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第十七話 ネネンの村に到着。
~~~2日後~~~
アドレーとマリアを乗せた馬車はランシッグ王国の外れ、イデアルの森の近くのネネン村に到着する。
馬車を降りて、マリアは辺りを見回す。
「綺麗なところですね。」
「ああ、ここにはドルイダスの加護があるからな。魔物の心配も無いし、疲れを癒すあの植木鉢の文化もあるから、皆が村のために毎日働ける。だからこんなに村が豊かでいられるんだよ。でも、ここは王都から遠いからな、人が集まらなければ発展も程遠い、何より、村の中心人物があの、ドルイダスの婆さん、エーファだからな、あの頑固ババアがいては……」
「誰がババアだって?」
「ひ!いたのかよ美人のエーファお姉さん……。」
突然アドレーの背後から声がかかったかと思ったら、小柄な杖をついたお婆さんがいた。
「ふん!お前が、他所で私の事をなんて呼んでるか何てお見通しだよ!」
怒った顔を見せたかと思ったら、マリアに向き直り、
「こんにちわ、マリアさん、こんな遠くの村までよくきたね。」
優しく声をかけてくる
「え?なんで私の名前を?」
「ふぁっ、ふぁっ、色々と細かいところはおいておいて、後で話を聞かせておくれ。」
「は、はい。」
「な、なんだよ…。マリアにはずいぶん優しいじゃないか。」
「ふん!口の聞き方を知らないガキはどうでも良いんだよ!マリアさん、後で一人で私の家にきておくれね。」
「は、はい、分かりました。」
「はぁ?なんで一人でなんて……マリア、気を付けろよ、このババアは何をするか……」
「こら!またババア、ババア、と私はまだピチピチの352歳じゃ!」
「いや、十分ババアだろ。しかし本当かよ、その年齢。」
「ふん!信じないならそれまでさね。」
「本当なら、ドルイダスってのは凄い種族なんだな。」
「まぁね、ただ、イデアルの巨木の側、そうさね、このネネンの村位までの距離で、ドルイダスでなければ力は使えてもこんなに長くは生きられんさね……。まぁ、私もあと50年位の寿命じゃよ。」
「はぁ?あと50年も生きるのかよ?」
「生きてちゃ悪いか!」
「す、すみません。」
アドレー王子がエーファに圧倒されていたので、マリアが助けに入る。
「そ、そうだ、エーファさん、お土産が沢山あるんですよ。」
「ほぉ、お土産!」
「ええ、ほら、クッキーです。」
「クッキー!わしゃ甘い物に目がなくてのぉ。あんたが選んだのかね?」
「ええ、お口に合えば良いのですが……。」
「どれ、1つ。ん~、うまいのぉ。なかなか、みる目があるじゃないか。さっ、こんなところで立ち話もなんじゃろ?わしの家においで。」
「お~い、私を忘れてないか?」
「ふん!お前はライアンの家にでも行っておれ!」
こうして、マリアはアドレーと離れ、一人で、エーファの家へと向かうのでした
アドレーとマリアを乗せた馬車はランシッグ王国の外れ、イデアルの森の近くのネネン村に到着する。
馬車を降りて、マリアは辺りを見回す。
「綺麗なところですね。」
「ああ、ここにはドルイダスの加護があるからな。魔物の心配も無いし、疲れを癒すあの植木鉢の文化もあるから、皆が村のために毎日働ける。だからこんなに村が豊かでいられるんだよ。でも、ここは王都から遠いからな、人が集まらなければ発展も程遠い、何より、村の中心人物があの、ドルイダスの婆さん、エーファだからな、あの頑固ババアがいては……」
「誰がババアだって?」
「ひ!いたのかよ美人のエーファお姉さん……。」
突然アドレーの背後から声がかかったかと思ったら、小柄な杖をついたお婆さんがいた。
「ふん!お前が、他所で私の事をなんて呼んでるか何てお見通しだよ!」
怒った顔を見せたかと思ったら、マリアに向き直り、
「こんにちわ、マリアさん、こんな遠くの村までよくきたね。」
優しく声をかけてくる
「え?なんで私の名前を?」
「ふぁっ、ふぁっ、色々と細かいところはおいておいて、後で話を聞かせておくれ。」
「は、はい。」
「な、なんだよ…。マリアにはずいぶん優しいじゃないか。」
「ふん!口の聞き方を知らないガキはどうでも良いんだよ!マリアさん、後で一人で私の家にきておくれね。」
「は、はい、分かりました。」
「はぁ?なんで一人でなんて……マリア、気を付けろよ、このババアは何をするか……」
「こら!またババア、ババア、と私はまだピチピチの352歳じゃ!」
「いや、十分ババアだろ。しかし本当かよ、その年齢。」
「ふん!信じないならそれまでさね。」
「本当なら、ドルイダスってのは凄い種族なんだな。」
「まぁね、ただ、イデアルの巨木の側、そうさね、このネネンの村位までの距離で、ドルイダスでなければ力は使えてもこんなに長くは生きられんさね……。まぁ、私もあと50年位の寿命じゃよ。」
「はぁ?あと50年も生きるのかよ?」
「生きてちゃ悪いか!」
「す、すみません。」
アドレー王子がエーファに圧倒されていたので、マリアが助けに入る。
「そ、そうだ、エーファさん、お土産が沢山あるんですよ。」
「ほぉ、お土産!」
「ええ、ほら、クッキーです。」
「クッキー!わしゃ甘い物に目がなくてのぉ。あんたが選んだのかね?」
「ええ、お口に合えば良いのですが……。」
「どれ、1つ。ん~、うまいのぉ。なかなか、みる目があるじゃないか。さっ、こんなところで立ち話もなんじゃろ?わしの家においで。」
「お~い、私を忘れてないか?」
「ふん!お前はライアンの家にでも行っておれ!」
こうして、マリアはアドレーと離れ、一人で、エーファの家へと向かうのでした
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