29 / 42
第29話
とうとう大学院の入学試験の日がきた。
卒論と同時進行で試験勉強をしてきた。
大変だった。
苦手で苦しんだ英語。
久々に先生に教えてもらった。
また生徒の頃に戻ったようだった。
私の勉強を見てくれていた先生は、心理学に詳しくなった。
「面白いな」と難しい本をじっくり読んだりしていた。
先生は、私が教員の道を自分から辞退したにもかかわらず、私のこっちの試験勉強にも付き合ってくれた。
「先生、今日までありがとうございました」
「よく頑張ったなここまで。……でもまだ終わってない」
先生が会場近くまで送ってくれて、額を合わせて祈ってくれた。
「先生、いってきます!」
私は試験会場に向かった。
◇ ◇ ◇
受付をしたあと、筆記試験、休憩、面接と続いて終わった頃には夕方だった。
やれるだけの事はやった。
大学の門の近くに先生が立っていた。
「お疲れ」
優しく微笑んでくれた。
私は小走りに駆け寄って、先生と手を繋いだ。
「どうだった?」
「たぶん大丈夫だと思います」
「自信あるのか」
「先生がサポートしてくれたんですから当然です!」
「なんで威張るんだよ」
私も何かしてあげられる事があれば──
「先生、お礼に何かします!」
先生は考えた後、私の目をじっと見た。
「何でもいいの?」
その時の先生の瞳は、また何かを企んでいるようで、嫌な予感しかしなしなかった。
「そういえば、誕生日の日は帰ってすぐに白乃が寝てしまって、お願い聞いてもらえなかったしな……」
「その節はすみませんでした……」
「じゃあ、楽しみにしている」
そう告げると、すぐに家に連れていかれた。
普通のお礼をさせて欲しい!
◇ ◇ ◇
──帰宅後
「な、なんですかこれ……」
「お礼をしたいと言ったのはお前だろ」
確かにそうだけど……これは想像の斜め上をいっていた。
ソファの上に置かれた箱に入っていたのは──
メイド服だった。
「これを着るんですか……?」
「あたりまえだろ」
先生の顔を見たら真剣だった。
それが逆に怖かった。
どうしよう……こんな事定期的に要求されたら。
先生は元からこういうのが好きなの?
まさかそういうお店にも行ってるの?
考えがどんどん変な方向にいってしまう。
「とりあえず着て」
すごく嫌だけど──
「わかりました」
お礼をすると言った手前、引くに引けなかった。
卒論と同時進行で試験勉強をしてきた。
大変だった。
苦手で苦しんだ英語。
久々に先生に教えてもらった。
また生徒の頃に戻ったようだった。
私の勉強を見てくれていた先生は、心理学に詳しくなった。
「面白いな」と難しい本をじっくり読んだりしていた。
先生は、私が教員の道を自分から辞退したにもかかわらず、私のこっちの試験勉強にも付き合ってくれた。
「先生、今日までありがとうございました」
「よく頑張ったなここまで。……でもまだ終わってない」
先生が会場近くまで送ってくれて、額を合わせて祈ってくれた。
「先生、いってきます!」
私は試験会場に向かった。
◇ ◇ ◇
受付をしたあと、筆記試験、休憩、面接と続いて終わった頃には夕方だった。
やれるだけの事はやった。
大学の門の近くに先生が立っていた。
「お疲れ」
優しく微笑んでくれた。
私は小走りに駆け寄って、先生と手を繋いだ。
「どうだった?」
「たぶん大丈夫だと思います」
「自信あるのか」
「先生がサポートしてくれたんですから当然です!」
「なんで威張るんだよ」
私も何かしてあげられる事があれば──
「先生、お礼に何かします!」
先生は考えた後、私の目をじっと見た。
「何でもいいの?」
その時の先生の瞳は、また何かを企んでいるようで、嫌な予感しかしなしなかった。
「そういえば、誕生日の日は帰ってすぐに白乃が寝てしまって、お願い聞いてもらえなかったしな……」
「その節はすみませんでした……」
「じゃあ、楽しみにしている」
そう告げると、すぐに家に連れていかれた。
普通のお礼をさせて欲しい!
◇ ◇ ◇
──帰宅後
「な、なんですかこれ……」
「お礼をしたいと言ったのはお前だろ」
確かにそうだけど……これは想像の斜め上をいっていた。
ソファの上に置かれた箱に入っていたのは──
メイド服だった。
「これを着るんですか……?」
「あたりまえだろ」
先生の顔を見たら真剣だった。
それが逆に怖かった。
どうしよう……こんな事定期的に要求されたら。
先生は元からこういうのが好きなの?
まさかそういうお店にも行ってるの?
考えがどんどん変な方向にいってしまう。
「とりあえず着て」
すごく嫌だけど──
「わかりました」
お礼をすると言った手前、引くに引けなかった。
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─
七転び八起き
恋愛
優しい先生は作り物だった。でも私は本当の先生に本気で恋をした。
◇ ◇ ◇
<完結作品です>
大学生の水島白乃は、卒業した母校を訪れた際に、高校時代の担任・夏雄先生と再会する。
高校時代、白乃は先生に密かな想いを抱いていたが、一度も気持ちを伝えることができなかった。しかし再会した先生は、白乃が覚えていた優しい教師とは違う一面を見せ始める。
「俺はずっと見ていたよ」
先生の言葉に戸惑いながらも、白乃は次第に彼の危険な魅力に引き込まれていく。
支配的で時に優しく、時に冷酷な先生。恐怖と愛情の境界線で揺れ動く白乃。
二人の歪んだ恋愛関係の行き着く先は──
教師と元教え子という立場を超えた、危険で複雑な愛の物語。
ダイヤの輝き─番外編集─
七転び八起き
恋愛
以下の作品の番外編をまとめた作品集になります。
元の作品は高校教師と元教え子の大学生のラブストーリーです。
番外編は二人の新婚旅行その他、違う世界線のストーリーをアップします。
※センシティブなシーンが多いです。
◇ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─
https://www.alphapolis.co.jp/novel/306629704/557024090
◇【続編】ダイヤの指輪─先生と私の歩む未来─
https://www.alphapolis.co.jp/novel/306629704/630030051
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389