ダイヤの輝き─番外編集─

七転び八起き

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新婚旅行

第六話

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 私達は二人の時間をホテルで過ごした後、アラモアナショッピングセンターに行った。

 私はハワイ限定のお菓子を沢山手に持っていた。
 先生にも手伝ってもらって。

「これ全部お前が食べるのか……?」
「いえ、友達へのお土産もありますよ!すみません、ここでしか買えないのでつい……」

 お土産を買って、色々なお店を見て回った。
 可愛い洋服や雑貨が目に入って、目移りしていた。

 あ!やばい、先生がいるのに!

「先生!すみませんつい夢中に!」

 振り返ったら、誰もいなかった。
 私は青ざめた。

 どうしよう……先生とはぐれてしまった。
 周りを見渡しても先生は見当たらない。

 私はそこに立ち尽くしていた。

 行きたいところをただ決めて、英語の部分は先生に丸投げしようとしていた。
 もし、このまま先生と会えなかったら、私は一人で行動しなきゃいけない。
 先生から教えてもらった英語は何もかも抜け落ちたようだった。

 先生に早く会いたい。
 先生がいなくちゃダメなんだ。

 改めて思った。

 その後しばらくしたら、遠くから先生が見えた。

「先生!」

 涙が出そうになった。

 先生は──

 顔が険しい。
 怒っている。

「白乃!!勝手にフラフラ行くな!」
「すみません……」

 先生に手を引っ張られ、そのままカフェに入った。

「見つかってよかった……」

 先生に心配をかけてしまった。

「お前なんで電源入ってないんだよ。スマホ」

 え?

 私はスマホを確認した。
 電池切れだった。

「すみません!」

 油断していた。
 まさかこんな事が起こるとは思ってもおらず。

「お前から目を離したらダメだな……首輪でもしないと」

 また物騒な事を先生が言いだす。

 その後、レストランでお昼を食べて、食べ終わると先生が立ち上がった。

「ちょっと買い物行ってくる」

 私も立ち上がった。

「お前は待ってろ」
「え!?」

 さっき目を離せないとか言ってたのに!

「また迷子になってしまいますよ!?」
「すぐに帰るから、ここで待ってろ」

 先生に頭を撫でられた。

「はい」

 私はこれに弱い。

 先生は急いで店を出た。

 何を買いに行くんだろう。

 そして、しばらく待っていたら先生が急いで帰ってきた。
 袋を持って。

「何買ったんですか?」

「秘密」

 秘密にされると、余計に気になる!

 その次は、先生にブティックに連れて行かれた。

 可愛いドレスが沢山あって眺めていた。

「どれか選んで」

「え?」

「夜連れて行きたい所あるから」

 どこだろう。

 よくわからないまま、私は無難なデザインの服を選んだ。

「……それはダメだ」
「え、ダメなんですか?」

 スリットが入っている黒いドレスを押し付けられた。

 また黒。
 先生は黒が好きなのだろうか。

 オフショルダーで、スリットが結構際どいところまで割れている。

「これ、私には合わないと思うんですが」

「いや、似合う。俺が保証する」

「え!」

 仕方なくそのドレスを買って、ホテルに戻った。
 陽が沈む前まで二人でまたビーチを散歩していた。

 どこに行くんだろう。

 太陽がゆっくり沈んでいって、空がオレンジから暗い青に変わっていく。
 星が空に見えてきた。

 先生とまたホテルに戻って、私は買ったドレスを着た。

「いかがでしょう」

 先生は私のドレス姿を見て、また無表情になった。

「無理だ……」
「ダメです!」

 また買いに行かされるのはもう無理!

 先生にもらったガーネットのネックレスをして、髪をアップにして、車に乗った。

 行った先は、高級レストランだった。
 海外のセレブみたいな人がいたり、日本とは少し違う雰囲気。
 先生が店員に声をかけて、店員に導かれるまま席についた。

 テーブルマナーを忘れていた。

「もう忘れたのか」
「すみません」

 情けない部分ばかり見せてしまう。

 不思議な料理が次々と運ばれてきて、私はゆっくり食べながら夜景を見ていた。

 夜景が星空のように輝いて見えた。

「素敵な場所ですね」

「そうだな」

 先生も夜景を眺めていた。

 料理を全て食べ終わった後、先生に箱を渡された。

「これは?」
「開けてみて」

 私はゆっくりその箱を開けた。

 箱の中に入っていたのは時計だった。

 シンプルなデザインにかわいらしさがあって、すぐに気に入った。

「ありがとうございます!凄く嬉しいです!」

 時計をつけて、眺めていた。

 ホテルに戻ろうと車に乗った時、先生に時計がついている方の手を掴まれた。

「なんですか?」

 先生が腕にキスをした。

「俺の隣で時を刻んで。ずっと」

「先生……」

 それってなんか──

「またプロポーズですか?」

 先生と唇が重なった。

「うん」

 こんなに手がかかる女なのに、先生は寄り添ってくれる。
 大切にしてくれる。

 でも──

「私、先生にもらってばかりで、何も返せていないです」

「俺はお前をもらったから、それでいい」

 先生はそのまま車を走らせた。

 先生がそれで満足してるなら──

 夜風が心地よかった。
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