【完結】愛する人には婚約者がいました。~愛する人もその婚約者も私の幼馴染みだから、私は二人を祝福することに決めたんです。~

仰木 あん

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第四十話 最終話 私の好きな人

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魔法学園が再開して三年、今日もローラは学園長室にて仕事をしている。

「おはようございますローラ様。」

「おはよう、カール。」

「ローラ様、たまにはお休みをとって、ご子息の、ジャック様とお過ごしになってもよろしいのでは?」

「そうね、そうしたいところなんだけど、学園に来ると、やってしまいたい仕事がいっぱいあるのよね。」

「はぁ、確かに仕事はいくらやっても無くなることは無いですからね。でも、そんなことを言っていてはいつまでもお休みがとれませんよ?」

「ふふふ、そうね。まぁ、考えておきます。」

「また、そんなことを言って………」





私の夫、アルフレッドは、卓越した魔道師です。そんな彼は、人の想い、考えていることまで読み取る事が出来るそうなんです。

私は彼に会ってから、様々な気持ちを彼に対して、抱いて今したが、嘘をつかない、欺かない、そう考えて今まで過ごしてきました。ひとつの事を除いて………

三年前、アルフレッドに『どちらかを選べ』と、言われた時、私は、グレースを選びました。

魔法学園の地下には、私とアルフレッドしか知らない、秘密の地下牢があります。

そこに彼女はあれからずっと収監されているんです。日の光も届かないこの場所は、私と彼女の愛の巣。

アルフレッドは、学園の生徒会長として、活動していた頃から、私が男性を本気で愛せない事を知っていました。

私の愛はグレースに向いていたことも知っていたのです。

婚約者が裏切り、処分したアルフレッドは、他の男に靡かない人物を婚約者にと、探していました。

そんな時に思い出したのが、私だったということです。

私は男性に魅力を一切感じませんでしたが、彼の事は心から尊敬しています。

そして、心から感謝しています。

だって幼い頃から私が好きだった、グレースを自由に出来る。こんなに素敵な事は無いわ。私は幼い頃から皆に大切にされ、愛されてきた。そんな私に対抗心を燃やして挑んできたのは貴女だけなんだもの、ああ、グレース、私は幸せよ。

「おはよう。グレース。」

「ロ、ローラ!あんた早くここから私を出しなさい!」

「あら、お薬が切れたようね?うふふ、今日も可愛い声で哭くのよ!」

「や、止めて……そ、そんな……く、す……り……は……はぁん…♪」

「さっ、良い娘ね♪今日も楽しみましょう♪」



~~~~~  終わり  ~~~~~


ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

次回作も制作中ですので、宜しければ宜しくお願いいたします。
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感想 5

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みんなの感想(5件)

蘭丸
2022.04.15 蘭丸
ネタバレ含む
2022.04.15 仰木 あん

感想ありがとうございます。

人それぞれ、本当にその通りなんです。😈

解除
なしぱ
2022.04.13 なしぱ
ネタバレ含む
2022.04.13 仰木 あん

感想ありがとうございます。私が、まさに、求めた感想です。
ありがとうございました。

解除
みこと
2022.04.13 みこと

ローラに無理をさせないようにね

……グレースでは?

2022.04.13 仰木 あん

感想ありがとうございます。

解除

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