと考えたい。あと、今回の動画で、行きたいところがある」
夢希は、行き先をオレに告げた。
「そんなところがあるのか。行きたいな」
話をしつつ、明日に備えて眠る。
翌朝、オレたちはホットサンドで朝食を済ませた。テントを畳んで、移動を開始する。
場所は、温水プールのある宿泊施設だ。
モミジの水着姿を見て、男性陣の性癖がとうとう歪んでしまった。スレンダーな癒乃を見慣れている小学生男子にとって、豊満なモミジの紐ビキニは刺激が強かったらしい。
しかし、プールでの注目を浴びていたのは、癒乃である。健康的な色気は、おじさんたちの視線を釘付けにしていた。
「なんか、オッサンキラーみたいになってるやんっ!」
「いいじゃん。孫を見ているみたいな目なんだし」
「もっとアカンやん」
そういって、癒乃はまっさきにウォータースライダーへ向かってしまう。
「アタシたちも続こ」
「よし。夢希、先にどうぞ」
夢希を先に行かせて、オレは最後尾へ。だが、滑っている途中で夢希とぶつかってしまった。
「おっと。夢希、横になってみろ。すげえスピードが出るぞ」
どうもみんな、なにかに乗って滑るタイプのスライダーに慣れているせいで、すべり台の要領で座りながら滑っている。
「うわうわうわ!」
あまりの速度に、夢希が軽く悲鳴を上げた。
「ちょちょっと、止まらない。前にモミジがいる!」
「え? ちょ早!」
リアクションが雑になるほど、モミジが驚いている。
「待ちやちょっと!」
オレと夢希とモミジの合体攻撃に、癒乃もエジキになった。
四人同時に、着水する。
「やばいやばい。ブラが取れたぁ」
黒いブラを求めて、モミジが右往左往する。
また、小学生の性癖を歪めてしまったようだ。
お昼は、ビュッフェスタイルのランチである。
各々が好きなオカズを取って、座敷のテーブルに並べた。
「夜はナイトプールもあるけど、やってみる?」
「いいね!」
ナイトプールは楽しみだが、夕方に寄るところがある。
そこで、オレたちは初めての「配信」をしようと考えた。
「えっと、ここで、夢希から重大発表があります」
本来なら動画で公開しようと思ったが、みんなに伝えるのは今がちょうどいい。仲間には、今のうちに話しておく。
「じゃあ、夢希、立って」
夢希は「はい」と返事をして、立ち上がる。
「実はわたし、白浜 夢希は、語学留学します」
「え、夢希!?」
「今日はさ、一緒に寝よ」
「その寝袋って、モミジのだよな? 借りたのか?」
「うん。貸してもらった」
「モミジと癒乃は? 一緒に寝るんじゃないのか?」
「二人は女子トーク中」
「うるさくて眠れないとか?」
夢希は首をふる。
だよな。寝られないだけなら、星梨おばさんのテントに行けばいい。
小春さんのワゴンもあるから、車中泊という手も。
「オレと話がしたいんだな」
「うん。ちょっと今後について話をしておきたい」
実はオレたちは、今後について以前から話し込んでいた。この配信をどういう方向性にするのか。進路が決まった後は。「顔を出す・出さない」についても、話し合っている。
「顔はもういいだろう。出したところで、学校がバレるリスクのほうが高い」
「だよね。もうちょっと考えたい。あと、今回の動画で、行きたいところがある」
夢希は、行き先をオレに告げた。
「そんなところがあるのか。行きたいな」
話をしつつ、明日に備えて眠る。
翌朝、オレたちはホットサンドで朝食を済ませた。テントを畳んで、移動を開始する。
場所は、温水プールのある宿泊施設だ。
モミジの水着姿を見て、男性陣の性癖がとうとう歪んでしまった。スレンダーな癒乃を見慣れている小学生男子にとって、豊満なモミジの紐ビキニは刺激が強かったらしい。
しかし、プールでの注目を浴びていたのは、癒乃である。健康的な色気は、おじさんたちの視線を釘付けにしていた。
「なんか、オッサンキラーみたいになってるやんっ!」
「いいじゃん。孫を見ているみたいな目なんだし」
「もっとアカンやん」
そういって、癒乃はまっさきにウォータースライダーへ向かってしまう。
「アタシたちも続こ」
「よし。夢希、先にどうぞ」
夢希を先に行かせて、オレは最後尾へ。だが、滑っている途中で夢希とぶつかってしまった。
「おっと。夢希、横になってみろ。すげえスピードが出るぞ」
どうもみんな、なにかに乗って滑るタイプのスライダーに慣れているせいで、すべり台の要領で座りながら滑っている。
「うわうわうわ!」
あまりの速度に、夢希が軽く悲鳴を上げた。
「ちょちょっと、止まらない。前にモミジがいる!」
「え? ちょ早!」
リアクションが雑になるほど、モミジが驚いている。
「待ちやちょっと!」
オレと夢希とモミジの合体攻撃に、癒乃もエジキになった。
四人同時に、着水する。
「やばいやばい。ブラが取れたぁ」
黒いブラを求めて、モミジが右往左往する。
また、小学生の性癖を歪めてしまったようだ。
お昼は、ビュッフェスタイルのランチである。
各々が好きなオカズを取って、座敷のテーブルに並べた。
「夜はナイトプールもあるけど、やってみる?」
「いいね!」
ナイトプールは楽しみだが、夕方に寄るところがある。
そこで、オレたちは初めての「配信」をしようと考えた。
「えっと、ここで、夢希から重大発表があります」
本来なら動画で公開しようと思ったが、みんなに伝えるのは今がちょうどいい。仲間には、今のうちに話しておく。
「じゃあ、夢希、立って」
夢希は「はい」と返事をして、立ち上がる。
「実はわたし、白浜 夢希は、語学留学します」
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