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第12話
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私は起きてすぐ勇凛くんにメッセージを送った。
『おはよう。今日勇凛くんに話したいことがある』
暫くするとメッセージがきた。
『はい、わかりました。大学行ったあと、病院に行きます』
そして、次は会社。
私は電話スペースに行った。
「川崎です。体調不良で入院しているので、今日は休みます」
『入院?いつまで?』
「わかりません」
『そうか……仕事回らないから早く退院して欲しいな』
全く私の体調を心配しない上司。
「退院したらなるべく早く出勤します」
『ああ。宜しく』
電話はすぐに切られた。
これが当たり前だった日常。
本当に私を大切にしてくれる人。
そんな人が現れるなんて。
人生も捨てたもんじゃない。
運はあまりよくないタイプだけど、勇凛くんと出会えた私は運がいいのかもしれない。
病院の窓から見える朝日を見ながら考えていた。
***
「血液検査の結果は良好なので、今日退院して大丈夫ですよ」
医師に言われた。
「はい!ありがとうございました」
よかった、やっと退院できる。
「旦那さんも喜びますね」
看護師さんが微笑む。
「はい……」
医師と看護師が去った後、勇凛くんにメッセージを送った。
『今日退院になったよ』
するとすぐに既読がついた。
『わかりました。できるだけ早く迎えに行きます』
優しい。
その後私は退院の手続きをして、勇凛くんが迎えにくるのを待った。
***
──午後二時過ぎ
勇凛くんが病棟に来た。
「お待たせしました!」
息を切らした勇凛くん。
走ってきたのだろうか。
「勇凛くん、話したいことについてなんだけど……」
「はい」
「私、勇凛くんの奥さんになるよ」
勇凛くんは目を見開いている。
「本当ですか……?」
「うん。自分がやったことに責任持ちたい」
──それと
「私も勇凛くんと恋がしてみたい」
三十路でそんなことを言うのは恥ずかしかった。
でも、勇凛くんには正直でいたかった。
「嬉しいです」
勇凛くんの笑顔が眩しかった。
その時、医師と看護師が来た。
「川崎さん、退院後も規則正しい生活とバランスのいい食事を心がけてください」
「はい、わかりました」
医師が去ったあと、担当した看護師が微笑んだ。
そして、やっと退院できた。
といっても二日くらい。
「七海さん家まで送ります」
「うん」
二人でバスと電車を乗り継いで、私の自宅へ向かった。
駅からマンションまでの道のりを二人で歩く。
「七海さんの家、俺の家とだいぶ離れてますね」
「そうなんだ」
結婚する覚悟は決まったものの、私たちは別々の生活。
どうしたものか。
「七海さん、一緒に暮らしませんか?」
「え?」
「俺たち夫婦ですし、七海さんを一人にするのは心配です」
勇凛くんと一緒に暮らす──
今の距離感ですら感情が忙しいのに、同じ屋根の下で暮らすんなんて。
返答に悩んでる間に、自分のマンションに着いてしまった。
「あ、あの、その件はゆっくり考えていいかな?」
「はい」
「じゃあ勇凛くん、また落ち着いたら会おう」
とても夫婦の会話だと思えない。
家の前で離れようとした時、
「七海さん、俺今日泊まってもいいですか?」
勇凛くんが真剣な顔で言った。
『おはよう。今日勇凛くんに話したいことがある』
暫くするとメッセージがきた。
『はい、わかりました。大学行ったあと、病院に行きます』
そして、次は会社。
私は電話スペースに行った。
「川崎です。体調不良で入院しているので、今日は休みます」
『入院?いつまで?』
「わかりません」
『そうか……仕事回らないから早く退院して欲しいな』
全く私の体調を心配しない上司。
「退院したらなるべく早く出勤します」
『ああ。宜しく』
電話はすぐに切られた。
これが当たり前だった日常。
本当に私を大切にしてくれる人。
そんな人が現れるなんて。
人生も捨てたもんじゃない。
運はあまりよくないタイプだけど、勇凛くんと出会えた私は運がいいのかもしれない。
病院の窓から見える朝日を見ながら考えていた。
***
「血液検査の結果は良好なので、今日退院して大丈夫ですよ」
医師に言われた。
「はい!ありがとうございました」
よかった、やっと退院できる。
「旦那さんも喜びますね」
看護師さんが微笑む。
「はい……」
医師と看護師が去った後、勇凛くんにメッセージを送った。
『今日退院になったよ』
するとすぐに既読がついた。
『わかりました。できるだけ早く迎えに行きます』
優しい。
その後私は退院の手続きをして、勇凛くんが迎えにくるのを待った。
***
──午後二時過ぎ
勇凛くんが病棟に来た。
「お待たせしました!」
息を切らした勇凛くん。
走ってきたのだろうか。
「勇凛くん、話したいことについてなんだけど……」
「はい」
「私、勇凛くんの奥さんになるよ」
勇凛くんは目を見開いている。
「本当ですか……?」
「うん。自分がやったことに責任持ちたい」
──それと
「私も勇凛くんと恋がしてみたい」
三十路でそんなことを言うのは恥ずかしかった。
でも、勇凛くんには正直でいたかった。
「嬉しいです」
勇凛くんの笑顔が眩しかった。
その時、医師と看護師が来た。
「川崎さん、退院後も規則正しい生活とバランスのいい食事を心がけてください」
「はい、わかりました」
医師が去ったあと、担当した看護師が微笑んだ。
そして、やっと退院できた。
といっても二日くらい。
「七海さん家まで送ります」
「うん」
二人でバスと電車を乗り継いで、私の自宅へ向かった。
駅からマンションまでの道のりを二人で歩く。
「七海さんの家、俺の家とだいぶ離れてますね」
「そうなんだ」
結婚する覚悟は決まったものの、私たちは別々の生活。
どうしたものか。
「七海さん、一緒に暮らしませんか?」
「え?」
「俺たち夫婦ですし、七海さんを一人にするのは心配です」
勇凛くんと一緒に暮らす──
今の距離感ですら感情が忙しいのに、同じ屋根の下で暮らすんなんて。
返答に悩んでる間に、自分のマンションに着いてしまった。
「あ、あの、その件はゆっくり考えていいかな?」
「はい」
「じゃあ勇凛くん、また落ち着いたら会おう」
とても夫婦の会話だと思えない。
家の前で離れようとした時、
「七海さん、俺今日泊まってもいいですか?」
勇凛くんが真剣な顔で言った。
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