【R18読み切り】夜

ハリエニシダ・レン

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素早く中を擦られる。
相手は無言だ。
一言も話さずに、ひたすら自分のもので私の中を擦り続ける。

「んんっ…ぁあっ…ぁああっ…」

身体が逃げようとする。
けれど押さえつける力は強く、身体を捻った分、中が余計に擦れるだけ。

中に挿れられたものの深さを変えられるたびに、身体が反応してしまう。

っ…浅いとこっ…ダメっ…

そう思った次の瞬間、今度はやや深いところを擦られる。

っ…ダメっ…その辺も…ダメっ…

一ヶ所を重点的に擦られ、そして場所を変えられる。それをひたすら繰り返される。

もう口が閉じられない。
喘ぎ声を漏らし続ける口を。

相手の動きが大きくなった。
入り口から奥まで、満遍なく擦られる。

「っ…ぁああっ…もうダメっ…イっちゃうっ…」

首を仰け反らせ、大きく喘ぐ。
相手の動きは止まらない。
私の腰を掴む手に、力がこもった気がした。
私の腰を引き寄せる時の、力強い動き。

「っ…ぁあっ…イっちゃうっ…イっちゃうっ…!」

自分の手をその手に重ねたのは、引き剥がそうとしてか、あるいは………
何にせよ、私は果てた。相手の手をぎゅっと握りしめて。

あぁ……

力の抜けた私の中を、相手は刺激し続ける。

「っ…ダメっ…またイっ…ちゃうっ…

頭を振り、快感に抗おうとする。
握った手に爪を立てる。
それでも相手は動きを止めない。
私から手を離そうとしない。
奥の方まで擦られて、頭が痺れる。

っ…あっ…もう…ダメっ…

たまらずまたイってしまった。
それでもまだ止まらない。
まだ快感は続く。
まだまだずっと、彼が止まるまで…


◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎


「マスター。いかがでしたか?」

涼やかな声。
細部までこだわってオーダーした私のロボット奴隷

「悪くなかったわ」

お気に入りの綺麗な顔を撫でると、彼は嬉しそうに笑った。プログラム通りに。

こういう柔らかい表情も大好きだけれど、セックスをしている時だけは、ああいう無言無表情をさせるのもいい。

そう思いながら頬を撫で続ける。
甘えるように擦り寄ってきたので、胸元に抱きしめた。
嬉しそうな笑い声。
息が肌にかかってくすぐったい。

可愛い子

自分の所有物に満足して、虹色の髪にキスをした。
今度はどんな風にしてこの子と遊ぼう。

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