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第4段階
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こんばんは。ユナです。今日はなんと!パーティーがあります!その名も
『創立記念パーティー』
楽しい楽しいパーティーの始まり始まり……
嘘です!全っ然楽しくないです!
だって、今日は乙女ゲームストーリー第2話『創立記念パーティー』なんですから。おまけにパートナーはクール王子……いや、腹黒王子ことアレンさん……
もう……最っ悪です。まぁ、それはさておきこの『創立記念パーティー』では、主に主人公いじめがメインのストーリー。ユナこと悪役令嬢がヒロインを理不尽にいじめて、攻略している王子が助けにくる的な話だったはず……
一応対策として、アナベルの監視と攻略王子の防止。つまり、近づかない!アナベルの監視はもちろん密かに。考えに考えたが、あまりいい対策は思いつかなかった。ただし……ひとつ問題がある。それは……攻略王子の一人。アレンが私のパートナーだってこと。しかも、私に凄まじく執着心があることだ。ちょっとした行動で勘づいてくるため、容易には動けない……
がんばれ!!私!
そう応援するしかないのである。あぁ……
「ユーーナ」
……ひっ!出た!!腹黒王子!はぁ。
アレン様のご登場ですっと。
「こんばんは。アレン」
「ひどいなぁ。そんなおびえないでよ。」
……あんたの気配がないからでしょ!!
「おびえてない!早く行こう!」
「はいはい。おびえた理由は後で聞くとして……そうだね。行こっか。」
……アレン様はちょっとしたことでも逃がしてくれません。はぁ。
本来なら悪役令嬢であるユナは、気に入らないアナベルに対してすぐに仕掛ける。まず始めに……
1 攻略対象と参加するアナベル。二人が別れたタイミングでプレッシャーをかけに行く。もちろん、取り巻きのお二人と。
……んー。アナベルいないなぁ。このぐらいのはずなんだけど……
「ユナ?なに探してるの?」
「んーん。こっちの事情でちょっと。」
あまりおかしな行動は取れない。アレンが興味を示したら困る。
……と。あぁ!いたいた。アナベルちゃん発見!!……ん?
ちょっと待って!?アナベル……ひとり?
嘘?攻略対象は?王子は?どうなってんの?……まさかの王子に興味ないとか?
うーん。私的には歓迎だけど……なんかストーリーおかしくなってきてない?
「アレン!ごめん。ちょっと待ってて」
「えっちょっと!ユナ!」
「ごめん!すぐ戻るから!」
おかしい。絶対おかしい。攻略対象の王子といないなんて。ストーリー通りに進まないなら私も対策しようがない!……それに……アナベル…なんか雰囲気変わった?ゲームでは、ゆるふわな可愛い系だったのに。今は、知的で……なんだか大人っぽい。なんで?
「アナベル!こんばんは。」
「………こんばんは。」
うーん。やっぱ素っ気ない。
「今日は誰かと一緒じゃないの?」
「……えぇ。ひとりよ。……それより、そのうさんくさい笑顔どうにかならないの?」
……わぁお。いきなりの強気アナベル。ちょっと、怖いかも。でも、そこまでいうなら
「パートナー組まないの?何人かお誘いあったでしょ?」
営業スマイルは封印して……
アナベルのお誘い場面は何度か見かけた。アナベルはなかなかの美人だ。ゲームと違ってゆるふわな可愛い感じじゃないけど、今のアナベルはまた違う魅力がある。ほっとくことはできないだろう。
……ちなみにアレン以外の王子は全員誘いをかけていた。
「……あぁ。私、男に興味がないの。今は、将来のために知識がひとつでも多くほしいわ。」
あぁ。そうなんだ。そう……って……は?
「お…お……男に興味がない!?」
えっ?興味がない!?
「じゃ……じゃあ、初恋は!?」
「初恋?そんなのしたことないわ。」
したことない。はぁ?何?なんなの?
「なら……なんでこの学院?」
「なんでって……あのねぇ。ここは名門なのよ。知識のトップ!知識がほしい生徒が集まるのなんて、不思議な話じゃないわ。」
「じゃあ……アナベルは知識がほしいからここに?初恋じゃなくて?」
「……だからぁ。そういってるじゃない。……ってか私の初恋って……なんであんたがそんなこというの?誰かと勘違いしてる?」
おかしい。話しが、ストーリーが全然違う。そもそもアナベルが初恋をしてないんじゃ、このゲームは成り立たない……いったいどうなってるの?
「ちょっと……ユナ…あんた顔色が悪いじゃない。大丈夫?」
「え……えぇ。大丈夫。お騒がせしてごめんね。じゃあ、また明日」
「えぇ……気をつけて。」
「ありがとう」
…………はぁ。わかんない。根本がこれじゃあ。謎。ほんっと謎。
「あっ!ユナ!探したよ。……で?なんかあった?」
「へ?……なんもないよ!」
ほんっとすぐ気づくんだから。油断大敵!
「………はいはい。じゃっ行こっか。」
私の中は今ダンスよりゲーム設定のことでいっぱい。アナベルは初恋してなくて。それで?
……ん?そういえば、アレン……どこ行くの?
「ちょっと!どこ行くの?ダンスならあっち。」
「……はぁ。……医務室だよ。自分がどんな顔してるか分かってる?そんなんで楽しく踊れるわけないでしょ。」
「大丈夫だから!放して!」
「離さないよ。ほっとけないし。」
なんだかんだで、医務室に着いた私はすぐに寝てしまったらしい。その後の記憶がない。……その時になぜか手が温かく感じたのは気のせいだろうか。
私の『スローライフ計画』第4段階。なんかわかんないけど……達成……でいいのかな。今日は疲れた。今回はアレンに感謝してもいいかも。
そんなこんなで『創立記念パーティー』は幕を閉じた。悪役令嬢とヒロイン。私たちは、どう進むのか。謎である。
あぁーー疲れた。もう……なんなの?いったい。
『創立記念パーティー』
楽しい楽しいパーティーの始まり始まり……
嘘です!全っ然楽しくないです!
だって、今日は乙女ゲームストーリー第2話『創立記念パーティー』なんですから。おまけにパートナーはクール王子……いや、腹黒王子ことアレンさん……
もう……最っ悪です。まぁ、それはさておきこの『創立記念パーティー』では、主に主人公いじめがメインのストーリー。ユナこと悪役令嬢がヒロインを理不尽にいじめて、攻略している王子が助けにくる的な話だったはず……
一応対策として、アナベルの監視と攻略王子の防止。つまり、近づかない!アナベルの監視はもちろん密かに。考えに考えたが、あまりいい対策は思いつかなかった。ただし……ひとつ問題がある。それは……攻略王子の一人。アレンが私のパートナーだってこと。しかも、私に凄まじく執着心があることだ。ちょっとした行動で勘づいてくるため、容易には動けない……
がんばれ!!私!
そう応援するしかないのである。あぁ……
「ユーーナ」
……ひっ!出た!!腹黒王子!はぁ。
アレン様のご登場ですっと。
「こんばんは。アレン」
「ひどいなぁ。そんなおびえないでよ。」
……あんたの気配がないからでしょ!!
「おびえてない!早く行こう!」
「はいはい。おびえた理由は後で聞くとして……そうだね。行こっか。」
……アレン様はちょっとしたことでも逃がしてくれません。はぁ。
本来なら悪役令嬢であるユナは、気に入らないアナベルに対してすぐに仕掛ける。まず始めに……
1 攻略対象と参加するアナベル。二人が別れたタイミングでプレッシャーをかけに行く。もちろん、取り巻きのお二人と。
……んー。アナベルいないなぁ。このぐらいのはずなんだけど……
「ユナ?なに探してるの?」
「んーん。こっちの事情でちょっと。」
あまりおかしな行動は取れない。アレンが興味を示したら困る。
……と。あぁ!いたいた。アナベルちゃん発見!!……ん?
ちょっと待って!?アナベル……ひとり?
嘘?攻略対象は?王子は?どうなってんの?……まさかの王子に興味ないとか?
うーん。私的には歓迎だけど……なんかストーリーおかしくなってきてない?
「アレン!ごめん。ちょっと待ってて」
「えっちょっと!ユナ!」
「ごめん!すぐ戻るから!」
おかしい。絶対おかしい。攻略対象の王子といないなんて。ストーリー通りに進まないなら私も対策しようがない!……それに……アナベル…なんか雰囲気変わった?ゲームでは、ゆるふわな可愛い系だったのに。今は、知的で……なんだか大人っぽい。なんで?
「アナベル!こんばんは。」
「………こんばんは。」
うーん。やっぱ素っ気ない。
「今日は誰かと一緒じゃないの?」
「……えぇ。ひとりよ。……それより、そのうさんくさい笑顔どうにかならないの?」
……わぁお。いきなりの強気アナベル。ちょっと、怖いかも。でも、そこまでいうなら
「パートナー組まないの?何人かお誘いあったでしょ?」
営業スマイルは封印して……
アナベルのお誘い場面は何度か見かけた。アナベルはなかなかの美人だ。ゲームと違ってゆるふわな可愛い感じじゃないけど、今のアナベルはまた違う魅力がある。ほっとくことはできないだろう。
……ちなみにアレン以外の王子は全員誘いをかけていた。
「……あぁ。私、男に興味がないの。今は、将来のために知識がひとつでも多くほしいわ。」
あぁ。そうなんだ。そう……って……は?
「お…お……男に興味がない!?」
えっ?興味がない!?
「じゃ……じゃあ、初恋は!?」
「初恋?そんなのしたことないわ。」
したことない。はぁ?何?なんなの?
「なら……なんでこの学院?」
「なんでって……あのねぇ。ここは名門なのよ。知識のトップ!知識がほしい生徒が集まるのなんて、不思議な話じゃないわ。」
「じゃあ……アナベルは知識がほしいからここに?初恋じゃなくて?」
「……だからぁ。そういってるじゃない。……ってか私の初恋って……なんであんたがそんなこというの?誰かと勘違いしてる?」
おかしい。話しが、ストーリーが全然違う。そもそもアナベルが初恋をしてないんじゃ、このゲームは成り立たない……いったいどうなってるの?
「ちょっと……ユナ…あんた顔色が悪いじゃない。大丈夫?」
「え……えぇ。大丈夫。お騒がせしてごめんね。じゃあ、また明日」
「えぇ……気をつけて。」
「ありがとう」
…………はぁ。わかんない。根本がこれじゃあ。謎。ほんっと謎。
「あっ!ユナ!探したよ。……で?なんかあった?」
「へ?……なんもないよ!」
ほんっとすぐ気づくんだから。油断大敵!
「………はいはい。じゃっ行こっか。」
私の中は今ダンスよりゲーム設定のことでいっぱい。アナベルは初恋してなくて。それで?
……ん?そういえば、アレン……どこ行くの?
「ちょっと!どこ行くの?ダンスならあっち。」
「……はぁ。……医務室だよ。自分がどんな顔してるか分かってる?そんなんで楽しく踊れるわけないでしょ。」
「大丈夫だから!放して!」
「離さないよ。ほっとけないし。」
なんだかんだで、医務室に着いた私はすぐに寝てしまったらしい。その後の記憶がない。……その時になぜか手が温かく感じたのは気のせいだろうか。
私の『スローライフ計画』第4段階。なんかわかんないけど……達成……でいいのかな。今日は疲れた。今回はアレンに感謝してもいいかも。
そんなこんなで『創立記念パーティー』は幕を閉じた。悪役令嬢とヒロイン。私たちは、どう進むのか。謎である。
あぁーー疲れた。もう……なんなの?いったい。
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