9 / 49
第二章 魔獣少女と、サキュバスギャルとの熱烈な密着!
第9話 魔獣少女、キメラと対峙する
しおりを挟む
三人の魔獣少女は、御堂さんに迫った。どんどんと逃げ場をなくしていく。
彼女たちは、「三体」と形容したほうがいいかもしれない。それくらい少女の要素がなく、異形に近かった。
「なんですか、あれは?」
『さあな。オレサマもよく知らん。でもどっかで……』
ゴスロリ一つ目幼女バロール先輩をもってしても、わからない種族のようである。
『ヒトエ、とりあえず準備しておけ』
「はい」
変に飛び出して、御堂さんに魔獣少女だとバレたらかなわない。ことの成り行きを見守ろう。
「三人で寄ってたかった、なにしようってんだ!」
化け物三体に囲まれていながら、御堂さんは動じない。相手をにらみつつ、脱出の機会を伺っているようだ。
「テメエら、加瀬イヴキと同じ学校の奴らじゃねえか! ケケケ! こりゃあいい! まずはテメエらからだ!」
魔獣少女の一人が、御堂さんに凄む。
険しい顔で、御堂さんはギャルたちを守っている。
が、ギャルたちはすっかり怯えてしまっていた。
これはわたしの出番か?
「逃げろ!」と、御堂さんはギャルたちを後ろへ逃した。
「一人だけで、アタシらに挑もうってか?」
魔獣少女三体が、ゲラゲラと笑う。
「あたしら熊井第三高校、八木たん、ヘイヘイ!」とヤギがナイフを構える。
「エルカ、へいへい!」と、カエルが同じポーズに。
「葛 おーおうおおっ!」と、カラスがナイフを重ねた。
魔獣少女が、組体操よろしく一体にまとまる。
「我ら、キメラ族最強の魔獣少女【バエル】! 最強の力を手に入れたアタシらに、ボコられちまいな!」
三位一体となった魔物が、御堂さんに殴りかかった。
運動神経のいい御堂さんは、ぱっと身をかわす。
ゴミ箱が吹っ飛び、ネコや通行人に生ゴミが降り注いだ。
周りの人々が、怪物の存在に気づいて逃げていく。
『バエル……思い出した。ヤツらは【キメラ】だ!』
「キメラってあのキメラですか? ファンタジーなんかで出てくる」
聞くと、『そうだよ』とバロールが答える。
『三人で一人の複数の怨念が寄り集まって、強さを増している』
だとしたら、人間が敵う相手ではない。まして無関係の御堂さんに、ケガをさせるわけには。
「あんたらを痛めつけたら、加瀬イヴだって恐れおののくだろうよ!」
「加瀬イヴキのヤロウ、見つけたらメチャメチャに辱めてやる!」
街の看板や標識を壊しながら、魔物は御堂さんを追い詰めていく。
なんだか、イヴキ様に対する怨念が強いような。
ひょっとすると、本当のターゲットはイヴキ様なのかも。
『ヒトエ、変身しろ!』
「あの掛け声、またやるんですか?」
刀を装備して、わたしはためらう。
『いいだろうが。それがスイッチなんだから』
仕方ないか。わたしは、刀を抜く。
「ビースト・クロス!」
わたしの制服が、光の粒子となる。脱げるからイヤなんだよなあ。デリケートな部分を隠し、魔獣少女のプロテクターへと変わっていった。それでも、見られているようでイヤだ。
革製のミニ浴衣姿に、衣装が変化した。刀の鞘は、ウォレットチェーンのようなゴツゴツした鎖で浴衣と繋げている。
わたしと、バロールの人格が入れ替わった。
しかし、悠長に構えてばかりもいられない。
壁に追い詰められ、御堂さんは逃げ場がなくなった。
「とうっ」
バロールは前蹴りで、魔獣少女を蹴り飛ばす。
攻撃に寄る衝撃波で、御堂さんが転倒する。
「今のうちに逃げやがれ!」
後ろにいる御堂さんに、バロールが声をかけた。
「え、来栖」
「人違いだ! いいから行け!」
立ち上がって、御堂さんが走り出す。
これでもう安心だろう。目一杯暴れられる。
「なんだ、テメエも魔獣少女か! 三人分のパワーを得て、魔獣少女最強となったこのキメラに挑むとは!」
「はん、貴様らなんぞ三人集まろうが、魔獣少女としては二番目だ」
「なにい!? だったら証明してみせろ!」
キメラが、わたしに襲いかかってくる。
彼女たちは、「三体」と形容したほうがいいかもしれない。それくらい少女の要素がなく、異形に近かった。
「なんですか、あれは?」
『さあな。オレサマもよく知らん。でもどっかで……』
ゴスロリ一つ目幼女バロール先輩をもってしても、わからない種族のようである。
『ヒトエ、とりあえず準備しておけ』
「はい」
変に飛び出して、御堂さんに魔獣少女だとバレたらかなわない。ことの成り行きを見守ろう。
「三人で寄ってたかった、なにしようってんだ!」
化け物三体に囲まれていながら、御堂さんは動じない。相手をにらみつつ、脱出の機会を伺っているようだ。
「テメエら、加瀬イヴキと同じ学校の奴らじゃねえか! ケケケ! こりゃあいい! まずはテメエらからだ!」
魔獣少女の一人が、御堂さんに凄む。
険しい顔で、御堂さんはギャルたちを守っている。
が、ギャルたちはすっかり怯えてしまっていた。
これはわたしの出番か?
「逃げろ!」と、御堂さんはギャルたちを後ろへ逃した。
「一人だけで、アタシらに挑もうってか?」
魔獣少女三体が、ゲラゲラと笑う。
「あたしら熊井第三高校、八木たん、ヘイヘイ!」とヤギがナイフを構える。
「エルカ、へいへい!」と、カエルが同じポーズに。
「葛 おーおうおおっ!」と、カラスがナイフを重ねた。
魔獣少女が、組体操よろしく一体にまとまる。
「我ら、キメラ族最強の魔獣少女【バエル】! 最強の力を手に入れたアタシらに、ボコられちまいな!」
三位一体となった魔物が、御堂さんに殴りかかった。
運動神経のいい御堂さんは、ぱっと身をかわす。
ゴミ箱が吹っ飛び、ネコや通行人に生ゴミが降り注いだ。
周りの人々が、怪物の存在に気づいて逃げていく。
『バエル……思い出した。ヤツらは【キメラ】だ!』
「キメラってあのキメラですか? ファンタジーなんかで出てくる」
聞くと、『そうだよ』とバロールが答える。
『三人で一人の複数の怨念が寄り集まって、強さを増している』
だとしたら、人間が敵う相手ではない。まして無関係の御堂さんに、ケガをさせるわけには。
「あんたらを痛めつけたら、加瀬イヴだって恐れおののくだろうよ!」
「加瀬イヴキのヤロウ、見つけたらメチャメチャに辱めてやる!」
街の看板や標識を壊しながら、魔物は御堂さんを追い詰めていく。
なんだか、イヴキ様に対する怨念が強いような。
ひょっとすると、本当のターゲットはイヴキ様なのかも。
『ヒトエ、変身しろ!』
「あの掛け声、またやるんですか?」
刀を装備して、わたしはためらう。
『いいだろうが。それがスイッチなんだから』
仕方ないか。わたしは、刀を抜く。
「ビースト・クロス!」
わたしの制服が、光の粒子となる。脱げるからイヤなんだよなあ。デリケートな部分を隠し、魔獣少女のプロテクターへと変わっていった。それでも、見られているようでイヤだ。
革製のミニ浴衣姿に、衣装が変化した。刀の鞘は、ウォレットチェーンのようなゴツゴツした鎖で浴衣と繋げている。
わたしと、バロールの人格が入れ替わった。
しかし、悠長に構えてばかりもいられない。
壁に追い詰められ、御堂さんは逃げ場がなくなった。
「とうっ」
バロールは前蹴りで、魔獣少女を蹴り飛ばす。
攻撃に寄る衝撃波で、御堂さんが転倒する。
「今のうちに逃げやがれ!」
後ろにいる御堂さんに、バロールが声をかけた。
「え、来栖」
「人違いだ! いいから行け!」
立ち上がって、御堂さんが走り出す。
これでもう安心だろう。目一杯暴れられる。
「なんだ、テメエも魔獣少女か! 三人分のパワーを得て、魔獣少女最強となったこのキメラに挑むとは!」
「はん、貴様らなんぞ三人集まろうが、魔獣少女としては二番目だ」
「なにい!? だったら証明してみせろ!」
キメラが、わたしに襲いかかってくる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる