【何カ所か18禁]女神の伴侶戦記

かんじがしろ

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未知の生命体との遭遇

162魔物や魔獣にゾンビ

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 エアークラフト内では、
パトラを囲んだ子供達の騒ぐ声に鹿島はうんざりとしていた。

「なんで?子供達が参加するのだ。
おまけに幼児顔の老樹霊たちまで居やがるし。
俺は修学旅行の保護随行者か?」

「仕方がないでしょう。ヨイが行くと言って騒ぐし。
ヨイが行くのなら一緒に行くと皆言い出すと、
老樹霊達まで付いて行きたいと言い出すのだもの。」

「ヨイだけなら、魔獣討伐に参加させられるが、
今回は魔物が居るし、おまけにゾンビまでいるのだぞ。
そんな状況の中に子供達を連れて行くなど、無茶だろう。」

「子供達は見ているだけよ。」
「まさか?パトラまで、やる気満々では?」
「ハハハハハ。状況次第だね。」
「だめだこりゃ。」
と、鹿島は呆れてしまった。

 エアークラフトがサンビチョ州側の、
呪いの樹海裾野上空に差し掛かると、
すでに独立師団は、
魔物や魔獣にゾンビウイルス菌保有ゾンビとの戦闘が始まっていた。

「なんで?もう始まっているの?」
と、パトラが叫ぶと、
「機長!早く降ろしてください。」
とヨイは操縦室のドアを開けた。

「爆風が激しいので、現場から少し遠いですが、
良好な着陸地点に着陸します。」

 鹿島達が、
魔物や魔獣にゾンビウイルス菌保有ゾンビとの戦闘現場に着くと、
すでに戦闘は終わっていた。

 対ウイルス防護服着用した兵士によって、
ミンチ状態の魔物や魔獣にゾンビウイルス菌保有ゾンビは、
検査キッドによる調査中であった。

「魔物とダーホーは陰性ですが!全てのゾンビと豚似は陽性です!」
「陽性反応のものは、焼却処分しろ!」

 戦場跡では白い防護服の兵士がせわしなく走り回っているだけで、魔獣や猛獣の姿は全くなかった。

「今日は帰ります。エアークラフトに乗り込んでください。」
と、鹿島は上機嫌で子供達に呼び掛けた。

 鹿島も子供達に続いてエアークラフトに乗り込もうと入り口の台に足をかけたと同時に、トーマス元帥から通信が入った。

「閣下、出番です。
場所は、
第一師団の受持ち地域、バーミーズ州側カントリ樹海です。
竜巻と雷の攻撃を受けた第一師団に多くの負傷者が出ています。
敵は、監視衛星からのレーザー砲による攻撃を耐えています。
第一師団は後退します。」

「コーA.I。
敵はなぜ、監視衛星からのレーザー砲による攻撃にたえきれるのだ?」
「敵の本体近くで、レーザー波長線が屈折されているようです。
おそらく、電磁波バリアーではないでしょうか。」
「また厄介な防御を持ってやがるな。電圧は?電磁波の周期は?」
「電圧は約一億五千V(ボルト)です。電磁波の周期は確認中です。」
「分かり次第教えてくれ。」

 パトラは鹿島の異変に気が付いた様子で、
「野暮用が出来たの?」
「そうです。つまらない用事です。
俺だけ、独立師団のエアークラフトに乗り換えます。」
「気を付けてね~。」
と、にこやかに手を振った。

「あ~?パトラのやつ、わざと戦闘に遅れる算段をしていたのか。」
と、鹿島は子供たちの乗ったエアークラフトを見送りながら呟いた。

 鹿島の乗ったエアークラフトは、
バーミーズ州側の砦に後退した第一師団本陣に向かった。

 砦の中央には、見張り台を兼ねた天守閣が設けられていた。

 鹿島は着陸すると直ぐに天守閣に向かった。

 天守閣では、
マルティーン司令官を取り囲むように兵棋演習中であった。

「遅くなってすまん。」
と、鹿島は兵棋演習中の輪ににこやかな顔で入るが、
兵棋演習中の輪の内は一瞬に緊張しだした。

「今回も多大な損害を出してしまい、申し訳ありませんでした。」
硬直していたが、マルティーン司令官は腰を曲げた。

「今回の被害者は?」
「三百四十五人です。」
「ほとんどは、軽傷者です。」
と、脇にいた連隊長が追伸した。

「どうして、第一師団は最初の強敵に会うのかな~。
厄払いでもするか。」
「厄払いとは?」
「俺の故郷では、災難が続くと、
悪霊退散を願って、神様にお祓いしてもらうのだ。」
「すぐにガイア教会に行きます。」
「あっ。冗談だよ。」
「教会で厄払いをして頂きます。」
と、マルティーン司令官は真顔になっていた。
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