見目麗しい妹は王子が言い寄って来るのを待つそうです。

仰木 あん

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私はマリア、公爵家の令嬢。 

そんな私には、三つ歳の離れた妹がいる。

彼女の名前はソフィア、見目麗しく、皆から好かれ、父や母は、いつも彼女を贔屓する。

見た目が可もなく不可もない私には、あまり見向きもしない。

そんな生活が続いていたある日、王宮で舞踏会が開かれると言う話が舞い込んできた。

当然私も出席するのだが、ソフィアはどうやら王子の、キース様を射止めるつもりらしい。

両親もソフィアならいけると、言い出し、私達を舞踏会に送り出す。
私には、誰でも良いから自分から声をかけて、嫁ぎ先を決めてくれば良いんだから……何て、諦めた表情で送り出された。


舞踏会では、多くの令嬢がキース王子のハートを射止めようと着飾って、声をかけられるのを待っている。
ソフィアはすました態度で、余裕の表情で待っていた。

「お姉さま、あまり私の側に居ないでもらえます?貧相な顔がちらついていたら、キース殿下も声をかけづらくなるから。」

私を蔑むような感じでマウントをとる感じでソフィアが言った。

「そ、そうね……ごめんなさい。」

私は、そんなことを言われたこともあり、他の令嬢も、皆が動かないので、私は両親の言葉通りにどこでも良いから貴族の息子に声をかけようと思ったが、なんだか魔が差し、キース王子に声をかける。

「こんばんは、キース殿下。」

「ああ、こんばんは、えっと……」

「はい、フェルト公爵家のマリアと申します。」

「そうか、マリアと言うんだね。今日は令嬢の方々皆の視線が怖くて困惑していたのだが、君は違うようだね。」

「ええ、皆の狙いは殿下のハートを射止めることみたいなので、ピリピリしてるようですわね。」

「そうか。では、君は違うのかな?」

「ふふ、だって、私は殿下には不釣り合いなので、お友達になれればと、声をかけただけですので。」

「ほう?それは良いことを聞いた。どうもこの空気は戦場の様で好かないんだ。君となら楽しく今夜を過ごせそうだ。」

そんな会話から意気投合した私は数年後に王子の妻になる。

人生何が起こるかわからない。







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