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第四章 タイ・ラオス・ベトナム駆け足雨季の旅
サバイディー、南方上座部仏教国の夕陽 140
しおりを挟む二十四話
阮(グエン)朝の皇帝達が居住したいわゆる「廟」めぐりは三箇所、「トゥドゥック帝廟」と「カイディン帝廟」最後に「ミンマン帝廟」である。
いずれも広大な敷地に豪奢な建築物という印象だが、ベトナムの歴史と帝の住居などに特に興味がなければ退屈かもしれない。
建築物は素晴らしく、内部の装飾も贅沢極まりないが、細部の彫刻などに、あのアンコールワット遺跡群とはまた違った高度な技術を感じる。
日本に於いては、江戸時代の将軍たちの住居がこれに相当するのかもしれない。
大奥などというハーレムを作って、鎖国政策で好き勝手な政治を行っていた日本に比べて、ベトナムの阮朝の政治はどうだったのか。
各廟の概要や当時の政治経済状況、歴史的背景などは、地球の云々などのガイドブックにも書かれているが、フランスの侵略に遭い、阮王朝はほぼ形骸化された状態だったとある。つまりフランスのインドシナ支配時代に該当する。
さて、廟のあとはベトナム市民の平均的生活を拝見ということで、一軒の普通の民家を訪れた。
平屋建てのかなり古い住居だが、敷地にはかなり広い庭があり、フエでは由緒あるお宅のようだ。
家の周りには草木が植えられ、日本の田舎の大きな家と同じような造りだが、少し違うのは畳が無いことくらいか。
さらにはベトナム扇(?)や掛け軸が製造販売されている土産店へ無理やり案内された。
扇や掛け軸や提灯などが多種多彩、色とりどり販売されていたが、誰も買わなかった。
志垣ガイドもガックリのようだったが仕方がない、その後は市街地へ戻り、小奇麗なレストランで昼食となった。
ランチタイムを少しずらした時間帯に昼食時間の設定をしていたようで、広いレストランにお客さんはまばら。
予約された長いテーブルへ案内され、決められたメニューのランチが運ばれた。
飲み物は各自が注文するシステムで、僕は前日から気に入っている「フェスティバルビール」を1本頼んだ。
因みにメニューは、空芯菜炒め、牛肉と野菜の炒め物、春巻きなどの惣菜が数種類と、スープとご飯などが大きめのお皿にいくつか盛られて運ばれ、それを各自の取り皿に取って食べる。
味はなかなか良かった。
僕の斜め前の欧米人夫婦の奥様は、「ベジタリアン」と仰り、首を振りながら食べるものが無いと訴えている様子で、少々ウザッたく思ったが、全般的に満足の行くランチだった。
遅めの昼食のあとは再びバスに乗り、本日ラストの訪問先「ティエンムー寺」へ。
別名「天女の寺」と呼ばれ、寺院ができるまでの伝説があるようだが、ここでは省略。
寺から出て目の前の雄大なフォーン川クルーズで一日のツアーが終了する。
大型のドラゴンボートは水しぶきを上げながらフォーン川を下る。
デッキに立つと左にフエ市の旧市街、右に新市街を臨み、絶景である。
今回の旅行はラオスでずっと雨で冴えなかったが、フエでの炎天下での一日観光で一気に気分が晴れた。東南アジアの旅行は、熱射病や日焼けを注意しながら過ごすくらいが旅行らしいと思う。
雨季の旅もフルーツが美味しかったり、雨の街並み情緒があったりと、それなりに良いのだが・・・。
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