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『天体観測』
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人生初の天体観測。
私は山奥にある旅館の屋上でイケメン兄弟二人に挟まれ、満点の星空を見上げていた。
「俺ちょっと先輩たちのとこ行ってくるね!!」
ムードメーカーの海星は、色々な人に呼ばれてあちこち飛んで回っている。
屋上にはいつの間にか誰もいなくなって、瀬凪と二人きりになってしまった。
星空の下、綺麗な星よりも隣に座るイケメンが気になって集中できない。
「・・・俺のこと、苦手?」
「え?」
長い沈黙を破って、瀬凪が口を開く。
すぐ隣に座っている彼の顔を見上げると、至近距離でバチっと目が会って一気に緊張が高まった。
「海星がいない時、俺と二人きりだとなんか気まずそうだから。」
「そ・・・そんなことないよ・・・?」
その綺麗な瞳でじっと見つめられると、ドギマギしてしまうのは本当だ。
口数の少ない瀬凪と二人きりでいると、何を話して良いのかわからなくなる。
「別に取って食ったりしないし、アンタが嫌がることなんてするつもりないから。」
いつも通りのそっけない言い方。
それでも彼が私を緊張させないように、配慮してくれているのがわかる。
「そうじゃなくて・・そんなこと全然思ってなくて・・・っ」
「俺、なんか嫌われるようなことした?」
彼の目を見つめるのが怖かった。
何もかも見透かされているような気持ちになるから。
「違うの。瀬凪君に・・・じっと見つめられると・・・ドキドキして・・・何話していいかわからなくなっちゃうの・・!」
やけになって口から出た言葉。
キツイ言い方になってしまったと慌てて向き直ると、彼は真っ赤な顔で私を見ていた。
「「え・・・?」」
お互いの言葉が重なる。
「あ、あの、これはその・・・・そういう意味じゃなくて・・っ」
彼に釣られて私の顔までみるみる真っ赤に染まっていく。
聞きようによっては、まるで愛の告白だ。
いつもポーカーフェイスの瀬凪が、耳まで真っ赤にして動揺している。
私は自分が放った言葉の大胆さに今更気付き、パニックに陥っていた。
「別に・・・っ・・・変な意味にとったりしてねぇし・・ッ」
(瀬凪君って意外とウブなのかな・・っ・・・なんだかかわいい・・・・)
意外な一面を見て、そのギャップに萌える。
私たちは真っ赤な顔のまま、しばらく黙って見つめ合っていた。
私は山奥にある旅館の屋上でイケメン兄弟二人に挟まれ、満点の星空を見上げていた。
「俺ちょっと先輩たちのとこ行ってくるね!!」
ムードメーカーの海星は、色々な人に呼ばれてあちこち飛んで回っている。
屋上にはいつの間にか誰もいなくなって、瀬凪と二人きりになってしまった。
星空の下、綺麗な星よりも隣に座るイケメンが気になって集中できない。
「・・・俺のこと、苦手?」
「え?」
長い沈黙を破って、瀬凪が口を開く。
すぐ隣に座っている彼の顔を見上げると、至近距離でバチっと目が会って一気に緊張が高まった。
「海星がいない時、俺と二人きりだとなんか気まずそうだから。」
「そ・・・そんなことないよ・・・?」
その綺麗な瞳でじっと見つめられると、ドギマギしてしまうのは本当だ。
口数の少ない瀬凪と二人きりでいると、何を話して良いのかわからなくなる。
「別に取って食ったりしないし、アンタが嫌がることなんてするつもりないから。」
いつも通りのそっけない言い方。
それでも彼が私を緊張させないように、配慮してくれているのがわかる。
「そうじゃなくて・・そんなこと全然思ってなくて・・・っ」
「俺、なんか嫌われるようなことした?」
彼の目を見つめるのが怖かった。
何もかも見透かされているような気持ちになるから。
「違うの。瀬凪君に・・・じっと見つめられると・・・ドキドキして・・・何話していいかわからなくなっちゃうの・・!」
やけになって口から出た言葉。
キツイ言い方になってしまったと慌てて向き直ると、彼は真っ赤な顔で私を見ていた。
「「え・・・?」」
お互いの言葉が重なる。
「あ、あの、これはその・・・・そういう意味じゃなくて・・っ」
彼に釣られて私の顔までみるみる真っ赤に染まっていく。
聞きようによっては、まるで愛の告白だ。
いつもポーカーフェイスの瀬凪が、耳まで真っ赤にして動揺している。
私は自分が放った言葉の大胆さに今更気付き、パニックに陥っていた。
「別に・・・っ・・・変な意味にとったりしてねぇし・・ッ」
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意外な一面を見て、そのギャップに萌える。
私たちは真っ赤な顔のまま、しばらく黙って見つめ合っていた。
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