9 / 32
第5段階
しおりを挟む
みなさんこんばんは。ユナです。
今、逃亡中なんです!……誰からって?もちろんアレン様。理由は……
創立記念パーティーで頭が混乱しちゃってね。医務室に行ったんだけど……まぁ、正確にはアレンに引っ張ってかれたんだけど。気づいたらぐっすり。起きたら、1時間たってて……パーティーはまだにぎやかに続いてる。このまま、もうひと眠り……ん?
待て待て。ここに連れて来てくれたのはアレン……あぁ。そっかお礼をって……そうじゃない!あのアレンだよ?アレン様だよ?そう簡単に返してくれるはずないって!!
なんか、今アレンいないし。逃げるべきなのでは?逃げちゃってよくない?アレンには悪いけど、むしろ嫌われるのは好都合。じゃあ……レッツ逃亡!!
医務室はパーティー会場の、学院広間の2階にあって。パーティーを突っ切っていかないと出られない。前の授業のせいで、何かと目立つ私は。慎重に行かないとかなりヤバイ。生徒はまぁいい。この際しょうがないから、うまく交わしてくしかない。問題はアレンなのだ。騒がれたら、すぐに気がついておってくるだろう。冗談じゃない。私は念のため、モナに塗りたくられた化粧と口紅を落としてドレスの上に布を羽織った。普段の私とは全然違う。清楚系?かなぁ。これで私だとはわからないだろう。
一応、医務室に置き手紙はしてきた。
『ありがとう!さらば!』と。一言。
心配してくれたのに、それを無にするのはさすがに気が引ける。せめての置き手紙だ。そろそろ、出ないとヤバイ。もう、アレンがおってきてもおかしくない。急がないと。
パーティーでは意外とバレることなくすんなりと出口までせまって行く。アナベルはジーーっとこっちを見てるが……。うん。間違いなく見てるが。いい……かな?ちなみに4王子とも目があった。なんとか目をそらしてきたけど……見事にメインメンバーには目をつけられたと……はぁ。
そんなこんなでなんとかもう少しで出口…………わっ
よそ見してて誰かとぶつかった。
「あっごめんなさい。よそ見してて……」
「いいーえ。ちょうどよかったよ。……ね。ユナ?」
「へ?」
え?顔を上げて見たのはアレンのにっこり笑顔だった……
「……えぇーっと。ア……アレン?どうやって。」
「……バカだなぁ。逃げられると思った?」
うそ……この格好だよ?頑張って急いだんだけど……
「あ……あのこの格好だよ?どうしてわかったの?私と真逆だよ?」
「なんだ。そんなこと……分かるに決まってるでしょ。てか、それで変装のつもり?逆に目立ってどうするの?」
「へ?」
「ユナの変装は始めっから気づいてたけど……目立ってるの気づいてる?」
「え?」
「はぁ。無自覚とか……」
……ん?ちょっと待って。始めっから?気づいてた?そういったの?
「は……始めっから?気づいてた?」
「うん。始めっからね。」
どこから!?待ち伏せしてた?こわっ怖いんですけど!ひとまず……逃げるが勝ち!!
……ヤバイ。逃げれない。
アレン様……しっかり私をつかんでる……
「ダメだよ?逃がさないって。」
「アハハハ。どうしたの?私は外の空気を吸いに……ね?」
「そっか。じゃあ僕も行こうかなぁ。」
来ないで!お願いだから来ないで!
「いいよ。ちょっとだけだから。ゆっくりしてて?」
ね?ゆっくり、ゆーくりね。その間に逃げるから!
「いいよ。気にしないから。ユナと入れるなら僕にとって苦じゃないし」
「いやぁ。ひとりになりたいなぁーなんて……」
「ダメだよ?…………逃げるでしょ?」
もう許して。逃げたい。
「さぁて、ユナ?話してもらおうかな。さっきの理由とかもろもろ。言うまで返さないよ?ね?」
悪魔は……いやアレンは微笑みました。にっこりと。
この後、私がこってり絞られたことは言うまでもない。
もちろん、本当の理由なんていってない。それらしい理由を並べただけだ。でも、むしろそっちの方が精神力がやられる。本当に疲れた……アレンは納得してない感じだったけど。なんとか許してくれた。
帰りは疲れて寝てしまった。その時は疲れてて考える余裕もなくてアレンの肩?を借りて寝た気がするけど……まぁいっか。一時のゆめぐらい。
『スローライフ計画』第5段階。始まってはいないが。今日も絞られる1日だった。
もう、勘弁してくれ。
私はそんなことを思いながら、明日も実行するのだ。
明日もかぁ……はぁ。
今、逃亡中なんです!……誰からって?もちろんアレン様。理由は……
創立記念パーティーで頭が混乱しちゃってね。医務室に行ったんだけど……まぁ、正確にはアレンに引っ張ってかれたんだけど。気づいたらぐっすり。起きたら、1時間たってて……パーティーはまだにぎやかに続いてる。このまま、もうひと眠り……ん?
待て待て。ここに連れて来てくれたのはアレン……あぁ。そっかお礼をって……そうじゃない!あのアレンだよ?アレン様だよ?そう簡単に返してくれるはずないって!!
なんか、今アレンいないし。逃げるべきなのでは?逃げちゃってよくない?アレンには悪いけど、むしろ嫌われるのは好都合。じゃあ……レッツ逃亡!!
医務室はパーティー会場の、学院広間の2階にあって。パーティーを突っ切っていかないと出られない。前の授業のせいで、何かと目立つ私は。慎重に行かないとかなりヤバイ。生徒はまぁいい。この際しょうがないから、うまく交わしてくしかない。問題はアレンなのだ。騒がれたら、すぐに気がついておってくるだろう。冗談じゃない。私は念のため、モナに塗りたくられた化粧と口紅を落としてドレスの上に布を羽織った。普段の私とは全然違う。清楚系?かなぁ。これで私だとはわからないだろう。
一応、医務室に置き手紙はしてきた。
『ありがとう!さらば!』と。一言。
心配してくれたのに、それを無にするのはさすがに気が引ける。せめての置き手紙だ。そろそろ、出ないとヤバイ。もう、アレンがおってきてもおかしくない。急がないと。
パーティーでは意外とバレることなくすんなりと出口までせまって行く。アナベルはジーーっとこっちを見てるが……。うん。間違いなく見てるが。いい……かな?ちなみに4王子とも目があった。なんとか目をそらしてきたけど……見事にメインメンバーには目をつけられたと……はぁ。
そんなこんなでなんとかもう少しで出口…………わっ
よそ見してて誰かとぶつかった。
「あっごめんなさい。よそ見してて……」
「いいーえ。ちょうどよかったよ。……ね。ユナ?」
「へ?」
え?顔を上げて見たのはアレンのにっこり笑顔だった……
「……えぇーっと。ア……アレン?どうやって。」
「……バカだなぁ。逃げられると思った?」
うそ……この格好だよ?頑張って急いだんだけど……
「あ……あのこの格好だよ?どうしてわかったの?私と真逆だよ?」
「なんだ。そんなこと……分かるに決まってるでしょ。てか、それで変装のつもり?逆に目立ってどうするの?」
「へ?」
「ユナの変装は始めっから気づいてたけど……目立ってるの気づいてる?」
「え?」
「はぁ。無自覚とか……」
……ん?ちょっと待って。始めっから?気づいてた?そういったの?
「は……始めっから?気づいてた?」
「うん。始めっからね。」
どこから!?待ち伏せしてた?こわっ怖いんですけど!ひとまず……逃げるが勝ち!!
……ヤバイ。逃げれない。
アレン様……しっかり私をつかんでる……
「ダメだよ?逃がさないって。」
「アハハハ。どうしたの?私は外の空気を吸いに……ね?」
「そっか。じゃあ僕も行こうかなぁ。」
来ないで!お願いだから来ないで!
「いいよ。ちょっとだけだから。ゆっくりしてて?」
ね?ゆっくり、ゆーくりね。その間に逃げるから!
「いいよ。気にしないから。ユナと入れるなら僕にとって苦じゃないし」
「いやぁ。ひとりになりたいなぁーなんて……」
「ダメだよ?…………逃げるでしょ?」
もう許して。逃げたい。
「さぁて、ユナ?話してもらおうかな。さっきの理由とかもろもろ。言うまで返さないよ?ね?」
悪魔は……いやアレンは微笑みました。にっこりと。
この後、私がこってり絞られたことは言うまでもない。
もちろん、本当の理由なんていってない。それらしい理由を並べただけだ。でも、むしろそっちの方が精神力がやられる。本当に疲れた……アレンは納得してない感じだったけど。なんとか許してくれた。
帰りは疲れて寝てしまった。その時は疲れてて考える余裕もなくてアレンの肩?を借りて寝た気がするけど……まぁいっか。一時のゆめぐらい。
『スローライフ計画』第5段階。始まってはいないが。今日も絞られる1日だった。
もう、勘弁してくれ。
私はそんなことを思いながら、明日も実行するのだ。
明日もかぁ……はぁ。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
転生令嬢はやんちゃする
ナギ
恋愛
【完結しました!】
猫を助けてぐしゃっといって。
そして私はどこぞのファンタジー世界の令嬢でした。
木登り落下事件から蘇えった前世の記憶。
でも私は私、まいぺぇす。
2017年5月18日 完結しました。
わぁいながい!
お付き合いいただきありがとうございました!
でもまだちょっとばかり、与太話でおまけを書くと思います。
いえ、やっぱりちょっとじゃないかもしれない。
【感謝】
感想ありがとうございます!
楽しんでいただけてたんだなぁとほっこり。
完結後に頂いた感想は、全部ネタバリ有りにさせていただいてます。
与太話、中身なくて、楽しい。
最近息子ちゃんをいじってます。
息子ちゃん編は、まとめてちゃんと書くことにしました。
が、大まかな、美味しいとこどりの流れはこちらにひとまず。
ひとくぎりがつくまでは。
攻略なんてしませんから!
梛桜
恋愛
乙女ゲームの二人のヒロインのうちの一人として異世界の侯爵令嬢として転生したけれど、攻略難度設定が難しい方のヒロインだった!しかも、攻略相手には特に興味もない主人公。目的はゲームの中でのモフモフです!
【閑話】は此方→http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/808099598/
閑話は最初本編の一番下に置き、その後閑話集へと移動しますので、ご注意ください。
此方はベリーズカフェ様でも掲載しております。
*攻略なんてしませんから!別ルート始めました。
【別ルート】は『攻略より楽しみたい!』の題名に変更いたしました
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です
山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」
ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる