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第82話
午前中の会議が終わり、私が会議室を片付けていると勇輝さんが来た。
「話したいことがある」
「なんでしょうか?」
「これから会社の体制が変わる。秘書課の人員配置も変える。何人かまた社員を戻す」
それは……
「認めてくれたってことですか!?」
「それとこれは話は別だ」
冷静な男だ。
そうか、社長になる……のか。
「勇輝さん、社長になったらもっと忙しくなりそうですね。体調気をつけてくださいね」
「は?」
凍てつくような視線で睨まれた。
「失礼しました……」
今は仕事中。
馴れ馴れしかった。
「私が忙しくなれば君も忙しくなるな」
「……私続投なんですね」
「まだ君の力量をちゃんと測れてないからな」
そう告げると彼は会議室から去った。
多分認めるなんて一生言われる気がしない。
ただ、クビにならなかったってことが、私がここに存在していい証明なのだろうか。
──それより
今日は勇凛くんが会社にいる日。
私はずっと我慢していた。
でも今なら……
私は勇凛くんが研修しているフロアに行った。
そして、勇凛くんがいる部署を覗く。
スーツを着た勇凛くんが、先輩社員と真剣に話している。
あああああ
尊い。
これだけ見られれば私はここで生きていける。
「何してるんだよ」
背後から声をかけられた。
「わ!森川さん……?」
たった一週間かそこらで、もうすっかりここの社員ですオーラが放たれている。
確かに森川さんがいると、安心する。
「ちょっと栄養補給を」
「自分の夫でか……。変な夫婦だな」
「いいんですこれで!」
そんな毎日見てる訳でもないし。
「じゃあこれからもほどほどに頑張ってね、社長秘書サン」
森川さんが私の頭にポンと触れた。
森川さんは勇凛くんの方へ向かって、何か説明している。
そんな姿を眺められる今をとても幸せに感じた。
「話したいことがある」
「なんでしょうか?」
「これから会社の体制が変わる。秘書課の人員配置も変える。何人かまた社員を戻す」
それは……
「認めてくれたってことですか!?」
「それとこれは話は別だ」
冷静な男だ。
そうか、社長になる……のか。
「勇輝さん、社長になったらもっと忙しくなりそうですね。体調気をつけてくださいね」
「は?」
凍てつくような視線で睨まれた。
「失礼しました……」
今は仕事中。
馴れ馴れしかった。
「私が忙しくなれば君も忙しくなるな」
「……私続投なんですね」
「まだ君の力量をちゃんと測れてないからな」
そう告げると彼は会議室から去った。
多分認めるなんて一生言われる気がしない。
ただ、クビにならなかったってことが、私がここに存在していい証明なのだろうか。
──それより
今日は勇凛くんが会社にいる日。
私はずっと我慢していた。
でも今なら……
私は勇凛くんが研修しているフロアに行った。
そして、勇凛くんがいる部署を覗く。
スーツを着た勇凛くんが、先輩社員と真剣に話している。
あああああ
尊い。
これだけ見られれば私はここで生きていける。
「何してるんだよ」
背後から声をかけられた。
「わ!森川さん……?」
たった一週間かそこらで、もうすっかりここの社員ですオーラが放たれている。
確かに森川さんがいると、安心する。
「ちょっと栄養補給を」
「自分の夫でか……。変な夫婦だな」
「いいんですこれで!」
そんな毎日見てる訳でもないし。
「じゃあこれからもほどほどに頑張ってね、社長秘書サン」
森川さんが私の頭にポンと触れた。
森川さんは勇凛くんの方へ向かって、何か説明している。
そんな姿を眺められる今をとても幸せに感じた。
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