【※R-18】私のイケメン夫たちが、毎晩寝かせてくれません。

『むき出しの嫉妬心』

「ここが俺たちの・・新しい家？」

パアッと表情を輝かせたミライが、笑顔で私を見る。

彼らは数日前、綾人あやとと彗けいが用意した特殊なルートを使って、
私たちが暮らす地下へと無事移動した。


「表向きは平屋で小さく見えるけど、地下にたくさん部屋があるんだよ。」

地上で大変な思いをしてきた彼らに、穏やかな生活を送ってほしい。

我が家の広大な敷地内、中庭に建てた離れの平屋は地下が広く、３０名ほどが暮らせる部屋を確保出来た。

「繭まゆも毎晩来てくれるんだよね？」

「ミライ君・・っ？」

突然戯れるように距離を縮めた彼が、私を試すように悪戯な微笑みを浮かべる。

唇が触れ合いそうな距離。
コツンと彼の帽子のつばが額に当たった。

「ごめん、またやっちゃった。繭とキスしたいのに・・かっこ悪いね。」

帽子の向きを変えた彼が、甘く指を絡める。
本気で私を愛してくれているのだと伝わる熱い視線。


唇が触れ合う瞬間、背後から声が届いた。

「こんなとこでイチャついて、誰かに見られたらまずいんじゃね？」

「い、泉いずみ君・・っ？！」

夫に浮気現場を目撃されたような気分になり、気まずい。

地上の彼らを家族として受け入れることに夫たちは納得してくれたけれど、
まだミライは私の正式な夫ではないのだ。

いつもと変わらぬ涼しげな表情でこちらを見つめる泉が、内心イライラしているのを私は見抜いていた。


「ごめん、気を付ける。」

ミライは素直に謝罪の言葉を口にすると、パッと私から手を離し距離をとる。


「繭、俺と買い物に行く約束。もう時間なんだけど？」

泉は２人の間に入り込むと、珍しく嫉妬心むき出しで私を見た。

（泉君・・・こんな顔するんだ・・・っ・・）

いつもと違う夫の表情に、ドキッと胸が高鳴る。
彼は私の手を取ると、何も言わず歩き出した。

「い、泉君・・・っ」

黙ったまま彼の部屋まで連行され、扉が閉まると同時に壁ドン。

「買い物・・行くのって、律りつさんに送ってもらうんだっけ、早く行かなきゃだよね、」

明らかに怒っている夫をなんとか宥なだめようと口を開いたら、強引に唇を押し当てられた。

「んっ・・・っ」

「そういうの良いから、黙って。」

「泉君・・っ」

「アイツのこと好きなの？」

「え・・？」

「もう、好きになったわけ？」

「すごく・・良い子だよ・・・？ミライくんは、」

「そういうこと聞いてんじゃないって、わかんねぇ？」

強引なキスに、胸が高鳴る。
いつもの冷めた様子とは真逆の彼の必死さに、ときめきが止まらない。

（強引な泉君・・・・♡イイ・・・っ♡嫉妬してくれてるんだよね・・嬉しい・・・っ）


「俺の前で、アイツとイチャつくのやめて。」

「泉く・・ん・・・っ・・あ・・」

スカートをたくし上げ、腰回りをいやらしい手つきで触る彼に、一気に欲情してしまう。

ミライと年齢が近いからこそ、嫉妬心を煽られたのだろうか。
素直に感情を見せてくれた彼が、愛おしい。

「抱いていい？」

「泉くん、」

「ダメって言っても無理。」

下着をずらし、強引に中心をあてがう。

「繭の中に入らなきゃ、絶対おさまらないから・・っ」

耳元で熱く囁いた彼の耳は、真っ赤に染まっている。
私たちは買い物へ行く約束も忘れて、無我夢中で求め合った。