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やりたい放題 ※R-18
しおりを挟む宗の体力は、恐ろしかった。
スラリと細い彼の身体の一体どこに、これほどの体力が潜んでいるのだろう?
文字通り一晩中抱かれ続けた私の身体は、筋肉痛のようにあちこち痛む。
夢であって欲しいと願うほどに、恥ずかしい体位や、変態的な行為を、一通り経験してしまった。
「おはよう。」
目を覚ますと彼はすでに起きていて、爽やかな笑顔でこちらを見ている。
この美しい笑顔からは、ドS発言や、焦らし行為など、昨夜の出来事は想像すら出来ない。
「おはようございます・・・」
(宗さんの二面性・・・恐るべし・・・・それにしても、こんな綺麗な顔してるのに、アレはあんなに凶暴なんて・・・男ってすごい生き物だわ・・・・)
色々思い出して、勝手に赤面する。
一晩中彼が何度も出入りしていたアソコが、キュンと切なく震えた。
(思い出しただけで興奮するとか・・・私、変態にさせられちゃったかも・・・っ)
「もう欲しくなっちゃった?朝からそんないやらしい顔、男に向けちゃダメでしょう?」
言い聞かせるように頭を撫でる彼は、やはり昨夜のドS男とは、まるで別人のような顔をしている。
首を傾けてこちらを覗き込んだ彼と、目が合う。
綺麗な髪が、艶を放ってサラリと揺れた。
「そんな顔されたら、仕事に行きたくなくなるなぁ。このベッドでユミと1日中、繋がっていたくなるよ。」
甘い言葉を囁かれると、かえって昨夜の極悪な態度が思い出されて、興奮する。
ギャップとは、内容がどうであれ、やはり女性を魅了するのだろう。
宗にすっかり調教されてしまったようで、なんだか悔しい。
朝食のデザートに、とティラミスを差し入れしてくれた伊吹に、一緒に食べようと提案した。
宗と二人きりでいると、落ち着かない。
彼がまたいつ極悪ドS男に変貌するかと思うと、気が気でなかった。
仕事に行くまでの間、伊吹が一緒にいてくれたら安心だと、そう思ったのだ。
「俺も手伝うよ。ユミ。」
キッチンに立ってコーヒーを淹れていると、宗が私の背後にピッタリとくっついて、腰に手をまわす。
慌てて離れようとして、ふと思い直した。
宗と私は今、恋人同士なのだから、これが普通なのかもしれない。
恋人がなんたるかを知るには経験値が浅すぎる私は、彼の振る舞いに意見出来る立場じゃあないのだ。
私の様子を見て、ふっと笑った宗が、耳元に唇を押し当てる。
「何の隔たりもなく、お前の中に直に擦り付けたいな・・生で、擦りあったらどんなに気持ちイイと思う?」
「な・・・ッ・・・・!!」
(ちょ・・・!!ちょっと・・・・!!突然何言い出すんだこいつ・・・?!伊吹君に聞こえたらどうするの・・・・・!)
口をぱくぱく開けて慌てている私を見て、宗は実に楽しそうに、歪んだ微笑みを浮かべた。
「え?なんか言った?」
キョトン顔でこちらを見ている伊吹に、大きく首を横に振って見せる。
「な、な、な、何でもないよ!何も言ってないよ!!」
「変なユミ。なんか怪しい・・・」
そのやりとりを見ていた宗はクスクスと、心底楽しそうに笑っている。
「感じちゃった・・・?もう濡れてるんじゃない・・?」
ジーンズの上から秘部に触れられ、ビクンと大きく身体が跳ねた。
誰が居ようが、お構いなし。
伊吹が居ることで、宗の行動を制限できると思った私が甘かった。
「ちょ・・・ちょっと・・・・っ・・・・」
伊吹からは死角になっていて見えないのを良い事に、宗は好き勝手に私の秘部を弄ぶ。
「伊吹が部屋を出ていくまで、我慢できる?・・・我慢して、トロットロになったところに、俺のぶっといの奥までぶち込んであげるね。」
「・・・っ・・・・?!」
(こ・・・こいつ・・・やりたい放題か・・?!)
甘ったるいねっとりとした声で囁くと、宗はコーヒーカップを取りに離れた。
彼の身体が離れた瞬間、寂しいと感じている自分に気付く。
(いやいやいや、私、しっかりして・・・!!)
一晩ですっかり変えられてしまった自分に、衝撃を受ける。
(この男・・・拷問より、調教が得意なんじゃ・・・?)
頭に浮かんだその考えを、全身全霊で否定しながら、私は深呼吸を繰り返していた。
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