【※R-18】私のイケメン夫たちが、毎晩寝かせてくれません。

aika

文字の大きさ
197 / 217

『綾人と彗』

しおりを挟む

ダイキは元軍人で、綾人あやとと同じ部隊に所属していたが、上部の人間と揉めて軍を退くことになった。
地上の生き残りリストに彼の名前があったことで、よからぬ誤解や不運が重なり反乱分子とみなされたらしい。

「随分強引なこじつけですね。」

話せばすぐに良い人たちとわかるのに。
子どもみたいに単純な感想を述べた私に、綾人とけいは苦笑してみせた。

「政府も秩序を保つことに必死なのさ。こんな世界だからね。ちょっとしたバランスの変化で暴動や略奪、治安が一気に悪化することもあり得る。」

「地下で生きる術を得ているのは奇跡みたいなことなんですよ。いつ誰が侵入してきて、世界を乗っ取られるかも分かりませんから。」

政府の特殊機関で働く2人の夫は、毎日こんな危険な仕事と向き合っていたのか。
何も知らずのほほんと暮らしていた自分が恥ずかしい。

反乱分子とみなされている彼らが地下で暮らす権利を得るためには、私と結婚するだけでは足りないらしい。
私の子どもを妊娠すれば、ゆずると同じように夫として籍を持つことが出来るのではないかというのが、夫2人の見解だった。

人類滅亡の危機にさらされたこの世界では、妊娠出産が一番強いカードとなる。

「まぁまゆは安心して、俺たちに任せておきなよ。」

綾人が私の肩を抱き寄せて、額に優しくキスをした。
元スパイの夫、彗も私の目を見てニコリと微笑む。

「うちの組織は穴だらけですし、簡単ですよ。弱みも握っていますしね。」

「こわ。彗、怒ってんの?俺が繭といちゃついてるから。」

「怒ってなんていませんよ?」

「いや、絶対怒ってるじゃん。彗ってそんなに嫉妬深いキャラだっけ。」

(綾人さんと彗さんってこんなに仲良いんだ・・♡)

同じ職場で働くイケメン2人の掛け合いを初めて目の当たりにする私は、ときめきまくっていた。

「繭さんは僕の妻でもあるわけですから、度が過ぎれば当然嫉妬しますよ。」

(彗さんが嫉妬してくれるの・・・♡うわ~嬉しい・・・・!!)

「じゃあ、彗もいちゃつけばいいじゃん。」

綾人の挑発に、笑顔で対応する彗。

「ではお言葉に甘えて、」

私の肩を抱く綾人をそのままに、彗が私の腰を引き寄せ唇を重ねる。

「ん・・・っ・・・彗さ・・・ん・・・ッ」

より深く舌を絡められ、一気に身体が熱くなった。

「やってくれるじゃん・・・彗、」

怒りのスイッチが入った綾人と、余裕の笑みを浮かべる彗は、私を挟んでいつまでも睨み合っていた。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました

iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。 両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。 両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。 しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。 魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。 自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。 一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。 初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。 恋人になりたいが、年上で雇い主。 もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。 そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。 そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。 レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか? 両片思いのすれ違いのお話です。

処理中です...