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「マリア、すまないが我が男爵家を存続させるためにギーグ様と婚約していくれないか?」
「え、あ、あのいつも屋敷に引きこもってオモテに出ることがなく、とてつもなく化け物じみていると噂の絶えない、あの……」
「そうだ、お前を生け贄のような形で嫁に出すことは私も身を引き裂かれるような思いだ、だが、この地の民の為にもお願いできないだろうか?」
マリアは暫く考え、
「お父様、今日はこれからエリザベス様のところで、お茶会です。お返事はその後でもよろしいですか?」
「ああ、勿論だ、だが、……すまない。」
マリアがエリザベスの屋敷でお茶を楽しんでいると、
「マリアさん?そおいえば貴女は今度婚約されるそうね?おめでとう。」
「え?なぜそれを?」
「色々と情報が私に集まって来るものでね。」
エリザベス様の口元が少しほくそ笑むような感じに見える。
「お相手もご存知なのですか?」
「ええ、あの噂の絶えないギーグ様なんて本当に素敵ね。ホホホホホ!」
ああ、この人はいつもマウントをとりたがる人だった。この前私がエリザベス様に意見したからこんなことに……。
「も、もしかして……エリザベス様が指示を?」
「さぁ、どおかしら?」
明らかに勝ち誇ったような笑みを浮かべるエリザベス。マリアは諦めのような気持ちで帰り、それから数日、生まれ育った村や町をみて回り、決心し、ギーグのもとへ行くことを決める。
「マリア、皆の為にもギーグ様と仲良くな。」
「大丈夫ですよ。お父様。」
~~~ギーグの部屋~~~
扉を明けると、暗い部屋の中に一人の男の影をつける。恐る恐る部屋に入ると、
「マリアさん、こんなところまでありがとう。僕はギーグ宜しく。」
どんな化け物が現れるだろうと内心ヒヤヒヤしていたマリアは驚いた。え、メッチャタイプなんですけど……あまり日に当たってないのか、透き通るような白い肌。サラサラの金髪、整った目鼻立ちにスラッとりた長身。
「え、ギーグ様?」
「ああ、僕がギーグだ。」
どうやらギーグは大量の魔力を秘めていたため、他国から干渉されるのを避けた国王によって極力外界との接触は避けるようにとの命令があり、引きこもっていたらしい。
それからマリアとギーグはひっそりとなかむつまじく過ごしたとさ。
「え、あ、あのいつも屋敷に引きこもってオモテに出ることがなく、とてつもなく化け物じみていると噂の絶えない、あの……」
「そうだ、お前を生け贄のような形で嫁に出すことは私も身を引き裂かれるような思いだ、だが、この地の民の為にもお願いできないだろうか?」
マリアは暫く考え、
「お父様、今日はこれからエリザベス様のところで、お茶会です。お返事はその後でもよろしいですか?」
「ああ、勿論だ、だが、……すまない。」
マリアがエリザベスの屋敷でお茶を楽しんでいると、
「マリアさん?そおいえば貴女は今度婚約されるそうね?おめでとう。」
「え?なぜそれを?」
「色々と情報が私に集まって来るものでね。」
エリザベス様の口元が少しほくそ笑むような感じに見える。
「お相手もご存知なのですか?」
「ええ、あの噂の絶えないギーグ様なんて本当に素敵ね。ホホホホホ!」
ああ、この人はいつもマウントをとりたがる人だった。この前私がエリザベス様に意見したからこんなことに……。
「も、もしかして……エリザベス様が指示を?」
「さぁ、どおかしら?」
明らかに勝ち誇ったような笑みを浮かべるエリザベス。マリアは諦めのような気持ちで帰り、それから数日、生まれ育った村や町をみて回り、決心し、ギーグのもとへ行くことを決める。
「マリア、皆の為にもギーグ様と仲良くな。」
「大丈夫ですよ。お父様。」
~~~ギーグの部屋~~~
扉を明けると、暗い部屋の中に一人の男の影をつける。恐る恐る部屋に入ると、
「マリアさん、こんなところまでありがとう。僕はギーグ宜しく。」
どんな化け物が現れるだろうと内心ヒヤヒヤしていたマリアは驚いた。え、メッチャタイプなんですけど……あまり日に当たってないのか、透き通るような白い肌。サラサラの金髪、整った目鼻立ちにスラッとりた長身。
「え、ギーグ様?」
「ああ、僕がギーグだ。」
どうやらギーグは大量の魔力を秘めていたため、他国から干渉されるのを避けた国王によって極力外界との接触は避けるようにとの命令があり、引きこもっていたらしい。
それからマリアとギーグはひっそりとなかむつまじく過ごしたとさ。
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