命の炎に選ばれた私は、6人の夫を持つことになりました

aika

文字の大きさ
2 / 3

6人のイケメン

しおりを挟む

――なんで私が?

異世界に召喚された直後、思わず口から漏れたのは、その一言だった。

白い光が消えた先に立っていたのは、
見たこともないほど整った顔立ちの男たち。
6人!
全員イケメン!!
全員が私を見ている!!

(えっ……えっ……? なんでこんな美形が集合してるの……?)

その中の一人、金髪ロングの美少年がふわりと歩み寄ってきた。
光を受けて揺れる美髪、宝石みたいな青い瞳。

そして――
私の手を取り、その甲に軽くキスを落とした。

(へっ?! な、なに今の?! 美少年にキスされたんだけど?!)

イケメン耐性ゼロのユナは、反射的に飛び上がる。

「僕はミレウス。君の運命の男だよ」

可愛い顔に似合わない自信満々の笑み。
小悪魔的な色気が混ざっていて、心臓が一瞬で跳ね上がる。

(可愛いのに自信家……ギャップ……好き……♡)

すると、隣から落ち着いた声がした。

「ミレウス、初対面の女性に失礼ですよ。
……ユナ様、私はセイランと申します。お待ちしておりました」

褐色の肌に銀髪。
誠実さが滲み出る大人の男。
ミレウスに軽く注意しながらも、視線は優しい。

(お堅い理性派……最高なんだけど……♡)

「ユナ、待ちくたびれたぜ。俺はヴァイスだ。よろしくな」

強面で荒っぽい口調なのに、目だけは驚くほど優しい。
そのギャップに胸がじんわり温かくなる。

(グイグイ来てくれる男……やっぱり良い……♡)

「俺も……会える日をずっと楽しみにしていました。
少し緊張しますね……」

黒髪サラサラ、白肌の優男――シリル。
控えめに差し出された手が、やけに綺麗で見惚れてしまう。

(穏やかで控えめ……癒し……♡)

「皆さん、何か勘違いしていませんか?
彼女は“僕の”運命の女性です。馴れ馴れしくしないでください。」

スタイルが良いメガネのイケメン――ベリスが、静かに釘を刺す。
一見神経質そうなのに、私に向ける笑顔は爽やかで丁寧。

(執着系……もっと来て……♡)

最後に、寡黙な男が一歩前に出た。

「……私はアーク。
君に会える日を、ずっと……心待ちにしていた」

その声は低く、情熱的に響く。
表情は堅いけれど、ユナの到着を喜んでいることはわかった。

ミレウスが目を丸くする。

「アークさんがデレてる……! ユナ、すごいよ」

「ミレウス、失言です」

セイランがすかさず注意する。
金髪小悪魔と銀髪理性派の掛け合いが、すでに尊い。

アークは眉間に深い皺を刻んだまま、真っ直ぐに私を見つめていた。

(厳しそう……でもその分、甘くされたら絶対落ちるやつ……♡)

――気づけば、頭の中は危ない妄想でいっぱいだった。

(ちょっと待って……私、異世界に来たばっかりだよね……?
なのに……なんでこんなイケメン祭りになってるの……?)

六人の視線が、同時に私へ注がれる。

その瞬間、胸の奥で何かがふっと熱く灯った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜

具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、 前世の記憶を取り戻す。 前世は日本の女子学生。 家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、 息苦しい毎日を過ごしていた。 ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。 転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。 女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。 だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、 横暴さを誇るのが「普通」だった。 けれどベアトリーチェは違う。 前世で身につけた「空気を読む力」と、 本を愛する静かな心を持っていた。 そんな彼女には二人の婚約者がいる。 ――父違いの、血を分けた兄たち。 彼らは溺愛どころではなく、 「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。 ベアトリーチェは戸惑いながらも、 この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。 ※表紙はAI画像です

なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた

いに。
恋愛
"佐久良 麗" これが私の名前。 名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。 両親は他界 好きなものも特にない 将来の夢なんてない 好きな人なんてもっといない 本当になにも持っていない。 0(れい)な人間。 これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。 そんな人生だったはずだ。 「ここ、、どこ?」 瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。 _______________.... 「レイ、何をしている早くいくぞ」 「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」 「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」 「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」 えっと……? なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう? ※ただ主人公が愛でられる物語です ※シリアスたまにあり ※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です ※ど素人作品です、温かい目で見てください どうぞよろしくお願いします。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

悪役令嬢に転生しましたが、全部諦めて弟を愛でることにしました

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢に転生したものの、知識チートとかないし回避方法も思いつかないため全部諦めて弟を愛でることにしたら…何故か教養を身につけてしまったお話。 なお理由は悪役令嬢の「脳」と「身体」のスペックが前世と違いめちゃくちゃ高いため。 超ご都合主義のハッピーエンド。 誰も不幸にならない大団円です。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。 小説家になろう様でも投稿しています。

【完結】転生したら悪役継母でした

入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。 その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。 しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。 絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。 記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。 夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。 ◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆ *旧題:転生したら悪妻でした

処理中です...