38 / 47
二章
第37話 ウルフレッド・ゴトランド
しおりを挟む
ロッドミンスター城。この王国の本城とその城下は大陸の他の国の都に比べても機能的な造りになっている。
元々は一地方の豪族に過ぎなかったウルフレッドの一族の始祖が、小さな港町を拠点に南方の大陸との交易を重ねた結果、力を得てこの地方の統一に乗り出し、かの地に城を築いたことで王国は勃興した。
そういった商いに縁が深い事情があって、大陸の端に位置するにも関わらずロッドミンスター城には多くの商人が集まるようになり、それらを受け入れる形で施政がなされ現在の形に至った。
その城の王の間についても同様で、極端に華美な装飾などはなされず質素といっても良い様相になっている。
財は見せつけてはならない。それは嫉妬を呼ぶ。これがロッドミンスター王国の始祖であるウィリアム・ゴトランドが遺した教えであった。
そうした王の間でウルフレッドは腹心であるジドゥーバル、エリクセンと共に、目の前で平伏する一人の男の話に耳を傾けていた。
先程から妙な臭いが王の間に漂ってきており、一同はそれも心の中で気にしている。
ウルフレッドに跪く小太りで頭の禿げ上がった中年の男は、ナプスブルクからやってくるなり、耳を疑うような提案をウルフレッドに持ちかけた。
ウルフレッドは眉間に皺を寄せながら彼の話を聞き終えると、言った。
「……つまり、ナプスブルク王はあの摂政を裏切るってことか?」
「いいえ、裏切るも何も、国王陛下こそ我が国の主です。王陛下は国を正しい形に戻そうとお考えなのです」
「そのためにビゼンフルトを俺たちによこすってか。にわかには信じられんな、そんな話は」
「だが大将、これはうまい話なんじゃねえか?」
熊のような大男、ジドゥーバルが口を挟んだ。その体格はランドルフをも上回るであろう巨漢である。
そのジドゥーバルの言葉に乗るようにしてエリクセンも言った。
「ビゼンフルトはナプスブルクとの因縁の土地。得ることができれば士族と民は陛下に心服するでしょうな」
ウルフレッドはマシューデルとその一派を討ち国内の統一を果たした今、正式にこの国の王を称していた。
しかし”ロッドミンスターの若獅子”と呼ばれたマシューデルを信奉するものは未だに多く、マシューデルの幼い息子と妹はついにウルフレッドの捜索を逃れ南の大陸へ逃走している。
また民衆の指示も得られているとは言い難い状況だった。民の家を宿敵であるナプスブルクの白鬼に焼かせた男を王に戴いて良いものか。そう口にする者もいた。
だからこそウルフレッドには実績が必要だった。未だに自身を認めようとしない士族と民を納得させられるだけの功績。それを得ない限り王国は盤石とはいえない。
しかし軍勢を出し摂政の背後を襲うとなれば、当然ながら全てを失う危険も孕む。
それに……と心の中で思い、ウルフレッドはため息をついた。そうなると哀れな男が一人いるからだ。
「……ホランドはどうなる。俺たちが軍を動かせば、あいつは敵のど真ん中ということになるぞ」
それに対してのジドゥーバルとエリクセンの反応はなんとも薄情なものだった。
「まああいつのことだから、わりとなんとかするんじゃねえか?」
「その通り。それに死して王国の礎となるのであればあやつも本望でしょう」
その言葉にウルフレッドは顔を大げさにしかめてみせる。
「薄情な奴らだな。あいつが知ったら泣くぞ」
そう言ったウルフレッドに、エリクセンは急に真剣な表情に変わって、答えた。
「……大陸の南の端にいる我らはナプスブルクに蓋をされる形。このままあの摂政が力を増せば、我らは抗し得なくなることはおわかりでしょう」
「……それはわかってる。だがな」
言いかけたウルフレッドをジドゥーバルが睨むような顔で制止する。
「俺たちは子供のころからずっと一緒だった。狭い王宮の中で湿った奴らが悪知恵を巡らしている中でも、俺たち四人は仲間として生き抜くと誓った。だが大将、それでもあんたは特別なんだ。あんたの生命が危険に晒されるというのなら、俺はこの生命を捨てる」
「私も同様です。そしてそれはホランドも同じ。我らは仲間であり、臣下。己を切り捨ててでも主と国家を優先すべき時があるのです」
「……」
沈黙するウルフレッドにエリクセンは冷ややかな眼差しで言った。
「逆に、国家のために臣下を切り捨てられないような男は王の資格がありません。そのような甘さで生き残れるほど容易い世界ではなく、信を寄せた者たちの夢をないがしろにする愚行といえる。あなたがそのような男ならば王になどならず、どこかの外国でひっそりと生きれば良かったのです。さすれば我らは良いお茶飲み友達にでもなったことでしょう」
その臣下としての礼節を欠いた慇懃な物言いを聞いていたマルクスは、己が蚊帳の外になりつつあるにも関わらず咄嗟に身を縮めてウルフレッドの表情を伺った。
ウルフレッドの表情は固く、その心は見えない。
場を沈黙が支配する。
マルクスは考えた。これはもしや、今こそが我が秘策を炸裂させる好機なのでは?
「ウルフレッド様」
マルクスがその心とは裏腹に上ずった声で呼びかける。
「あなた様が迷われるのは未だ我が国への信を疑うからでありましょう。ここに誠意の証を持参いたしました。どうかお納めいただきたく」
そう言うとマルクスは王の間の外へ向かって「おおい」と大声を放った。
やや間があって、おそらく衛兵のものと思われる声が聞こえた。「なんだこれは」「馬鹿者、はやく追い出せ」「うわ、臭え」。
そして王の間の扉の隙間から流れ込む凄まじい悪臭。先程から鼻を触っていた臭いの正体。
さらにはなにやら獣の鳴き声。それも多くの。
マルクスは再び頭を深く下げると、その目を妖しく光らせてこう言った。
「ナプスブルク名産の油豚です。菜種油、鳥油、牛脂、毎日ありとあらゆる油を食わせて丹精に育てた自慢の豚を百頭。その身はまるで油そのものでまさにとろけるような味わい。精力もつくともっぱらの評判です」
ウルフレッドはそれに返事をしない。
やがて深く考え込んでいたウルフレッドは、静かに顔を上げた。
その目つきにはこの男本来の鋭さが宿り、彼は落ち着いた声色でマルクスに言葉を投げた。
「俺はホランドを切り捨てない」
「なんと」
そう言ったのはジドゥーバルとエリクセンだった。ウルフレッドは二人の方を見て言った。
「ジドゥーバル。お前はさっきこう言ったな。俺たちは四人で生きる。だが生命には順序があり、そのためにお前たちは死を厭わない。それが俺たちの誓いだと」
「あ、ああ」
「勝手に決めるな。俺の誓いはこうだ。俺たちは生き抜くためになんだってやる。そして誰一人切り捨てない。甘えだというなら勝手に言ってろ。俺はその甘さを抱えたまま王として生きる。そしてあらゆる障害をなんとかするのがお前ら臣下の役目だ」
「それに」、とウルフレッドは続けた。
「俺に外国でひっそり暮らせなどという不遜なことを言って死罪にならないのも俺の甘さのおかげだ。わかったか、ジドゥーバル」
それ言ったの俺じゃねえよ……ジドゥーバルは驚愕した。
二人は唖然と自らの王の顔を見つめる。
なんだその無茶苦茶は。これまでの自分たちの言葉がまるで無意味じゃないか。
「というわけで、ご使者殿」
ウルフレッドは再びマルクスを見て、とても優しげな声で言った。
「我らの腹は決まった。ビゼンフルトと豚は、辞退申し上げる」
「……後悔なさいますなよ」
「さあな」
マルクスは歯を強く噛みしめると、恨めしそうな顔をした。
そいて一礼すると、逃げるように去っていった。
その姿が見えなくなり、豚の鳴き声と悪臭も和らぐと、ウルフレッドは再び口を開いた。
「まったく、お前らも意地が悪いな。俺を試すとは」
それを聞いたエリクセンは真顔で答える。
「しかし本心でした。そして陛下がどちらの選択を選んだとしても、我らが行うことに変わりはありません」
「だがまあ、そういうことだ。エリクセン、ジドゥーバル、これからも頼むぞ」
ウルフレッドはそっと二人から目線を外して、やや気恥ずかしそうにそう言った。
エリクセンとジドゥーバルはお互いに顔を向けあった。そして静かに微笑む。その笑みはまるで出来の悪い子供に対して年長者が見せるような微笑み。あるいはその子供が自らしでかした悪戯を、しぶしぶ謝ってきたのを見たときのような穏やかな笑み。
そして二人は確認する。
これが、この御方が”ロッドミンスターの若獅子”に勝る唯一の美点。故に我らは従うのだ。
二人が静かに頷いたのを確かめてからウルフレッドは王の間の床に目を落として、考えた。
ビゼンフルトか。確かに惜しい。
だが俺は己の欲望に忠実に生きる。それが兄とは違う俺の性質。そしてただ生き残ることだけを考えているのでは満たされぬ思いがある。それがこの心に沸き起こっている。
だからビゼンフルトを望むなどしない。
そう、奪るなら全部だ。
「陛下」
自分を呼ぶ声に気づいてウルフレッドは我に返った。
見ると衛兵の一人が目の前で跪いていた。
「陛下、ナプスブルクの使者がまた参りました」
「くどいな、追い返せ」
「それが……グレーナー・グラウンという名の文官でして」
「なに」
元々は一地方の豪族に過ぎなかったウルフレッドの一族の始祖が、小さな港町を拠点に南方の大陸との交易を重ねた結果、力を得てこの地方の統一に乗り出し、かの地に城を築いたことで王国は勃興した。
そういった商いに縁が深い事情があって、大陸の端に位置するにも関わらずロッドミンスター城には多くの商人が集まるようになり、それらを受け入れる形で施政がなされ現在の形に至った。
その城の王の間についても同様で、極端に華美な装飾などはなされず質素といっても良い様相になっている。
財は見せつけてはならない。それは嫉妬を呼ぶ。これがロッドミンスター王国の始祖であるウィリアム・ゴトランドが遺した教えであった。
そうした王の間でウルフレッドは腹心であるジドゥーバル、エリクセンと共に、目の前で平伏する一人の男の話に耳を傾けていた。
先程から妙な臭いが王の間に漂ってきており、一同はそれも心の中で気にしている。
ウルフレッドに跪く小太りで頭の禿げ上がった中年の男は、ナプスブルクからやってくるなり、耳を疑うような提案をウルフレッドに持ちかけた。
ウルフレッドは眉間に皺を寄せながら彼の話を聞き終えると、言った。
「……つまり、ナプスブルク王はあの摂政を裏切るってことか?」
「いいえ、裏切るも何も、国王陛下こそ我が国の主です。王陛下は国を正しい形に戻そうとお考えなのです」
「そのためにビゼンフルトを俺たちによこすってか。にわかには信じられんな、そんな話は」
「だが大将、これはうまい話なんじゃねえか?」
熊のような大男、ジドゥーバルが口を挟んだ。その体格はランドルフをも上回るであろう巨漢である。
そのジドゥーバルの言葉に乗るようにしてエリクセンも言った。
「ビゼンフルトはナプスブルクとの因縁の土地。得ることができれば士族と民は陛下に心服するでしょうな」
ウルフレッドはマシューデルとその一派を討ち国内の統一を果たした今、正式にこの国の王を称していた。
しかし”ロッドミンスターの若獅子”と呼ばれたマシューデルを信奉するものは未だに多く、マシューデルの幼い息子と妹はついにウルフレッドの捜索を逃れ南の大陸へ逃走している。
また民衆の指示も得られているとは言い難い状況だった。民の家を宿敵であるナプスブルクの白鬼に焼かせた男を王に戴いて良いものか。そう口にする者もいた。
だからこそウルフレッドには実績が必要だった。未だに自身を認めようとしない士族と民を納得させられるだけの功績。それを得ない限り王国は盤石とはいえない。
しかし軍勢を出し摂政の背後を襲うとなれば、当然ながら全てを失う危険も孕む。
それに……と心の中で思い、ウルフレッドはため息をついた。そうなると哀れな男が一人いるからだ。
「……ホランドはどうなる。俺たちが軍を動かせば、あいつは敵のど真ん中ということになるぞ」
それに対してのジドゥーバルとエリクセンの反応はなんとも薄情なものだった。
「まああいつのことだから、わりとなんとかするんじゃねえか?」
「その通り。それに死して王国の礎となるのであればあやつも本望でしょう」
その言葉にウルフレッドは顔を大げさにしかめてみせる。
「薄情な奴らだな。あいつが知ったら泣くぞ」
そう言ったウルフレッドに、エリクセンは急に真剣な表情に変わって、答えた。
「……大陸の南の端にいる我らはナプスブルクに蓋をされる形。このままあの摂政が力を増せば、我らは抗し得なくなることはおわかりでしょう」
「……それはわかってる。だがな」
言いかけたウルフレッドをジドゥーバルが睨むような顔で制止する。
「俺たちは子供のころからずっと一緒だった。狭い王宮の中で湿った奴らが悪知恵を巡らしている中でも、俺たち四人は仲間として生き抜くと誓った。だが大将、それでもあんたは特別なんだ。あんたの生命が危険に晒されるというのなら、俺はこの生命を捨てる」
「私も同様です。そしてそれはホランドも同じ。我らは仲間であり、臣下。己を切り捨ててでも主と国家を優先すべき時があるのです」
「……」
沈黙するウルフレッドにエリクセンは冷ややかな眼差しで言った。
「逆に、国家のために臣下を切り捨てられないような男は王の資格がありません。そのような甘さで生き残れるほど容易い世界ではなく、信を寄せた者たちの夢をないがしろにする愚行といえる。あなたがそのような男ならば王になどならず、どこかの外国でひっそりと生きれば良かったのです。さすれば我らは良いお茶飲み友達にでもなったことでしょう」
その臣下としての礼節を欠いた慇懃な物言いを聞いていたマルクスは、己が蚊帳の外になりつつあるにも関わらず咄嗟に身を縮めてウルフレッドの表情を伺った。
ウルフレッドの表情は固く、その心は見えない。
場を沈黙が支配する。
マルクスは考えた。これはもしや、今こそが我が秘策を炸裂させる好機なのでは?
「ウルフレッド様」
マルクスがその心とは裏腹に上ずった声で呼びかける。
「あなた様が迷われるのは未だ我が国への信を疑うからでありましょう。ここに誠意の証を持参いたしました。どうかお納めいただきたく」
そう言うとマルクスは王の間の外へ向かって「おおい」と大声を放った。
やや間があって、おそらく衛兵のものと思われる声が聞こえた。「なんだこれは」「馬鹿者、はやく追い出せ」「うわ、臭え」。
そして王の間の扉の隙間から流れ込む凄まじい悪臭。先程から鼻を触っていた臭いの正体。
さらにはなにやら獣の鳴き声。それも多くの。
マルクスは再び頭を深く下げると、その目を妖しく光らせてこう言った。
「ナプスブルク名産の油豚です。菜種油、鳥油、牛脂、毎日ありとあらゆる油を食わせて丹精に育てた自慢の豚を百頭。その身はまるで油そのものでまさにとろけるような味わい。精力もつくともっぱらの評判です」
ウルフレッドはそれに返事をしない。
やがて深く考え込んでいたウルフレッドは、静かに顔を上げた。
その目つきにはこの男本来の鋭さが宿り、彼は落ち着いた声色でマルクスに言葉を投げた。
「俺はホランドを切り捨てない」
「なんと」
そう言ったのはジドゥーバルとエリクセンだった。ウルフレッドは二人の方を見て言った。
「ジドゥーバル。お前はさっきこう言ったな。俺たちは四人で生きる。だが生命には順序があり、そのためにお前たちは死を厭わない。それが俺たちの誓いだと」
「あ、ああ」
「勝手に決めるな。俺の誓いはこうだ。俺たちは生き抜くためになんだってやる。そして誰一人切り捨てない。甘えだというなら勝手に言ってろ。俺はその甘さを抱えたまま王として生きる。そしてあらゆる障害をなんとかするのがお前ら臣下の役目だ」
「それに」、とウルフレッドは続けた。
「俺に外国でひっそり暮らせなどという不遜なことを言って死罪にならないのも俺の甘さのおかげだ。わかったか、ジドゥーバル」
それ言ったの俺じゃねえよ……ジドゥーバルは驚愕した。
二人は唖然と自らの王の顔を見つめる。
なんだその無茶苦茶は。これまでの自分たちの言葉がまるで無意味じゃないか。
「というわけで、ご使者殿」
ウルフレッドは再びマルクスを見て、とても優しげな声で言った。
「我らの腹は決まった。ビゼンフルトと豚は、辞退申し上げる」
「……後悔なさいますなよ」
「さあな」
マルクスは歯を強く噛みしめると、恨めしそうな顔をした。
そいて一礼すると、逃げるように去っていった。
その姿が見えなくなり、豚の鳴き声と悪臭も和らぐと、ウルフレッドは再び口を開いた。
「まったく、お前らも意地が悪いな。俺を試すとは」
それを聞いたエリクセンは真顔で答える。
「しかし本心でした。そして陛下がどちらの選択を選んだとしても、我らが行うことに変わりはありません」
「だがまあ、そういうことだ。エリクセン、ジドゥーバル、これからも頼むぞ」
ウルフレッドはそっと二人から目線を外して、やや気恥ずかしそうにそう言った。
エリクセンとジドゥーバルはお互いに顔を向けあった。そして静かに微笑む。その笑みはまるで出来の悪い子供に対して年長者が見せるような微笑み。あるいはその子供が自らしでかした悪戯を、しぶしぶ謝ってきたのを見たときのような穏やかな笑み。
そして二人は確認する。
これが、この御方が”ロッドミンスターの若獅子”に勝る唯一の美点。故に我らは従うのだ。
二人が静かに頷いたのを確かめてからウルフレッドは王の間の床に目を落として、考えた。
ビゼンフルトか。確かに惜しい。
だが俺は己の欲望に忠実に生きる。それが兄とは違う俺の性質。そしてただ生き残ることだけを考えているのでは満たされぬ思いがある。それがこの心に沸き起こっている。
だからビゼンフルトを望むなどしない。
そう、奪るなら全部だ。
「陛下」
自分を呼ぶ声に気づいてウルフレッドは我に返った。
見ると衛兵の一人が目の前で跪いていた。
「陛下、ナプスブルクの使者がまた参りました」
「くどいな、追い返せ」
「それが……グレーナー・グラウンという名の文官でして」
「なに」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
親同士の決め事でしょう?
泉花ゆき
恋愛
伯爵令嬢であるリリアーナは学園で知り合った侯爵令息のアルフレッドから婚約を申し込まれる。
リリアーナは婚約を喜んで受け、家族からも祝福された。
長期休みの日、彼の招待で侯爵家へ向かう。
するとそこには家族ぐるみで仲良くしているらしいカレンという女がいた。
「あなたがアルの婚約者?へえー、こんな子が好みだったんだあ」
「いや……これは親同士が決めたことで……」
(……ん?あなたからプロポーズされてここへ来たんだけど……)
アルフレッドの、自称一番仲のいい友達であるカレンを前にして、だんだんと疑問が溜まってきたころ。
誰よりもこの婚約を不服に思うリリアーナの弟が、公爵令息を連れて姉へと紹介しにくる。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
あなたの片想いを聞いてしまった夜
柴田はつみ
恋愛
「『好きな人がいる』——その一言で、私の世界は音を失った。」
公爵令嬢リリアーヌの初恋は、隣家の若き公爵アレクシスだった。
政務や領地行事で顔を合わせるたび、言葉少なな彼の沈黙さえ、彼女には優しさに聞こえた。——毎日会える。それだけで十分幸せだと信じていた。
しかしある日、回廊の陰で聞いてしまう。
「好きな人がいる。……片想いなんだ」
名前は出ない。だから、リリアーヌの胸は残酷に結論を作る。自分ではないのだ、と。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる