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『キスしてもいい?』
私はリビングのソファで、ウトウトしてしまったらしい。
部屋に入る西陽が綺麗だ。
温かいオレンジ色の中、優しい表情で私を見つめている海音さんと目が合った。
慌てて起き上がる。
「あ・・すみません、私・・寝ちゃってたみたい・・」
「弓さん、すごく可愛い顔で寝てたよ。もう少し見ていたかったくらい。」
首を傾げて優しく微笑む彼が、私はたまらなく好きなのだ。
サラサラの黒髪が綺麗に揺れて、長いまつ毛が影を落とす。
彼は時々、私への好意を全開にして、無防備に近づいてくる。
普段は兄弟たちの前で三男としての役割を演じているけれど、私の前では違う顔を見せるのだ。
「一緒に、散歩に行かない?」
言いながらこちらに手を差し出した海音さんに、ドキドキが止まらない。
「もちろんいいですよ。」
立ち上がって彼の手を取ると、体温が伝わってきて急に恥ずかしくてたまらなくなる。
至近距離でじっと私の顔を見ている彼を見つめ返す勇気が出なくて、目を伏せた。
「弓さん、可愛い。」
透き通るような清涼感のある彼の声が、耳に届く。
距離が近いとわかる声の質感に、私は鼓動が収まらず赤面した。
彼の指が頬に触れる。
「俺を、見て?」
「海音さん・・っ・・・私、」
心臓が破裂しそうに苦しい。
「キス・・・してもいい・・・?」
(キ・・・キス・・・・?!海音さんと・・・キス・・・・!?)
彼の指先が、唇をなぞるようにゆっくりと滑った。
「なんだよお前・・・・」
幻想的なオレンジ色の光の中、王子様のキスを待っていた私は、男の低く乱暴な声によって急に現実に引き戻される。
「俺とヤっといて、海音にもいい顔してんのかよ。とんだ淫乱女だな。」
目を開けると・・・そこにはいつも通りの極悪面で、次男の碧が立っていた。
部屋に入る西陽が綺麗だ。
温かいオレンジ色の中、優しい表情で私を見つめている海音さんと目が合った。
慌てて起き上がる。
「あ・・すみません、私・・寝ちゃってたみたい・・」
「弓さん、すごく可愛い顔で寝てたよ。もう少し見ていたかったくらい。」
首を傾げて優しく微笑む彼が、私はたまらなく好きなのだ。
サラサラの黒髪が綺麗に揺れて、長いまつ毛が影を落とす。
彼は時々、私への好意を全開にして、無防備に近づいてくる。
普段は兄弟たちの前で三男としての役割を演じているけれど、私の前では違う顔を見せるのだ。
「一緒に、散歩に行かない?」
言いながらこちらに手を差し出した海音さんに、ドキドキが止まらない。
「もちろんいいですよ。」
立ち上がって彼の手を取ると、体温が伝わってきて急に恥ずかしくてたまらなくなる。
至近距離でじっと私の顔を見ている彼を見つめ返す勇気が出なくて、目を伏せた。
「弓さん、可愛い。」
透き通るような清涼感のある彼の声が、耳に届く。
距離が近いとわかる声の質感に、私は鼓動が収まらず赤面した。
彼の指が頬に触れる。
「俺を、見て?」
「海音さん・・っ・・・私、」
心臓が破裂しそうに苦しい。
「キス・・・してもいい・・・?」
(キ・・・キス・・・・?!海音さんと・・・キス・・・・!?)
彼の指先が、唇をなぞるようにゆっくりと滑った。
「なんだよお前・・・・」
幻想的なオレンジ色の光の中、王子様のキスを待っていた私は、男の低く乱暴な声によって急に現実に引き戻される。
「俺とヤっといて、海音にもいい顔してんのかよ。とんだ淫乱女だな。」
目を開けると・・・そこにはいつも通りの極悪面で、次男の碧が立っていた。
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