33 / 42
第33話
この前遼君とバイト先で会った。
遼君は田中さんと話していた。
何を話していたか凄く気になったけど、あの時の遼君の言葉がまだ胸に響いていて、近づくのが怖かった。
私は田中さんに試験の話をして、その間に遼君はどこかに行ってしまった。
自分から避けていたのに、避けられると複雑な気持ちになる自分の頬を心の中で殴っていた。
◇ ◇ ◇
卒論を提出して、試験も終わって、やっと勉強地獄から解放された。
そして、二人で住む新居探しを本格的にスタート。
先生の拘りが強いのと、私がどうしても自分の部屋が欲しいというのが原因で、なかなか条件が合う物件が見つからなくて、何件も不動産屋をハシゴしたあと、やっと一番理想に近い部屋を見つけた。
ただ予算オーバー。
私は四月からも学生で、家賃を払う余裕はあまりない。
それを分かった上で先生はそこを選んだ。
早く仕事に就きたい!
もっと高いバイトを探そうかな……。
「余計なこと考えなくていいから」
色々悩んでいる私を見て、先生が言った。
私達は、来月からそこに引っ越す事になった。
◇ ◇ ◇
家に帰ってから、先生は一息ついたらパソコンに向かってずっと作業をしていた。
「何してるんですか?」
先生にコーヒーを持って行ったついでに少し覗いてみた。
「来年度に向けて色々」
最近帰るのが遅いのは、これが原因か。
その時気づいた。
先生が眼鏡をしている!
「先生、目が悪くなったんですか!?」
「少し乱視がある」
先生はそのままずっと仕事をしている。
眼鏡をかけた先生を見るのが新鮮で、ずっと見ていた。
「何?」
「いえ、眼鏡をかけた先生も素敵だなぁと」
言ったそばから恥ずかしくなる。
「邪魔してすみませんでした」
外に出て買い物でもしてこよう。
コートを羽織ろうとした時、ふと目の前が歪んでる見えた。
「え!?」
これはもしや眼鏡?
先生が勝手に私の目にかけていた。
「びっくりしました!脅かさないでください!」
先生はずっと私の顔を見ている。
「お前、眼鏡かけると雰囲気がかなり変わるな」
言われて鏡を見てみた。
元からパッとしないのに、さらに地味に見える。
先生はスタイリッシュな感じだったのに。
眼鏡を外そうとした。
「外すな」
「はい!?」
先生が距離を詰めてくる。
「見せろ」
嫌な予感がした。
多分また変なスイッチが入った。
「先生、仕事お忙しいのでは?」
「忙しい、遊んでいる暇はない。でもお前が悪い」
私は何もしていない!
「先生、あなたが勝手に私に眼鏡をかけたんですよね?」
先生が理由をつけて勝手に興奮してるだけ。
いつもそう。
早く外したいのに、結局またそういう流れになり、それを受け入れて満たされてしまう私。
早く引っ越して、部屋を分けて、ちゃんとお互いの事に集中できるといいな。
大学院の試験の合格発表は、もうすぐだ。
遼君は田中さんと話していた。
何を話していたか凄く気になったけど、あの時の遼君の言葉がまだ胸に響いていて、近づくのが怖かった。
私は田中さんに試験の話をして、その間に遼君はどこかに行ってしまった。
自分から避けていたのに、避けられると複雑な気持ちになる自分の頬を心の中で殴っていた。
◇ ◇ ◇
卒論を提出して、試験も終わって、やっと勉強地獄から解放された。
そして、二人で住む新居探しを本格的にスタート。
先生の拘りが強いのと、私がどうしても自分の部屋が欲しいというのが原因で、なかなか条件が合う物件が見つからなくて、何件も不動産屋をハシゴしたあと、やっと一番理想に近い部屋を見つけた。
ただ予算オーバー。
私は四月からも学生で、家賃を払う余裕はあまりない。
それを分かった上で先生はそこを選んだ。
早く仕事に就きたい!
もっと高いバイトを探そうかな……。
「余計なこと考えなくていいから」
色々悩んでいる私を見て、先生が言った。
私達は、来月からそこに引っ越す事になった。
◇ ◇ ◇
家に帰ってから、先生は一息ついたらパソコンに向かってずっと作業をしていた。
「何してるんですか?」
先生にコーヒーを持って行ったついでに少し覗いてみた。
「来年度に向けて色々」
最近帰るのが遅いのは、これが原因か。
その時気づいた。
先生が眼鏡をしている!
「先生、目が悪くなったんですか!?」
「少し乱視がある」
先生はそのままずっと仕事をしている。
眼鏡をかけた先生を見るのが新鮮で、ずっと見ていた。
「何?」
「いえ、眼鏡をかけた先生も素敵だなぁと」
言ったそばから恥ずかしくなる。
「邪魔してすみませんでした」
外に出て買い物でもしてこよう。
コートを羽織ろうとした時、ふと目の前が歪んでる見えた。
「え!?」
これはもしや眼鏡?
先生が勝手に私の目にかけていた。
「びっくりしました!脅かさないでください!」
先生はずっと私の顔を見ている。
「お前、眼鏡かけると雰囲気がかなり変わるな」
言われて鏡を見てみた。
元からパッとしないのに、さらに地味に見える。
先生はスタイリッシュな感じだったのに。
眼鏡を外そうとした。
「外すな」
「はい!?」
先生が距離を詰めてくる。
「見せろ」
嫌な予感がした。
多分また変なスイッチが入った。
「先生、仕事お忙しいのでは?」
「忙しい、遊んでいる暇はない。でもお前が悪い」
私は何もしていない!
「先生、あなたが勝手に私に眼鏡をかけたんですよね?」
先生が理由をつけて勝手に興奮してるだけ。
いつもそう。
早く外したいのに、結局またそういう流れになり、それを受け入れて満たされてしまう私。
早く引っ越して、部屋を分けて、ちゃんとお互いの事に集中できるといいな。
大学院の試験の合格発表は、もうすぐだ。
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─
七転び八起き
恋愛
優しい先生は作り物だった。でも私は本当の先生に本気で恋をした。
◇ ◇ ◇
<完結作品です>
大学生の水島白乃は、卒業した母校を訪れた際に、高校時代の担任・夏雄先生と再会する。
高校時代、白乃は先生に密かな想いを抱いていたが、一度も気持ちを伝えることができなかった。しかし再会した先生は、白乃が覚えていた優しい教師とは違う一面を見せ始める。
「俺はずっと見ていたよ」
先生の言葉に戸惑いながらも、白乃は次第に彼の危険な魅力に引き込まれていく。
支配的で時に優しく、時に冷酷な先生。恐怖と愛情の境界線で揺れ動く白乃。
二人の歪んだ恋愛関係の行き着く先は──
教師と元教え子という立場を超えた、危険で複雑な愛の物語。
ダイヤの輝き─番外編集─
七転び八起き
恋愛
以下の作品の番外編をまとめた作品集になります。
元の作品は高校教師と元教え子の大学生のラブストーリーです。
番外編は二人の新婚旅行その他、違う世界線のストーリーをアップします。
※センシティブなシーンが多いです。
◇ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─
https://www.alphapolis.co.jp/novel/306629704/557024090
◇【続編】ダイヤの指輪─先生と私の歩む未来─
https://www.alphapolis.co.jp/novel/306629704/630030051
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……