わけあって極道の妻になりました

ととりとわ

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番外編

龍臣さんのはじめてをください③

 ああ、早く。今すぐに彼が欲しい――
 彼が気づいているかはわからないけれど、女にだって欲望はあるのだ。
 いちかは猛々しく屹立したものににじり寄り、すっくと立ち上がった彼の分身をおもむろに握った。そして、自分のショーツのクロッチをずらして、その上に身を沈める。
「あ……は……っ」
 鉛のように硬く、大きなものがずぶずぶと入ってくる快感に、いちかは打ち震えた。
 繰り返されたキスと、胸への愛撫で蜜壺は存分に潤っている。なんの隔たりもない、愛する男の皮膚の感触と体温が、無限の喜びを与えてくれる瞬間だ。
「おいおい……我慢できなかったのか?」
 吐息まじりの声音が耳に心地いい。いちかは声も上げたくなくて、潤んだ目でこくこくと頷く。
「馬鹿だな……」
 優しげに呟いた龍臣が、ゆっくりと腰を突き上げた。
 いちかは眉根を寄せて、甘く、切ない息を吐く。もう一度。さらにもう一度。じわじわと、互いの愛液をなじませるような抽送に、身も心もとろけそう。
 薄くまぶたを開けると、妖艶に唇を舐める龍臣と目が合った。
 スーツを着たまま、だらしなくシャツの前を開けた彼は美しく、とてつもなくセクシーだ。引き締まった腹部には、荒れ狂う波模様と轟く稲妻。こんもりと熱い左右の胸には、恐ろしい形相の竜神雷神が描かれている。
 齢三十三、男盛りだ。オールバックにした髪から前髪の一部が垂れているのもなまめかしい。
 いちかは吐息ともため息ともつかないものを洩らした。
「はぁっ……素敵」
「お前もいい女だぜ。ぞくぞくするほど」
 実際に、ぶるりと身を震わせて、龍臣が思い切り奥を突いてくる。
「んっ!」
 いちかは息をのんだ。一旦腰を引いた彼が、もう一度最奥までをひと息に貫く。動きはだんだんとスピードを増し、そのたびにぐちゅんぐちゅんと激しい水音が鳴り響く。
「ああっ、あっ、は……っ、んふっ」
 硬い肉杭が蜜洞を駆け抜ける感触に、いちかは激しく喘いだ。身体の奥がむずがゆくて仕方がない。突かれれば突かれるほど欲望は連なり、龍臣のシャツをきつく握りしめる。
「そんなに締めつけるなって」
「だって……っ! んあ……はっ」
「先に果てちまうだろうが……」
 少し情けない顔をして、龍臣が洩らす。いちかはふるふると首を横に振った。
「ふ、っあ……だめ。龍臣さんはいっちゃだめ……っ」
「お前なあ」
 恨み言を呟いて、彼はいちかのショーツの脇にあるリボンを解いた。前を覆っていた小さな布がはらりと落ち、隠されていた蕾に龍臣の指が触れる。
「はあんっ……!」
 秘核を潰された途端、いちかはびくびくと全身を震わせた。敏感な花芽と、胎内の最も感じる部分と。ふたつを同時に責められて、あっという間に達してしまった。
「ふっ、うっ、うっ……気持ち、いいっ」
 全身にまとわりつく甘い余韻に、腰を丸めて耐える。そこへ、ふふん、と鼻で笑う声が聞こえてきた。
「俺の勝ちだ」
「……勝ちとか、負けとか……ないもん」
 やけに余裕たっぷりでいる龍臣を睨みつける。彼もさっきまでは弱気な発言をしていたのに、結局乱れているのは自分だけかと思うとちょっと悔しい。
 腹いせ半分に、いちかは龍臣のシャツをはだけて竜神の描かれた左胸に覆いかぶさった。図柄の途切れた乳輪を口に含み、ささやかな突起を甘く噛む。
「くっ……!」
 龍臣がびくりとした。さらに思い切り彼の昂りを締め付けて、腰を前後に揺らす。
 いちかの口の中で、彼の乳首はすぐに硬くなった。同時に、身体の奥でごりごりとうごめくものが、次第に存在感を増していく。胎内を滑らかに駆け抜ける、熱い塊の感触といったら――
「あ……は、すごい……」
 勝手に甘い声が迸った。
 たまには自分で動くのもいいものだ。夢中になって腰を動かしていると、堪えきれないといった様子の龍臣が呻き声を洩らす。
「お前、俺を殺す気か」
「今日は、私の好きに……していいでしょ? 誕生日なんだから」
 いちかは乾きかけた唇を湿らせて、そう強請った。龍臣の目がすっと細くなる。
「……犯されてやるよ。惚れた女の頼みじゃ仕方ねえ」
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