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第18話 見つかってしまった
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それからは私たちは業務以外の会話をしなくなった。
あの次の日、河内さんに退職届を渡した後、「預かっておく」と言われたまま何も言われていない。
また会社の中はとても居心地が悪い場所になった。
そして私は、また副業を始めた。
ラウンジ嬢に戻った。
「おかえり~!!!」
一緒に働いてた人たちが快く出迎えてくれてほっとした。
そして、早く借金を返そうと思い、土日に限らず平日も仕事を入れた。
知らない男の人に表面だけの笑顔で接客をして、適当に話を合わせる。
ここではいつもそうだ。
「さくらさん、新規のお客様の方に行って」
黒服に言われた。
その席に行くと、落ち着いた雰囲気のスーツを着た男性がいた。
「さくらと申します。よろしくお願いします」
私はその人の隣に座って適当に会話をした。
「こういうお店は、久しぶりで……。仕事帰りに、少し気分転換で来ました」
あまり慣れてないせいか、少しよそよそしい。
「お仕事、お忙しいんですか?」
「はい……旅行代理店で営業をしていて。最近は残業続きで、なかなか帰れなくて」
「営業のお仕事、大変そうですね」
「課長になったばかりで……まあ、肩書きだけで実際は部下に振り回されてばかりだけど」
思わず笑ってしまった。
彼もつられて笑った。
「さくらさんは、普段は何を?」
「昼間は事務の仕事をしています」
「事務か。今の雰囲気からはあまり想像できないな」
佐久間さんは、あまり壁を感じず、親しみやすい人だった。
その時、黒服がひっそり声をかけてきた。
「指名が入りました」
指名……?
私に指名が入ることはほぼない。
「少し席を外します」
佐久間さんに挨拶をした。
「いや、俺はもう帰るよ」
「え……」
「見送りはいらないよ。また会えるのを楽しみにしてる」
彼は優しく笑顔を浮かべて、そのまま会計をして店を出て行ってしまった。
あまり話せなかったけど、印象に残る人だった。
その後すぐに指名客の所に行ったら――
恐ろしい形相をした河内さんが、足を組んで座っていた。
ヤバい……また見つかってしまった……。
あの次の日、河内さんに退職届を渡した後、「預かっておく」と言われたまま何も言われていない。
また会社の中はとても居心地が悪い場所になった。
そして私は、また副業を始めた。
ラウンジ嬢に戻った。
「おかえり~!!!」
一緒に働いてた人たちが快く出迎えてくれてほっとした。
そして、早く借金を返そうと思い、土日に限らず平日も仕事を入れた。
知らない男の人に表面だけの笑顔で接客をして、適当に話を合わせる。
ここではいつもそうだ。
「さくらさん、新規のお客様の方に行って」
黒服に言われた。
その席に行くと、落ち着いた雰囲気のスーツを着た男性がいた。
「さくらと申します。よろしくお願いします」
私はその人の隣に座って適当に会話をした。
「こういうお店は、久しぶりで……。仕事帰りに、少し気分転換で来ました」
あまり慣れてないせいか、少しよそよそしい。
「お仕事、お忙しいんですか?」
「はい……旅行代理店で営業をしていて。最近は残業続きで、なかなか帰れなくて」
「営業のお仕事、大変そうですね」
「課長になったばかりで……まあ、肩書きだけで実際は部下に振り回されてばかりだけど」
思わず笑ってしまった。
彼もつられて笑った。
「さくらさんは、普段は何を?」
「昼間は事務の仕事をしています」
「事務か。今の雰囲気からはあまり想像できないな」
佐久間さんは、あまり壁を感じず、親しみやすい人だった。
その時、黒服がひっそり声をかけてきた。
「指名が入りました」
指名……?
私に指名が入ることはほぼない。
「少し席を外します」
佐久間さんに挨拶をした。
「いや、俺はもう帰るよ」
「え……」
「見送りはいらないよ。また会えるのを楽しみにしてる」
彼は優しく笑顔を浮かべて、そのまま会計をして店を出て行ってしまった。
あまり話せなかったけど、印象に残る人だった。
その後すぐに指名客の所に行ったら――
恐ろしい形相をした河内さんが、足を組んで座っていた。
ヤバい……また見つかってしまった……。
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