【何カ所か18禁]女神の伴侶戦記

かんじがしろ

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未知の生命体との遭遇

163赤い微粒子の力

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 鹿島の脇に立っているマルティーン司令官は上機嫌であった。

「何かいい事が有りましたか?」
「提督閣下からの言葉を参考に、ガイア教会に行きましたら、
やはり悪霊の仕業かかもと教えられました。」

「で、お祓い料金は?」
「金貨一貨だけでした。」
「ぼったくりだな~。」
「そんなことはないです。正当な料金だと思います。」
「なして?」
「閣下の力を借りられますから。」
鹿島は、自分の冗談で高い代償を払わせた責任からか、
返事に困ってしまった。

 コーA.Iから送られてくる映像には、カントリ樹海戦闘跡地では、
何故か竜巻や雷を起こした主はいなくなっていて、
監視衛星の攻撃で多くの炭となったゾンビや魔獣の痕跡が残されている。

 天守閣では鹿島を加えて、兵棋演習が行われている。

「閣下一人で向かうなんて、そんな作戦は無茶だ。」
と、マルティーン司令官はマジで怒り出した。

「ガイア女神様の加護持ちの俺なら出来るし、俺しか出来ない事だ。」
「単独で、竜巻と雷の中に飛び込むのは、絶対不可能です。」
「俺の甲冑は、雷を避けることができるし、
竜巻に巻き込まれることもない。」

 鹿島の鱗甲冑は、コーA.Iと科学班によって、
既に三億Vの電圧に耐えきれる仕様になっていた。

 兵棋盤の周りのみんなは、
互いに顔を見合わせながら首を傾げ合っている。

「今回は、白兵戦を避けて、
遠距離ギリギリの距離から榴弾砲とレール砲で攻撃する。
目標は、魔物や魔獣に豚似らそして、本命のゾンビたちだ。
その立案で作戦を立ててくれ。
榴弾砲とレール砲の防衛には火炎砲を並べてほしい。」

「白兵戦を避けて、敵のせん滅は無理だろう?」
「いや、白兵戦は、すでに失敗したのだ。」
「矢張り、遠距離からの攻撃を採用しよう。」
「竜巻と雷さえなければ、たやすい敵なのに。」
「独立連隊では、すべてをミンチにしたらしい。」
「竜巻と雷さえなければ、、、。」

 鹿島が静かに兵棋盤を眺めていると、
「閣下の安否確認はどの様に、お考えでしょうか?」
「コーA.Iが見ている。」
「コーA.I様は、使徒でしょうか?」
「マルティーン司令官はどう思う?」
「近頃は、的確過ぎる指示に、使徒様ではないかと思っています。」
「だな。」
といって鹿島は微笑んだ。

 コーA.Iから、竜巻と雷の主タローが動き出したとの通信が入った。

「カントリ樹海に向かうぞ。」
と、マルティーン司令官は満面の笑顔で腕を上げた。

 カントリ樹海では、
すでに竜巻は立ち上がっていて、周りの樹木を舞い上げていた。

 竜巻を取り囲むように、多くの稲妻が地面に突き刺さっている。
突き刺さった場所からは、白い白煙が昇っている。

「いや~、派手に暴れているな。」
「閣下、ホントに大丈夫ですか?」
「俺が突入したら、コーA.Iの指示に従ってくれ。」
「もちろんです。
炎の中、水の中に、飛び込めと言われたら、絶対飛び込みます。」
「では頼む。」
と言って、鹿島は駆け出した。

 マルティーン司令官は、
なすすべのないとの顔で鹿島を見送っている。

 鹿島の前方には、監視衛星からレーザー光線が点射され続けられた。

 鹿島は魔物や魔獣からの攻撃を受けることなく、
竜巻の根元近くに近寄った

 鹿島は、腰のバッグから遠視鏡を取り出すと、
竜巻の根元を観察しだした。

 竜巻の根元内側に立っている男は、
頭と耳周りは六角鱗を張り付けた様で、口は頬まで裂けていた。
最早人種とは思えない怪物である。

 怪物の後ろには、
首に輪っかをかけられた三人の乙女がへたり込んでいる。

 鹿島はさらに怪物の足元に目を移すと、
干からびた老婆二人が打ち捨てられたように倒れていて、
やはりその首にも輪っかがかけられていた。

「コーA.I。電磁波の周期はどうなのだ?」
「前回は、十五分ぐらい続きました。
五分ほど電磁波が途絶えたので、レーザー砲を点射しましたが、
すぐに感知されたようで、直ぐに電磁波は回復しました。」

「厄介な野郎かな~」

 竜巻を避けるように、鹿島の両側で爆裂音が響き続けだした。

 竜巻は回り続けているが、雷の林が消えた。

 鹿島が監視を続けていると、
怪物は干からびたような腕で、
一人の乙女の輪っかを引いて首にかみついた。

 鹿島は韋駄天と思える走りで、怪物に近寄った。

 竜巻の腕が伸びたのかと一瞬鹿島は感じた。

 鹿島の体は竜巻に吹き飛ばされたように、
竜巻の影方へに消えていった。

 消えた鹿島は竜巻の回転に乗ったのか、
何故か飛び込んだ場所の反対側内に姿を現した。
怪物に目視させる暇を与えずに、怪物の背中側に飛び込んで行った。

 口周りを血だらけにした怪物は一瞬驚いた様子で、
首から血を噴き出した乙女を押し倒すと後ろに飛びのいたが、
鹿島の剣先は速かった。

 鹿島の尾刃剣は真っ赤に発動して怪物の首をはねた。

 怪物の頭は胴体から離れながらもニヤリと笑っている。

 鹿島は予期せぬ怪物の笑いを見て体に悪寒が走った事で、
胴体を引き裂く刃の動きが遅れた。

 怪物の腕に装備された箱から、
モリが連続で飛び出してきたと同時に雷が鹿島に落ちた。

 鹿島は、身体に重力感と頭を殴られた衝撃を受けて一瞬よろめいた。

 よろめきながらも意識は有る様で、
監視衛星からの細いレーザー光線と、
怪物の首が胴体に戻ったのを確認していた。

 何と、レーザー光線は、
怪物の頭上で屈折して鹿島に跳ね返ってきた。

 鹿島は不覚と思った。

 鹿島の目の前が真っ赤になり、レーザー光線は消えた。

 赤い微粒子達の塊から赤い煙が立ち登った。

 再び稲妻が空気を引き裂く音を立てながら鹿島に迫ると、
今度は鹿島を避けるように稲妻が屈折した。

 怪物の相手は鹿島ではなくて、今は赤い微粒子たちであった。

 怪物は赤い微粒子に包み込まれてしまうと、
竜巻は天上高く浮き上がり、
雷はあらぬ方向で稲妻の林を作っていた。

「切りに、切り裂いて!火炎魔法!」
と、ガイア女神の声が鹿島の頭の中で響いた。

 鹿島は赤い微粒子の塊ごと、滅多切りに切り裂いていった。
 
 怪物の首は落ちて、四肢は細切れになり、胴体は四つに分かれた。

  鹿島は、怪物の両腕にセットされた箱を腕から切り外すと、
「火炎魔法。」
と鹿島が叫ぶと、赤い微粒子達が鹿島に取り付いた。

 鹿島は腕の先から、大型バーナーのイメージで青い焔を噴き出した。

 怪物から炎以外の煙もなく、完全燃焼しながら灰になった。

 鹿島は、首に輪っかがはめられた乙女たちに近付くと、
簡易ウイルス検査キッドを口に当てた。

 正常な状態な二人の乙女たちは、陰性反応を示す色の変化はないが、残りの三人は、黒く反応したので陽性と判断した。

 陽性反応が出た三人は、鹿島の魔法で火葬された。

 鹿島の後ろと両脇では、さらに激しい爆裂音と銃声が響きだした。

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