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第38話 国王の噂を聞きました。
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さっ、気を取り直して子供たちの笑顔に癒されに行きますか。
にしても、国王か。いい思い出ないからな。そもそも相手は私のこと覚えているのだろうか。
いや、覚えてないだろうな。召喚された時とは見た目も違うし。すぐ城も出て行ったからな。
うん。初めましてのていで行こう。
でもリュカがあそこまではしゃぐとは思わなかったな。やっぱり国王なだけあって国民からは慕われているのだろうか。
表の顔と裏の顔的な?いやー、あの国王がそんなことできるとも思わないけど。だって、初対面の私にあの態度だったからな。
うーん。謎。
「あれ?サトさん?サトさんだよな!」
ん?誰かに呼ばれてる?
「あ。ライリー。ルイスにエマちゃんも。」
「なんかあったのか?深刻そうな顔して。」
「あ、いや、ちょっと考え事しながら歩いていただけだよ。」
「考え事か。俺たちにできることなら何でもするから、いつでも頼ってくれよな。」
「なんか頼もしいね。ちょっと会わない隙に成長したね。」
「え、そ、そんなに褒めてくれるなんて俺、俺…」
「えっ、ちょっ、ちょっとなんでそんなに泣きそうな顔してるの!?」
「いや、サトさんに少しでも認められたと思うとつい。サトさん、ありがとうございます!俺もっと頑張るから!」
「う、うん。頑張れ!」
久しぶりのライリーに圧倒されてしまった。
「あの、俺が言えることではないですが、1人で抱え込まないでくださいね。ライリーの言う通り俺たちに何かできることがあれば協力させてください。」
「ルイスもありがとう。大丈夫。そこまで深刻なことじゃないから。国王ってどんな人なんだろって考えてただけだよ。」
「なんだー脅かすなよー。」
ライリーさん?感情の変化が激しくないかい?
「別に脅かしたつもりもないんだけどね…。心配してくれてありがとう。」
「でもなんで急に国王なんだ?」
「明日会うことになったんだ。緊張しちゃうからいい人だったらいいなって。あ、3人は国王がどんな人か知ってる?」
「え!国王に会うのか!?え、やっぱりサトさんは只者じゃないな。」
「そんなこと無いよ。で、国王ってどんな人なの?」
「確かー、今の国王の、前の国王が、なんか、悪い奴だった、らしくて、そいつを、追い出した、すごい人?なんだろ?ま、俺も直接会ったことはないからわかんないけど。」
なんか曖昧な答え方だな。あまり詳しくは知らないって感じかな。
「そっか。ってえ?前国王が悪い人だったの?」
「あぁ。なんか国民のために使うお金を自分のために使ったとかなんとか?」
「まぁでも本当にそうなのか定かではないんですけどね。」
「えっ!そうなのか!ルイス!」
ライリー驚いてるなー。
「ああ。父が言ってた。当時はどこからともなく前国王の悪い噂が広まってきて、そのタイミングで現国王が国民の前で”噂は事実だ。今こそ変わるとき!”って。それを信じた国民たちが、国王を引きずり下ろせと。でもよく考えたら、城で起きてる事実なんて国民が知る由もないのに、噂が出回るのはおかしいと。」
「えっ、でも城の役人が耐えられなくなって噂を広めたってこともあるんじゃないか?」
確かにライリーの言っていることも一理あるな。
「まぁ、それは確かにあると思うが、噂が出回ってその広がり方が尋常じゃなかったことから、誰かが故意に噂を広めたとしか考えられない。というふうに俺は聞いてる。」
「それに普通なら、国王の悪い噂は自らは広めないと思います。もし広めてるのが知られたら命が危なくなると思いますし。」
「え!エマまでそっち派なのか!?」
「私も両親に聞いたことがあります。私たちは今の国王しか知らないけど、前の国王の時はもっと治安が良かったし、格差も少なかったって。」
「そうなのか?普通時代とともに良くなっていくもんじゃないのか?」
うん。普通に考えたらライリーの言う通りだよね。
「あぁ。だから現国王が自分が国王になりたいがために前国王をはめたんじゃないかって一部では思われている。」
なるほどな。そんな噂が…。あれ?ライリー黙った?なんか真剣な顔してるけど、何を考えてるんだろ?
あ、何か閃いたみたい。
「じゃー俺たちもこんな道端でこんな話してたらまずいんじゃないか?」
すごいキョロキョロしだしたよ?
「そうだな。誰も聞いてないことを祈るか。」
いやいや、ルイス、顔が怖いよ。完全にびびらせにいってるじゃん。
「まじか。え、どうしよう。」
いや、ライリーもすごいビビってるじゃん。
「まっ大丈夫だ。そんなに怯える必要はないさ。」
「ベ、別に怯えてなんてないし。いざとなったら俺が守るから。安心して話していいず。」
”いいず”って言っちゃってるし…かわいいなそういうとこ。
「ライリーは頼もしいね。でもなんか、すごい話聞いちゃったな。」
「まぁ、あくまで噂ですので。」
「うん。ありがとうルイス。ところでその前国王と現国王はどんな関係性だったりするの?」
「簡単に言えばいとこ同士ですね。」
「なるほど。ありがとう。エマちゃん。」
「では、俺たちはこれから依頼を達成しに行かないとなのでこの辺で。」
「うん。ありがとう。依頼、頑張ってね。」
「おう!あ、国王に会ったらどんな人だったか教えてくれよ!」
「わかった。じゃみんな気を付けてね。」
現国王の黒い噂か。あの感じだとあり得そうだな。ますます会うのが憂鬱になってきたよ。
にしても、国王か。いい思い出ないからな。そもそも相手は私のこと覚えているのだろうか。
いや、覚えてないだろうな。召喚された時とは見た目も違うし。すぐ城も出て行ったからな。
うん。初めましてのていで行こう。
でもリュカがあそこまではしゃぐとは思わなかったな。やっぱり国王なだけあって国民からは慕われているのだろうか。
表の顔と裏の顔的な?いやー、あの国王がそんなことできるとも思わないけど。だって、初対面の私にあの態度だったからな。
うーん。謎。
「あれ?サトさん?サトさんだよな!」
ん?誰かに呼ばれてる?
「あ。ライリー。ルイスにエマちゃんも。」
「なんかあったのか?深刻そうな顔して。」
「あ、いや、ちょっと考え事しながら歩いていただけだよ。」
「考え事か。俺たちにできることなら何でもするから、いつでも頼ってくれよな。」
「なんか頼もしいね。ちょっと会わない隙に成長したね。」
「え、そ、そんなに褒めてくれるなんて俺、俺…」
「えっ、ちょっ、ちょっとなんでそんなに泣きそうな顔してるの!?」
「いや、サトさんに少しでも認められたと思うとつい。サトさん、ありがとうございます!俺もっと頑張るから!」
「う、うん。頑張れ!」
久しぶりのライリーに圧倒されてしまった。
「あの、俺が言えることではないですが、1人で抱え込まないでくださいね。ライリーの言う通り俺たちに何かできることがあれば協力させてください。」
「ルイスもありがとう。大丈夫。そこまで深刻なことじゃないから。国王ってどんな人なんだろって考えてただけだよ。」
「なんだー脅かすなよー。」
ライリーさん?感情の変化が激しくないかい?
「別に脅かしたつもりもないんだけどね…。心配してくれてありがとう。」
「でもなんで急に国王なんだ?」
「明日会うことになったんだ。緊張しちゃうからいい人だったらいいなって。あ、3人は国王がどんな人か知ってる?」
「え!国王に会うのか!?え、やっぱりサトさんは只者じゃないな。」
「そんなこと無いよ。で、国王ってどんな人なの?」
「確かー、今の国王の、前の国王が、なんか、悪い奴だった、らしくて、そいつを、追い出した、すごい人?なんだろ?ま、俺も直接会ったことはないからわかんないけど。」
なんか曖昧な答え方だな。あまり詳しくは知らないって感じかな。
「そっか。ってえ?前国王が悪い人だったの?」
「あぁ。なんか国民のために使うお金を自分のために使ったとかなんとか?」
「まぁでも本当にそうなのか定かではないんですけどね。」
「えっ!そうなのか!ルイス!」
ライリー驚いてるなー。
「ああ。父が言ってた。当時はどこからともなく前国王の悪い噂が広まってきて、そのタイミングで現国王が国民の前で”噂は事実だ。今こそ変わるとき!”って。それを信じた国民たちが、国王を引きずり下ろせと。でもよく考えたら、城で起きてる事実なんて国民が知る由もないのに、噂が出回るのはおかしいと。」
「えっ、でも城の役人が耐えられなくなって噂を広めたってこともあるんじゃないか?」
確かにライリーの言っていることも一理あるな。
「まぁ、それは確かにあると思うが、噂が出回ってその広がり方が尋常じゃなかったことから、誰かが故意に噂を広めたとしか考えられない。というふうに俺は聞いてる。」
「それに普通なら、国王の悪い噂は自らは広めないと思います。もし広めてるのが知られたら命が危なくなると思いますし。」
「え!エマまでそっち派なのか!?」
「私も両親に聞いたことがあります。私たちは今の国王しか知らないけど、前の国王の時はもっと治安が良かったし、格差も少なかったって。」
「そうなのか?普通時代とともに良くなっていくもんじゃないのか?」
うん。普通に考えたらライリーの言う通りだよね。
「あぁ。だから現国王が自分が国王になりたいがために前国王をはめたんじゃないかって一部では思われている。」
なるほどな。そんな噂が…。あれ?ライリー黙った?なんか真剣な顔してるけど、何を考えてるんだろ?
あ、何か閃いたみたい。
「じゃー俺たちもこんな道端でこんな話してたらまずいんじゃないか?」
すごいキョロキョロしだしたよ?
「そうだな。誰も聞いてないことを祈るか。」
いやいや、ルイス、顔が怖いよ。完全にびびらせにいってるじゃん。
「まじか。え、どうしよう。」
いや、ライリーもすごいビビってるじゃん。
「まっ大丈夫だ。そんなに怯える必要はないさ。」
「ベ、別に怯えてなんてないし。いざとなったら俺が守るから。安心して話していいず。」
”いいず”って言っちゃってるし…かわいいなそういうとこ。
「ライリーは頼もしいね。でもなんか、すごい話聞いちゃったな。」
「まぁ、あくまで噂ですので。」
「うん。ありがとうルイス。ところでその前国王と現国王はどんな関係性だったりするの?」
「簡単に言えばいとこ同士ですね。」
「なるほど。ありがとう。エマちゃん。」
「では、俺たちはこれから依頼を達成しに行かないとなのでこの辺で。」
「うん。ありがとう。依頼、頑張ってね。」
「おう!あ、国王に会ったらどんな人だったか教えてくれよ!」
「わかった。じゃみんな気を付けてね。」
現国王の黒い噂か。あの感じだとあり得そうだな。ますます会うのが憂鬱になってきたよ。
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