【何カ所か18禁]女神の伴侶戦記

かんじがしろ

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未知の生命体との遭遇

161ウイルスへの対応

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 鉄州クレ港街とバーミーズ州の街三ヶ所に、
カントリ国国境沿いの集落で原因不明の伝染病が広がりだすと、
夜な夜な死人が歩いているとの噂が広がりだした。

 鹿島たち元陸戦隊はカントリ樹海に入り込んで、
豚似コヨーテの捕獲を行い、二頭の豚似コヨーテを持ち帰った。

 二頭の豚似コヨーテの唾液から、変形ウイルスを発見することが出来た。

 変形ウイルスの調査と対策が医術養成大学と、
エルフ疫学研究センターに置いて調べられた。

 変形ウイルスは新種であり、
これまでの経験したことのない強力さなのか、
万能薬でも対抗手段が通じないとの報告がなされた。

 そして、何故か子供達もエルフ疫学研究センターに入り浸っていて、家にも帰らなくなった。

 鹿島がマーガレットの住んでいる特別VIP室に現れると、
「子供達は?」
「全員、疫学研究センターで缶詰めよ。」
「はぁ~。何の用で?」
「サトイの調べ物に、皆は助手になって、ウイルスを調べているわ。」
「まだ五歳だろ~。」
「サトイは、コーA.Iの教える知識を、すべて覚えてしまったようで、
逆に、新たな知識をプログラムしているわ。」
「末恐ろしい。」
「絶対零度の空間を発見したのは、サトイみたいよ。」
「じゃ~。銀河連合に帰れるかも?」
「理論上は、可能だと言っているわ。
ただ、技術とエネルギーが難しいようよ。」
「俺達はこの惑星へこの輸送艦でこられたのだ。
同じ状態で帰れないのか?」
「私に聞かないで、コーA.Iかサトイに聞けば?」
「両方とも苦手だ~。」
と、鹿島はあきらめた様子である。

 疫学研究センターでの子供たちは、
サトイの指示でせわしなく走り回っているが、
何故かヨイだけは、床のモップ掛け中であった。

「ヨイ!床が濡れているぞ。」
「ヨイ!それに触るな!」
「ヨイ兄様。テーブルのフラスコをきれいに洗って。」
「ヨイ!ゴキブリが逃げないように、忘れないで瓶に蓋をしておけ!」

「人使いの荒い奴らだな~!」
「だって、ヨイはいつも何かを頼むと、壊しちゃうでしょう。」

 ヨイはぶつぶつ独り言を言いながら、瓶のふたを探した。
「蓋がないよ!」
「蓋になるものなら、なんでもいいよ!
手袋はしているか?噛みつかれてウイルスを貰うなよ。
お前は、絶対に注意しろ!」

 ヨイは蓋の代用がないので、
仕方なしにポケットからガムを取り出すと、
ガムで粘着できるまで噛み続けた。

 ガムの粘着を確認すると、ポケットから銀貨を取り出した。
ヨイはガムを瓶の口に粘着させると、
銀貨を押し付けてふた替わりにした。

「瓶のふたにした銀貨は、俺のだからな!」
と叫んだ。
「あほか!ふたは普通密封させるためだろう!
乗せただけではダメだろう」
「ガムで固定したわ。」
サトイからの返事がないのは、あきれている様子である。

「そろそろ夕飯なのに、お母様達、遅いわね。」
「ヨイ!テーブルの片付けは終わったの?」
「今やっているよ。」
 
「お待たせ。」
とパトラが研究室の扉を開けて入ってきた。

 サトイを除いて全員がテーブルに着くが、サトイがなかなか現れないので、
「サトイ!早く来い!」
「お前何をした!ゴキブリがみんな死んでいるぞ。」
「密封しろと言うから、密封したからだろう。」
「密封しても、こいつらは、一日は生き続ける。
ましてや急には死なないし死ねない!」

 全員がテーブル席から立ち上がり、サトイの方へ駆け出した。

「せっかくの~、温かい御飯が覚めちゃうよ。」
とパトラの怒りを、みんなは気にしないのか静かである。

「ゴキブリたちが皆、死んでしまった原因は何だろう?」
「ヨイの唾液か?」
「ガムの性いか?」
「まさかの銀貨の威光?」
「金貨だと、もっと威光があるかも?」
「すぐ調べよう。」

「チョット。食事は!」
と、パトラの怒り声は大きくなった。

 誰も返事をしない代わりなのか、ジンだけがテーブルに向かった。

「よし。では、ふたのある瓶にゴキブリを入れて、
ヨイの唾液とガムと銀貨を入れてみよう。」

 四人は、テーブルの上に三個の瓶に、
それぞれ五匹のゴキブリを入れて置くと、
「なかなか死なないね。」
「ガムにかみついているわ。」
「唾液を舐めているようだぞ。」
「俺の銀貨を踏みつけているわ。あ~。」
「どうしたの?」
「俺の銀貨を踏みつけたやつ、苦しがっているぞ。」
と、ヨイが面白がると、三人に弾き飛ばされた。

 鹿島はマーガレットからの報告に、
小躍りするようにはしゃぎだしていた。

「サトイがウイルス検査のキッドを発見したのか。
銀河連合の化学力より、サトイが上回ったのか?」
しかもゾンビをも倒せると。」
「ヨイちゃんの手柄だそうですが、子供たちの力です。」
「あの、脳筋ヨイがなして?」
「めんどくさがった結果のようです。」
「さもあらん。でも、奴は何事でもできる奴だ。」
「親バカさん。」

「これで、封鎖していた街を解放できるだろう。」
「準備に取り掛かります。」

 コーA.Iから緊急連絡が鹿島を始め、運営委員会と各師団長に連絡がなされた。

「カントリ樹海と呪いの樹海の深い樹海から、
魔物や魔獣に豚似コヨーテらを先頭に、
ゾンビの群れがムー州とバーミーズ州とサンビチョ州に現れたとのことであった。

「間に合ったか。
しかしながら、なんで?
魔物や魔獣に豚似コヨーテらを、従わせる事が出来るのだ?」

「干からびた老人が、雷を使い、従わせているようです。」
と、葉っぱを身に着けた老樹霊が答えた。

「あ、いらっしゃい。
魔物や魔獣に豚似コヨーテらは、電気に弱いのか?」
「かなりの効き目の様子です。」
「魔物や魔獣に豚似コヨーテらを使えるなら、
今後は電気の仕様の研究が必要だな。」

 トーマス元帥がスクリーンに映し出されると、
「閣下。今後の展開ですが、
魔物や魔獣に豚似コヨーテらにゾンビならば、軍で対応できますが、
雷や竜巻への対応は、すべて丸投げします。」
「了解です。」と鹿島は返事しながらにやけだした。

「閣下。時々感じるのですが、閣下は、戦闘狂ですか?」
「俺を病人のようには呼ばないでほしい。
ただ俺にしかできないのであれば、俺はやりたい。」
「は~ぁ~。薬が欲しい。」
「どこか具合でも?」
「閣下の頭につける薬よ。」
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