【何カ所か18禁]女神の伴侶戦記

かんじがしろ

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111皇帝ハン.パトラの土地

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 モモハラ草原耳長種族の十五支族長老達は、
神降臨街の輸送艦の小ホール室に集まっていた。

 それぞれの席は、パトラを中心に扇方に並べられている。

「皇帝ハン.パトラは、これより十八支族長老会の開催を宣言する。」
と、言って全員を見回した。

「本日の議題は、モモハラ草原の分割である。
コーA.I、スクリーンを頼みます。」

 パトラの後ろ壁一面のスクリーンには、
南側の砂漠地帯からモモハラ草原を挟んでモモハラ樹海が広がっていた。

 さらに北の海まではツンドラと氷原を思わせる映像が映し出されていた。

 東側には、闇の樹海の映像と、矢張りモモハラ草原を挟んで、
西側にはオトロシ国との国境が示されていた。

 亜人協力国の三倍の広さの映像モモハラ草原は、
モモハラ樹海を底辺に、
モモハラ草原の半分を占めている三角形が描かれていた。

 三角形の外側残りのモモハラ草原の半分は、十五に分割されていた。

 三角形の中をよく見ると、
十五に分割されている接点から、
更に、細い線で均等に十五に分割されていた。

「手元にある地図のしるし場所は、みんなが知っていると思う。
中央三角形の土地を除いて、そのしるしの延長線が互いの境界である。
不服ある者はいるか?」
と、パトラは全員をにらんだ。

「三角形面は、誰のも、、、、、、。」
一人の長老が質問しだしたところで、
後ろに控えていた同族と思われる矢張り長老各の男に殴られた。
「愚問した馬鹿をほっといて、皇帝ハン.パトラ様話を進めてください。」
と、後ろから殴った長老各の男は頭を下げた。

 パトラは冷静な顔をして、
「不服がないものと受け取る。
各支族は、既に入植している耕作者の土地を、
害する事が無い様に注意してもらいたい。」

 そして、たばらかしの美のヴェーナスの顔で、
「皆さんが気になる三角形の内容は、その部分は、、、、。」
と言って、皆を見回すと、全員が賛同の首を縦に振るのを確認して、

「皇帝ハン.パトラの支配地域である、、、、が、
すでに三角形の中も、十五に分けてある。
各互いの境界面に示した延長戦の部分は、私の許可で運用できるが、」
その見返りは払っていただくし、使用優先は私にある。」

 全員が立ち上がって拍手を始めたのは、
三角形の中は、パトラの所有権を全員が認めたようである。

「私の所有権は認めていただいたので、
次は、モモハラ樹海とその先は、亜人協力国の国有地とする。
樹海の伐採に関しては、毎日の生活のための利用は認める。
だが、理由ある開発は認めるが、大掛かりな開発は禁止する。以上だ。」

「不服はないものとして、質問は、受ける。」
「私たち支族の土地内を、線路が走っていますが、
さらに増えるのでしょうか?」
「増える。だが、個人所有地であれば、
その地の支族と国からの保証はある。
が、公共の使用であれば、保証はされるが、接収拒否はできない。」

 一人の長老が立ち上がって、
「モモハラ草原に帰れたのは、
皇帝ハン.パトラ様と亜人協力国のお陰です。

以前よりも広大な広さの権利土地所有を認めていただき、
有難う御座います。

以前は広い場所を互いの利害で揉めていたが、
すっきりと分けていただいて、感謝します。

我等モモハラ種族は、亜人協力国の民として、
亜人協力国に忠誠を誓います。」
と片膝をつくと、全員がやはり片膝をついて、
パトラにへりくだるように頭を垂れた。

 戦略会議室では、すまし顔のパトラにマーガレットが角を立てていた。

「何で、モモハラ草原の半分が、貴女の物なの?」
「当然の結果です。」
「何で当然?」
「彼らには、境界線など引けやしない。
そして、全てを与えたら、過剰な土地を活用しきれないで、
トラブルになってしまう。」
「何故、トラブル。」
「誰も管理できない土地は、たとえ他の支族の者であろうと、
そこに住んだ人のものになる。
過剰に人が増えたならば、土地の分配は再度必要になる。
その分配土地は、私の所有した土地を利用できる。
考えてごらんなさい。
たった三億人で、今、亜人協力国の三倍の土地を使いきれますか?
半分でも、多いくらいよ。」
と、パトラがまくしたてると、
テテサとマティーレはパトラに賛同した。
「コーA.I。モモハラ草原の半分で、三億人の一人当たりの所有は、
どの位。」
「約、十五万平方メートルです。」
「そんなに広いの。県が一つだね。」

 マーガレットも、
あまりにも広い土地であるのに今更ながら気が付いたようである。

「確かにあいまいな境界になったでしょうね。だけどね、
何故、あなたの所有なの?」

 そして、パトラは呟いた。
「私の所有ではない。皇帝ハン.パトラの所有は、全耳長種族の所有です。」
と、パトラはマーガレットの、最初の言葉を否定した。

 モモハラ草原のあまりにも広いのには、
マーガレットもパトラの主張を受け入れた。

 そして、運営委員会は本日の議題に戻った。

「誘拐被害者と、真ガイア教会の解体をどの様にしようか?」
「先ずは、誘拐された人の所在地でしょう。それは、私が手配します。」
とテテサが名乗りを上げた。

「どの様に所在地を調べるのです。」
「柳生の人たちにお願いします。」
「特殊な力を持っているという、諜報活動の専門家ですか?」
「そうです。マティーレ。軍資金をお願いします。」
「調査費ですね、まかせなさい。」
「あと一人います。
オトロシ国と敵対しているフィルノル国に伝手のある人がいますので、調査と捜査の面で協力してもらえるでしょう。」
「じゃ~。誘拐被害者の調査と所在地の捜査はテテサで、
真ガイア教会の解体は、ヒルルマ司令官でいいかしら?」

「です。決して閣下を暴走させないように。」

「本人は、戦場に出たくて仕方がないのでしょう。」

「今はその立場ではないでしょう。
亜人協力国の要であり、まとめきれる人です。」
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