【※R-18】私のイケメン夫たちが、毎晩寝かせてくれません。

aika

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『別れ話』

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「俺、もうまゆの子ども・・・産めないって。」

「え?」

夫のあいと、ベッドを共にする夜。
久々の夫婦時間にドキドキしながら部屋へ行くと、彼が突然そう切り出した。


「この前、風邪こじらせて入院したじゃん。その時の高熱の影響かもしれないって、医者が言ってた。」

彼は淡々と、説明を続ける。

数ヶ月前、愛は風邪がなかなか治らず、大事を取って数日入院した。
軽症で念の為の入院だったので、まさかそんなことになるとは夢にも思っておらず、夫の言葉をすんなりと理解することが出来ない。


「愛ちゃん、」

「もう・・・俺らが結婚してる意味ないね。」

私も夫たちも定期的に病院で検査を受け、男性の身体を妊娠可能にするための薬を服用している。
この婚姻制度の目的が子孫繁栄である以上、仕方ないことだった。

昨日愛が病院に行ったと聞いた時、いつもの投薬治療のためだろうと気にも留めなかった自分が憎い。
彼は昨日たった一人で、医師からそんな残酷な結果を聞いたのか。


「子どもが出来ないんじゃ、この制度で夫として婚姻関係を結ぶ資格無いんだよね。」

彼は嘲笑を浮かべ、早口でそう吐き捨てる。


「愛ちゃん、」

「はっきり結果が出るまでは、繭に言えなかった。アンタすぐ泣くし。」

私の言葉を遮って、彼の告白は続く。

罪の独白のように、一方的で破滅的な声色。
背筋がヒヤリと震える。
初めて感じる類の恐怖が、心を静かに支配していった。


「繭・・・婚姻関係、解消してよ。」

突然の別れ話に、一瞬で頭が真っ白になる。

私は夫たちと共に年齢を重ねていけるのだと、疑いもせずに生活してきた。
夫から離婚の申し出を受けるなんてことが自分の身に起こるとは、夢にも思わずに生きていたのだ。


「愛ちゃん、」

「離婚しよう。俺じゃアンタの役に立てない。」


突き放すような、彼の言葉。
毒舌ではっきりした性格だけれど誰より家族思いで、いつでも私を気にかけ励ましてくれる頼れる夫。

一緒に暮らしている大事な家族が、居なくなるかもしれないという現実。
愛する夫から離婚を突きつけられた私は、信じられない気持ちで彼を見る。

私を愛してくれた彼の姿はなく、他人行儀に私を見つめる冷たい視線だけがそこにあった。



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