ビッチですが、愛されています。

aika

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同類

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ミノアは呆然としていた。
目の前にいるこの男。ミノアがアヘ顔でセックスをきめこんだ美青年は、スメラギ公爵の実の弟だと言うのだ。

「じょ・・・・冗談よね?」

「そんな悪趣味な冗談、言うと思います?」

「だ、だ、だ、だって・・・・、あの方の実の弟さんだったら、養子に出されるなんてそんなこと・・」

ミノアは目に見えて動揺していた。
今まで多くの男を手玉に取ってきたが、こんな大ピンチは前代未聞だ。
浮気現場を目撃されたり、他の男と手を繋いで歩いているところを彼氏にばったり遭遇したり、その程度の修羅場は彼女のトンチ能力で数多くくぐり抜けて来たけれど、今回は山の大きさが違う。

「世の中には色々な事情があるものなんですよ。ミノアさん。」

先ほどまでの誠実そうな微笑みはどこへやら。
彼は、悪魔が居たらきっとこんな顔をするだろうと思える微笑みを浮かべた。

「あなた・・・一体何が望みなの?」

この男はミノアがビッチだと、すでに知っていたのだろう。
こんな回りくどいことをしなくても、スメラギ公爵にそっと耳打ちすればそれで済むはずだ。
あの方が側近に調べるよう一言命じれば、それでミノアとの縁談は白紙に戻る。それだけのことなのだから。

「わかりませんか?」

「・・・わかりませんねぇ。」

ミノアは謎の行動をとる男が大嫌いだった。
男はみんなわかりやすい生き物。自分の手のひらの上で、可愛らしく転がっていればそれでいい。心底そう思っているからだ。

スメラギ公爵・・・。
高貴で誠実なあんな良い男は、そうそう手に入らない。せっかく手に入れられそうだというのに、ここで簡単に引くことはビッチとしてのプライドが許さない。彼とはまだ一度も寝ていないのだ。

「あなたが慌てふためいて僕に翻弄されているところを見たいんですよ。僕の手のひらの上で転がせて遊びたい。ただそれだけのことです。」

(この男・・・私と同類だわ・・・・・!!)

ミノアは心の中で十字を切った。


「兄さんに知られたくなかったら、僕の言うことを聞いてください。」

アーサーと名乗るこの男は、にっこりと綺麗な微笑みを浮かべながらそう言った。


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