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本編
27 告白
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あれからもう一度、とても大切そうに抱かれた。今は、寝転んだザーク様の腕にしっかりと抱き寄せられている。
「…そういえば、言ってなかったと思うが、私は結婚前から君のことが好きだったんだ」
「え……?」
思いもよらない告白に呆然とする。
これも、小説のアレンジなのだろうか…?
「あの…嘘まで吐かなくても…」
流石にそこまでされると困る。
ずっと前から好きだったなんて憧れてしまうけれど、現実と妄想の境はつけておきたい。
「いや、嘘ではない」
ザーク様は即座に否定したけれど、すぐには信じられない。
…だってそんな素振り、今まで全然…
ザーク様が私の頬に触れた。
「公爵家の夜会で君を遠目に見て、一目で心を奪われた。君を手に入れたいと思ったんだ。自分の妻にしたいと。まだ婚約者がいないと知って歓喜した」
私を見つめる真剣な目。
続く軽い口づけ。
いつのことを言っているのだろう…
「変な男だと思われたくなかったから慣習通りに婚姻を申し込んだが、内心気が気ではなかった。他の男に先を越されるんじゃないかと」
もう一度、重ねられる唇。
「君のお父上の了承がもらえて、それでも婚姻の日に君がうちに来るまではずっと不安だった」
じっと見つめられる。
鼓動が早い。
「君と婚姻の誓いを立てて、親族に二人で挨拶をして回って。そうしている間も、早く君を抱きたくてたまらなかった」
熱のこもった眼差し。
どうしよう…信じてしまいそう…
「嬉しすぎて、夢なんじゃないかと疑って。夢じゃないとちゃんと実感したくて…あの夜は少し性急だったかもしれない」
少し悔やむように目を伏せて、けれどかぶりを振って目を上げて、じっと私を見た。
…ダメ…信じてしまいたい…
「とにかく……私は君と結婚したくてたまらなかった。だから君は今、私の妻なんだ」
またザーク様の顔が近づいてくる。
本当に…本当なのだろうか…
ザーク様は、私がザーク様を知る前から私を好きでいてくれた…?私を望んで、選んでくれた…?私を……好きでいてくれた…?
ザーク様の眼差しは真剣で。
その瞳に魅入られる。
狂ったように心臓が脈打つ。
唇が、重なった。
ザーク様…私は……
「…そういえば、言ってなかったと思うが、私は結婚前から君のことが好きだったんだ」
「え……?」
思いもよらない告白に呆然とする。
これも、小説のアレンジなのだろうか…?
「あの…嘘まで吐かなくても…」
流石にそこまでされると困る。
ずっと前から好きだったなんて憧れてしまうけれど、現実と妄想の境はつけておきたい。
「いや、嘘ではない」
ザーク様は即座に否定したけれど、すぐには信じられない。
…だってそんな素振り、今まで全然…
ザーク様が私の頬に触れた。
「公爵家の夜会で君を遠目に見て、一目で心を奪われた。君を手に入れたいと思ったんだ。自分の妻にしたいと。まだ婚約者がいないと知って歓喜した」
私を見つめる真剣な目。
続く軽い口づけ。
いつのことを言っているのだろう…
「変な男だと思われたくなかったから慣習通りに婚姻を申し込んだが、内心気が気ではなかった。他の男に先を越されるんじゃないかと」
もう一度、重ねられる唇。
「君のお父上の了承がもらえて、それでも婚姻の日に君がうちに来るまではずっと不安だった」
じっと見つめられる。
鼓動が早い。
「君と婚姻の誓いを立てて、親族に二人で挨拶をして回って。そうしている間も、早く君を抱きたくてたまらなかった」
熱のこもった眼差し。
どうしよう…信じてしまいそう…
「嬉しすぎて、夢なんじゃないかと疑って。夢じゃないとちゃんと実感したくて…あの夜は少し性急だったかもしれない」
少し悔やむように目を伏せて、けれどかぶりを振って目を上げて、じっと私を見た。
…ダメ…信じてしまいたい…
「とにかく……私は君と結婚したくてたまらなかった。だから君は今、私の妻なんだ」
またザーク様の顔が近づいてくる。
本当に…本当なのだろうか…
ザーク様は、私がザーク様を知る前から私を好きでいてくれた…?私を望んで、選んでくれた…?私を……好きでいてくれた…?
ザーク様の眼差しは真剣で。
その瞳に魅入られる。
狂ったように心臓が脈打つ。
唇が、重なった。
ザーク様…私は……
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