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お父様からの提案
しおりを挟む家族皆んなで一晩過ごした次の日、サフィノワ伯爵家が家族全員で朝食を食べていると丁度クリス侯爵様がいらした。
「サフィノワ家の皆さんおはようございます。食事中失礼するよ。フローレンス嬢、今日こちらの庭師が来られるそうだ。良かったらここの庭園を見せて貰わないか?」と誘って下さったのだ。
「ええ!!宜しいのですか?私も一度お話をお伺いしたいと思っておりました。クリス侯爵様お誘い下さりありがとうございます。」と満面の笑顔で答えた。
「そんなに喜んで頂けたらお誘いした甲斐もあると言うものだ。では後ほど声を掛けてあげよう。」とおっしゃってその場を立ち去られました。
サマンサお母様が「フローレンスは本当に庭が好きなのねぇ。」と感心してました。
食事が終わり食後のコーヒーを愉しんでいるとクリス侯爵様がフローレンスを呼びに来られた。庭師が到着しているのか、フローレンスにまけずいい笑顔だ。
「フローレンス嬢、このおいぼれめにフローレンス嬢をエスコートできる名誉をお与えください。」とウインクしながら跪かれた。周りにいる人々は思わず笑顔で眺めている。
クリス侯爵様にこんなひょうきんな一面がおありになるのね。と感心しながら「はい、私でよろしければ。」と答えるとクリス侯爵様は立ち上がり腕を差し出された。
フローレンスは笑顔でその腕を取りシシリー辺境伯の庭園まで一緒に歩いて行った。途中で「先日は危ない所をご子息のハインツ様に助けて頂きました。ありがとうございました。」と再度クリス侯爵様にもお礼を伝えておいた。
「いやいやあれもフローレンス嬢のお役に立てたのならさぞかし喜んでいるだろう。」とにっこり笑っていた。
庭園に着くと70代と思われる男性と30代中盤ぐらいの男性二人組が庭園の片隅で土つくりをしているのが見えた。
2人で意見を出し合いお父様の方が息子さんの方を嗜めている様に見える。それが済むと息子さんの方は様々な苗が入っている箱を植える場所に配置している。
「クリス侯爵殿、フローレンス嬢!!ちょうど今お呼びしようと思っていた所です。」とシシリー辺境伯様がこちらに向かって歩いてこられた。
「おはようございます。シシリー辺境伯様。」とフローレンスが声をかけると「おはようございます。フローレンス嬢、昨晩は良く休まれましたか?」とにっこり笑って挨拶して下さいました。
「お気遣いいただきありがとうございます。おかげさまで家族団欒のひと時を過ごさせて頂きました。また部屋のお手入れも大変よくゆっくりと休むことが出来ました。」
「またこちらの庭園を拝見できるとお聞きし、こうしてやって来ました。」とシシリー辺境伯様にお伝えしました。
「おいおい私を忘れて貰っちゃ困るね。」とクリス侯爵様が拗ねてしまいました。
「ははは、クリス殿すまなかった。
お詫びのしるしと言っては何だが本日は昼食をこの庭園にて供しようと考えているのだよ。」とシシリー辺境伯様がクリス侯爵様に笑って答えていました。
その後はシシリー辺境伯から庭師の親子を紹介して貰いクリス侯爵様と質問責めにしてしまった。
また話の流れで今度サフィノワ家の屋敷の庭園に一度でも良いので手を入れて頂けないかとお願いした。
その事は二つ返事で引き受けて頂け、庭師さん達からまた後日、改めて日程を連絡します。と話を終えた。
庭師さん達が作業を終えて帰宅して行くと、シシリー辺境伯夫人がメイド達に指示を出して庭園に昼食の用意を始めた。
フローレンスもさりげなくお手伝いに混ざり、テーブルフラワーのセッティングをしたり、昼食の用意が出来たと皆を呼びに行ったりした。
皆が昼食のテーブルつき食事を楽しんだ後は、サフィノワ家はアンリエッタと別れを惜しみ、クリス侯爵様はシシリー辺境伯へと別れの挨拶をするなどそれぞれが自分の屋敷へと帰る準備に入った。
玄関ホールにシシリー辺境伯や夫人、アルバート様とアンリエッタがお見送りの為に並んだ。
最初にクリス侯爵様の馬車が、次にサフィノワ家の馬車がそれぞれ見送られながらシシリー辺境伯の領地を後にした。
そして数日後、例の庭師さんから1週間後に伺います。と手紙が届いた。お父様に一部始終を話しに書斎へ向かった。お父様の書斎のドアの前に立つとノックを2回叩いた。
「はい。」と返事があったので部屋へと入った。お父様は書き物をしていた様だった。
「お父様今少し宜しいですか?」と聞くと「あぁ構わないよ?どうした?」と聞かれたので一部始終を話した後「我が家でも庭師さんには入って貰っていますが一度違う方に見て貰って違う意見を聞きたいと思っています。」と話した。
「そうか、それなら構わないよ。それよりフローレンス今ちょっと良いか?」と聞かれたので「はい、大丈夫です。どうされたんですか?」と聞くと「まぁ、そこへかけて。」とソファを勧められた。
「実は先日シシリー辺境伯の所へ行った時にクリス侯爵様と話していたんだがな。」と前置きがあり、次に言われた事はフローレンスは驚くほど意外な言葉だった。
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