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第28話
「心理師に必要な資質は何だと思いますか?」
「えっと……、どんな人の話も最後までちゃんと聞いてあげる優しさだと思います。つらい気持ちを誰にも言えない人の話を、『それは大変でしたね』って受け止めてあげられることが、いちばん大事かなって思います」
「――はい、ストップ」
「えっ、だめなんですか?」
「“だめ”じゃない。方向性は悪くない。でもな、それだと『優しい素人』とどこが違うんだ?」
私はまた先生に対面で指導されている。
心理学部の大学院を受験するのにまた面接があるからだ。
教員採用試験の面接練習と同じく、スパルタだ。
答えにくい事ばかり聞いてくる。
たまに泣きそうになる。
でも、自分が決めた道。
先生が厳しいのは私に受かって欲しいから。
気合いを入れ直して、頑張るのみ!!
──ところで
今日は私の誕生日。
面接練習が終わったら、受験英語の復習になるのかな。
少し寂しい。
「よし!休憩するか」
やっと!
「はい!!」
ソファでゴロンと横になってしまった。
「じゃあ行くぞ!」
「え?」
とこへ??
◇ ◇ ◇
先生と準備して向かった先は、神社だった。
合格祈願の為に、先生が連れてきてくれた。
お賽銭を多めに入れて、絶対合格するようにお祈りした。
絵馬にもデカデカと書いて、高いところに先生がぶら下げてくれた。
その後、学業成就のお守りを買った。
「先生、ありがとうございます!」
「俺がしてやれるのはこれくらいだからな」
嬉しい。
先生の気遣いが。
「じゃあ次の場所に行こう」
「え?次?」
次に先生が連れて行ってくれたのは、夜景がテラスから見えるダイニングバーだった。
「わー!素敵な場所ですね!」
「好きなもの注文していいよ」
ならお言葉に甘えて……。
美味しそうなメニューが沢山あって、目移りしてしまう!
ならいっそ全部注文してしまおう!
「──おい」
「なんでしょうか」
先生が席を外していた間にテーブルに沢山運ばれてきた料理を見て、先生が呆れている。
「それ、食べきれるのか?」
「はい!大丈夫です」
先生は私の食べっぷりを見て、驚いていた。
「お前……色々ギャップがすごいよな」
「え?なんのことですか?」
「なんでもない」
そして、全て食べ終わって満足した私は、先生と夜景を見ながらベンチでのんびりしていた。
先生はポケットから箱を取り出した。
それを私に渡した。
「誕生日おめでとう」
「え……」
先生、ちゃんと覚えていてくれたんだ!
箱を開けると可愛いケースが入っていた。
ケースを開けると、赤いキラキラした小さな宝石のついたネックレスが入っていた。
よーく見ると、少しハートの形に見える。
「赤くてキラキラして可愛いです!ありがとうございます!」
先生はネックレスをつけてくれた。
「この宝石はなんですか?」
「ガーネット。一月の誕生石」
「そうなんですね」
──そういえば
「先生の誕生日はいつですか?」
「八月」
え?
「なんで言ってくれなかったんですか!?」
「言う必要あったか?」
もー!!
でも私、婚姻届に書いてあったはずなのに、ちゃんと見てなかった。
「じゃあ、今日は先生の分もお祝いしましょう!」
「いや、いい」
「でも、私だってお祝いしたいですよ……」
「じゃあ……家に帰ったら、お願いしたいことがある。それを聞いてくれればいい」
「はい、わかりました!」
車に戻ると、先生がネックレスに触れた。
「ガーネットの石言葉は『情熱』」
そんな意味があるのか……。
「素敵な石言葉ですね」
「これは、俺から白乃への愛情の証。」
先生に至近距離で見つめられて、心臓が高鳴った。
「愛してる」
言われた瞬間、胸がいっぱいになった。
「私も先生の事、愛してます」
私達は唇を重ねて愛を確かめ合った。
試験はもうすぐ。
あとはできる限りの事をするだけ。
神様に願いが届きますように。
先生の愛に包まれながら祈った。
「えっと……、どんな人の話も最後までちゃんと聞いてあげる優しさだと思います。つらい気持ちを誰にも言えない人の話を、『それは大変でしたね』って受け止めてあげられることが、いちばん大事かなって思います」
「――はい、ストップ」
「えっ、だめなんですか?」
「“だめ”じゃない。方向性は悪くない。でもな、それだと『優しい素人』とどこが違うんだ?」
私はまた先生に対面で指導されている。
心理学部の大学院を受験するのにまた面接があるからだ。
教員採用試験の面接練習と同じく、スパルタだ。
答えにくい事ばかり聞いてくる。
たまに泣きそうになる。
でも、自分が決めた道。
先生が厳しいのは私に受かって欲しいから。
気合いを入れ直して、頑張るのみ!!
──ところで
今日は私の誕生日。
面接練習が終わったら、受験英語の復習になるのかな。
少し寂しい。
「よし!休憩するか」
やっと!
「はい!!」
ソファでゴロンと横になってしまった。
「じゃあ行くぞ!」
「え?」
とこへ??
◇ ◇ ◇
先生と準備して向かった先は、神社だった。
合格祈願の為に、先生が連れてきてくれた。
お賽銭を多めに入れて、絶対合格するようにお祈りした。
絵馬にもデカデカと書いて、高いところに先生がぶら下げてくれた。
その後、学業成就のお守りを買った。
「先生、ありがとうございます!」
「俺がしてやれるのはこれくらいだからな」
嬉しい。
先生の気遣いが。
「じゃあ次の場所に行こう」
「え?次?」
次に先生が連れて行ってくれたのは、夜景がテラスから見えるダイニングバーだった。
「わー!素敵な場所ですね!」
「好きなもの注文していいよ」
ならお言葉に甘えて……。
美味しそうなメニューが沢山あって、目移りしてしまう!
ならいっそ全部注文してしまおう!
「──おい」
「なんでしょうか」
先生が席を外していた間にテーブルに沢山運ばれてきた料理を見て、先生が呆れている。
「それ、食べきれるのか?」
「はい!大丈夫です」
先生は私の食べっぷりを見て、驚いていた。
「お前……色々ギャップがすごいよな」
「え?なんのことですか?」
「なんでもない」
そして、全て食べ終わって満足した私は、先生と夜景を見ながらベンチでのんびりしていた。
先生はポケットから箱を取り出した。
それを私に渡した。
「誕生日おめでとう」
「え……」
先生、ちゃんと覚えていてくれたんだ!
箱を開けると可愛いケースが入っていた。
ケースを開けると、赤いキラキラした小さな宝石のついたネックレスが入っていた。
よーく見ると、少しハートの形に見える。
「赤くてキラキラして可愛いです!ありがとうございます!」
先生はネックレスをつけてくれた。
「この宝石はなんですか?」
「ガーネット。一月の誕生石」
「そうなんですね」
──そういえば
「先生の誕生日はいつですか?」
「八月」
え?
「なんで言ってくれなかったんですか!?」
「言う必要あったか?」
もー!!
でも私、婚姻届に書いてあったはずなのに、ちゃんと見てなかった。
「じゃあ、今日は先生の分もお祝いしましょう!」
「いや、いい」
「でも、私だってお祝いしたいですよ……」
「じゃあ……家に帰ったら、お願いしたいことがある。それを聞いてくれればいい」
「はい、わかりました!」
車に戻ると、先生がネックレスに触れた。
「ガーネットの石言葉は『情熱』」
そんな意味があるのか……。
「素敵な石言葉ですね」
「これは、俺から白乃への愛情の証。」
先生に至近距離で見つめられて、心臓が高鳴った。
「愛してる」
言われた瞬間、胸がいっぱいになった。
「私も先生の事、愛してます」
私達は唇を重ねて愛を確かめ合った。
試験はもうすぐ。
あとはできる限りの事をするだけ。
神様に願いが届きますように。
先生の愛に包まれながら祈った。
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