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〜〜央クラス〜〜 浅葱の場合 『コンプレックス』
「俺の中が最高に気持ちいいって・・・言ってくれて・・・」
クラスメイトの音弥が顔を真っ赤にして口にした言葉に、俺は内心舌打ちせずにはいられなかった。
「ヤってる最中に?央先生が?」
央さんは、誰にでも優しい。
央クラスの候補生たち全員に愛を注いでくれるし、みんな平等に扱ってくれている。
「で、何回中出ししてくれたわけ?」
俺は努めてそっけない口調で聞く。
本当は気になって仕方ないし、嫉妬で心がめちゃくちゃに暴れ回っているのに。
「えっと・・7回・・・?」
音弥は、可愛い。
妊娠を競い合うライバルじゃなかったら、彼に恋心を抱いていたかも知れないと思ったことがある。
表情が豊かで、明るく素直なムードメーカー。
対して俺は、そっけなく愛想が悪い。
廊下ですれ違った上級生に生意気だと難癖をつけられるくらいには、目つきが悪いらしい。
感情を表現するのが苦手なせいで喜怒哀楽が乏しく、何を考えているかわからないとよく言われる。
「俺ばっか話して恥ずかしいよ・・!浅葱も話して・・・!」
見た目が落ち着いていて無口な俺を、クラスメイトはみんな経験豊富な奴だって勝手に思ってるらしい。
セックスの経験は一度もないし、この研究所に来るまではキスさえしたことがなかった。
央さんの子を妊娠したいという願望は、誰より強い自信があるのに・・・俺はまだ央さんと肉体関係を持ったことがない。
♢♢♢
「んッ・・・やだ・・っ・・・央さん・・・っ・・・」
央さんの寝室に呼ばれるのは、もう三度目だというのに、俺はいつまで経っても「セックス」に慣れない。
俺をリラックスさせるために、央さんの大きな手のひらが俺の先端を何度も優しく往復する。
「出ちゃう・・っ・・・ダメ・・・やだ・・・っ」
央さんに抱かれるのは嬉しくてたまらないはずなのに、素直じゃない俺の口から出るのはいつだって拒絶の言葉ばかり。
「いいぞ、たくさん出してごらん。」
低いのに甘ったるい央さんの声に、ゾクゾクと快感が通り抜けていく。
「イク・ッ・・・出ちゃう・・・央さん・・っ・・・・あ!!!」
ピュルッ!と勢いよく飛び出した体液が、彼の手を汚す。
これじゃあオナニーと変わらない。
俺だけが気持ちよくなる、一方的で虚しい行為。
「央さんの・・っ・・・これ・・・欲しい・・・っ」
他のクラスメイトに負けたくない一心で、彼の股間に手を伸ばし懇願した。
央さんが服を脱いでいる合間に、静華さんが部屋に入ってきて四つん這いになれと指示される。
相手が医者とはいえ、こんな姿を見られるのはいつだって苦痛で恥ずかしくて、顔から火が出そうだった。
「浅葱、力抜いてごらん。もっと気持ちよくなろうね。」
グリグリとアナルの奥深くまで、静華さんの指が入り込む感覚。
引き抜かれた指の代わりにチューブが差し込まれるのがわかって、思わず身体が硬くなった。
「何・・っ・・・痛っ・・・・」
くらり、と目が回るような浮遊感に、声を上げる間も無く、身体中を熱いものが駆け巡る。
「浅葱、可愛いね。央にいっぱいおねだりするんだよ?」
俺の頭を撫でる静華さんの顔がゆっくり近付いて、唇が重なった。
それが夢なのか現実なのか、もはやわからない。
それほどに、俺は激しく欲情していた。
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