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第五章・ミャンマー行きの予定が何故か雲南へ
サバイディー、南方上座部仏教国の夕陽 171
しおりを挟む第二十一話
掘っ立て小屋風のラオスのイミグレーションを抜けて、5分程度歩くと今度は中国側のイミグレーションである。ところがこれが驚嘆ものだった。
◆中国🇨🇳のイミグレーション
「フフ、中国だろう。タカが知れているだろう」と馬鹿にしていた僕であったが、近代的な大きな建造物を見て驚いた。
先ほど出国手続きをしたラオスのものとは対照的で、巨大な近代的建物であった。
一応バスから全員がスーツケースやバックパックなどの荷物を降ろして建物前の広場に並べ、それを警察犬のようなワンちゃん2匹がクンクンと匂いを嗅いでまわる。
問題ないと判断すると建物内のパスポートコントロールの窓口へ向かう。
ワンちゃんたちが嗅いでいるのは麻薬の類である。
まだ建築されてそれほど年月が経っていないと思われる建物の中はガランとしており、係員が一人入国審査を行う。
わずか一人だが、手続きが非常にテキパキしていて迅速であった。
一つの窓口だが、係員が兵士のような感じで毅然としており、いい加減な中国人たちもラオスでの窓口のように我先に殺到してあちこちから手を出すというようなことはなく、おとなしく並んでいた。
無事に初の中国入国スタンプを押してもらって館外へ出ると、そこには両替の女性たちが数名たむろしていた。
ラオスKipと中国元の両替の声掛けである。
僕にも一人の中国人女性が両替を迫ってついて来る。
ウザいがよく考えてみるとここは中国だから「元」が必要なのだ。
しばらく無視していたが、じゃあ頼むよと10万Kipを両替してもらった。(900円程度)
国境の町・モーハンは、中国がラオスへ侵食するに伴って人工的に作られた町である。
従って、イミグレーションオフィスから出た町並みは、一本の広い道路の両側に、様々な商店や宿や食堂などが並んでいた。
道の両サイドには規則正しく街路樹が植えられ、淡いピンクやベージュの建物が並んでいる光景と合わせると、オーバーに言えば日本の長崎にある「ハウステンポス」風にも思えた。
◆モーハンの街並み
◆当時の僕
さて、中国側へ入ったものの、バスはすぐに出発しない。
バス発着場に止まったまま、乗務員たちは乗客に何の説明もなく、適当に食事などに散って行った。
中国人乗客ばかりなので、もしかしたら何時に出発だと説明したかもしれないが、われわれ旅行者三人は出発時刻が分からない。
ともかくすぐ近くで食事をしようということになり、小奇麗な小さな食堂へ入った。
三人ともかなりお腹が空いていて、アメリカ人はチキンライス風のものとスープを注文、タイ人青年はご飯にいろんな野菜を乗せたものとスープ、僕は普通にラーメンを頼んだ。
ところがこの一品一品の量が半端ではなかった。
アメリカ人はかなりマッチョな青年で、食欲もあったようだが、「ヘビー!」と言って三分の一を残してギブアップ、スープも残した。
タイ人青年も米の多さに驚きながらも黙々と食べていたが、途中で僕やアメリカ人に「手伝ってくれ」と言う始末であった。
僕は僕でラーメンを完食するのが精一杯、やっぱり中国は食の国だからなのか。
味は中国だけに美味しいのだが・・・。
※ 中国に悪意はありません。念のため
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