こじらせ男装女子はどうしてもおっさんを手に入れたい

ととりとわ

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6.こじらせ男装女子、逆襲の猛攻2

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 その瞬間、ノアの目が大きく見開かれた。彼のヘーゼル色の瞳は興奮に輝き、左右の乳房と下半身とを行ったり来たりしている。
 真っ直ぐに突き刺さる視線に、キャンディスは恥ずかしさと嬉しさのあまり身体の奥がきゅんと疼いた。やっぱりこの日のために、毎日のケアを怠らなくてよかった。少し気恥ずかしかったけれど、彼のために準備してきた身体を背筋を伸ばして見せつけた。

「あの……本当にいいの?」

 丸い乳房のあいだから、ノアを見下ろす。声すら失った彼は、ただこくこくと頷くだけだ。
 キャンディスは意を決して、ノアの口の上におずおずと腰を落としていった。そして、秘められた場所に彼の舌先がちょん、と触れた。

「んんっ……!」

 たったそれだけで、谷間全体がきゅん、と引き締まった。驚いてついお尻を浮かせてしまったけれど、電気的な刺激をもう一度味わいたくて、再び彼の口元にその場所を押し当てる。すると、あたたかい舌が深い峡谷の間をすうっ、と舐め上げた。

「あ、ああ、あ……ん」

 膝からぞくぞくと這い上がる快感に、全身の産毛が逆立った。自分でも恥ずかしくなるような艶めかしい吐息が、次々と唇から零れていく。
 ――信じられない。あんなに欲しくて堪らなかったノアが、私のそこを舐めるなんて。
 夢みたいな瞬間がいよいよ現実になった。あまりの興奮に、気を失ってしまうかもしれないとさえ思う。
 両手の使えないノアは、首を持ち上げて秘所をゆっくりと執拗に舐めまわしてきた。蜜口の下端から硬い蕾の部分まで丁寧に舌を往復させ、谷間の周りの茂みを丹念に舐め尽くす。そして、露を吐き出す蜜口をじゅぶじゅぶと音を立てて吸った。

「……すごいな。こんなに、濡れるものか……?」
「あ、あん……ッ、言っちゃだめぇっ……」

 もう声が止められなかった。舌が敏感な場所をかすめるたびに、痛いほどの甘い痺れが次々と襲ってくる。秘裂の中心にどんどんと熱が籠ってきて、もどかしい気持ちが強くなっていく。

「キャンディス、こっち見ろよ」
「い、いやっ」
「俺を見ろ」

 やや強い口調で言われて、下腹部の向こうにある顔をそろそろと見下ろした。目が合うと同時に彼はニヤリ、と笑い、尖らせた舌で硬く張った花芽をちろちろと舐めた。

「あっあっあ……! やん……っ」

 身体の中心が熱くてどうにかなりそうだった。むず痒くて、気持ちがよくて、全身に戦慄を起こすような狂おしい感覚だ。大好きな男の愛撫で楽園へ導かれる、そんな素敵な予感に胸が張り裂けそうに高鳴った。

「ハアッ……はッ……、あ、もう、だめぇっ」

 苦しそうに喘ぎながら、キャンディスは無意識のうちに自分の乳房に手を伸ばした。たっぷりとした脂肪を下から掬い上げ、人差し指と親指で中心を弄ぶ。舌で攻められる秘所と快感がひとつに繋がり、腰から崩れ落ちそうなほどの大きな波に襲われた。

「あ、あっ、あっ、ノア、イっちゃうっ、あっあっ」

 最後はもう夢中だった。ノアの口元に煮えたぎった場所を擦り付けるようにして腰を振ると、花芽に集まった感度の塊が最大限まで膨れ上がった。それが弾ける瞬間、真っ白になって意識が散り散りになる。
 長く尾を引く恍惚の時間を愛する男と一緒に分かち合いたくて、ノアの熱い胸に身体を預けた。

「ノア……あ……ノア……」

 名前を呼びながらキャンディスは彼の頭をぐしゃぐしゃに掻きまわした。愛しくて愛しくて、唇を求めずにはいられない。ぬめぬめしたものが自分の体液だと知っても、彼が頑張ってくれた証だと思うと嬉しさが増すばかりだ。
 キャンディスが顔を上げると、ノアは舌なめずりをして「濡れ過ぎだ」と、にやにやしながら言った。あまりにストレートすぎて顔が熱くなる。

「……で? 相手は俺なんだろうな?」
「へっ」
「オナニーの相手だ」

 ノアの言葉に、どきん、と心臓が飛び跳ねる。そんな直接的な言葉を口にするなんて思わなかった。それに、四年ものあいだ彼に抱かれる日を夢見てきたキャンディスにとっては、心当たりがありすぎて。

「そっ、そんなこと、するわけない……じゃない……」
「ま、構わねえけどな」

 ニヤリ、と笑った顔がセクシーすぎて、ちょっと腹が立った。そうか、これは挑発なのか。だとすると、チャンスなのかもしれない。
 キャンディスはノアの身体を跨いだまま無言で下がっていった。尻を持ち上げると、未だトロトロに濡れそぼった場所にノアの屹立した中心部を押し当てる。

「う……」
「おいこら、なんてことを――」

 少ない可動範囲で抵抗を試みるノアだったが、キャンディスの意志の強さには勝てなかった。彼女は深呼吸をしながらゆっくりと腰を落としていく。

「ん、ん……っ」
「お、おい」

 ノアが下から心配そうな声を掛けてくる。けれど、その表情とは裏腹にそびえ立つ中心は硬く、立ちはだかる壁をやすやすと突き破った。
 経験したことのない鋭い痛みにキャンディスは一瞬顔を歪めた。けれど、その痛みすらも嬉しくて、笑いながら彼の胸に突っ伏した。

「素敵よ、ノア」

 太腿の間に感じる存在感が、四年分の心の空白部分を埋めていくようだ。とくん、とくん、と疼く痛みが、これは夢じゃないと教えてくれる。
 
「ああ、キャンディス……痛かったろう? ごめんな」

 震えがちな彼の声が優しい。一仕事終えた気になって、熱い胸の温もりを噛みしめていたけれど。
 頭の上に渦巻く荒々しい息遣いに、はっと我に返る。見上げれば、苦し気な表情を浮かべて見詰めてくるヘーゼルの瞳がある。

「ノア――」
「い、いや。別にいいんだぞ、俺はこのままで」

 狂おしそうに顔を歪めてノアは言った。彼はもう、猛り狂う欲望の塊をどうにかしたくて堪らないらしい。身体を気遣ってくれる優しさに心を打たれて、ここへきてノアのことがますます好きになった。
 キャンディスは上体を引き起こしてゆっくりと腰を動かし始めた。さっき破れたところが熱を持っていて、やっぱりちょっとだけ痛い。それでも、ノアの顔がとても幸せそうだから自分も同じ気持ちになる。
 絡み合った下半身が動きに合わせて、くちゅっ、くちゅっ、と淫猥な音を奏でた。

「ノア……気持ちいい?」
「ばかやろ……俺の、セリフだ……ッ」

 ノアはもう吐息交じりだ。四十過ぎの男が真っ赤な顔をして、時折びくり、と腰を震わせているのがキャンディスには堪らない。スーツ姿がかっこいいノア。口が悪くて、失礼なことばかり言うノア。腕のいい職人のノア。本当は、優しくてかわいいノア。
 我慢ができなくなったのか、彼は自分から腰を揺すり始めた。あまりストロークを大きくしないよう、ゆっくりと、小さな振れ幅で腰を突きあげてくる。
 ノアの呼吸が段々と早くなってきた。少し動いては腰を止めてじっとしているので、代わりにキャンディスが動き始める。

「う……ッ、う……や、べ……」
「は、あ、あん……何が、やばいの?」
「こら……あんまり、動くな……っ」

 彼が歯を食いしばって耐えている理由がなんなのか、耳年魔のキャンディスには本当は分かっている。けれど、普段の彼の様子を知っているからこそ、いじめたくなってしまった。もっと悶える姿が見たい。それだけ彼を好きなんだから仕方がない。
 胎内にある彼の中心ははち切れそうなほどに膨らんでいた。ますます苦し気に顔を歪めるノア。キャンディスは頑張った。彼が自分の中で果ててくれたら最高だ。

「おい、そろそろ本当に……っく、……やばい……っ」

 その言葉に、待ってました、とばかりにキャンディスは顔を輝かせた。

「このまま、中に出してっ」
「んなわけにいくか……っ。妊娠、し、ちまう、だろうが……ッ!」
「いいよ、しても」

 ノアは目をみはった。途端に、どくん、と胎内のものが膨れ上がる。
 彼の様子にキャンディスは笑顔を浮かべながら一層激しく腰を揺すった。自分の中にも絶頂への階段がすぐそこに見える。思わず痛みを忘れて、猛り狂う肉塊にそこを擦り付けた。

「あっ……あ、あっ、ノア……っ」
「う、う……なんだ?」
「私と、結婚してっ」
「はあっ!? おま、何を言って――あっ、やばっ、本当に……どけっ」
「はあっ、はあっ、……どかないっ。私、本気だから!」

 ノアは狂おしい眼差しを向けながら、ごくり、と喉を鳴らした。

「……後悔すんなよ。本当に、いいんだな?」
「あ、あ……いいよ、あっ……!」
「キャンディス」

 名前を呼ばれて下を見れば、熱く焦がれた目で見詰めてくるヘーゼルの瞳。

「俺と、結婚してくれ」
「……ノア!」

 その瞬間、下から激しい突き上げが始まった。身体の奥底から込み上げる熱の塊を掴もうと、必死で手を伸ばす。

「あ、あ、ノア、イクっ……っ、あっあはぁっ……!」

 爆発的な絶頂感に襲われ、次いで、熱と、戦慄と、それから圧倒的な幸福感に包まれた。それから間もなく、胎内の深い場所でマグマの塊が激しく脈打つ。
 身体の深奥に大好きな男を感じながら、キャンディスはいつまでも終わらない陶酔の渦に浸っていた。玉の汗を浮かべたノアの顔は、子供みたいに穏やかな表情をしていて。

「ノア。大好き。大好き」

 彼の頭を掻き回しながら、汗の滲んだ胸に鼻を擦り付けた。この匂いをこれからはいつでも嗅げるなんて嘘みたいだ。もう絶対に離れたくない。
 すると、頭の向こうで鼻を啜り上げるような音がしたから驚いて顔を上げた。

「……泣いてるの?」

 顔を覗き込むと、手首を拘束されたままのノアは急いでそっぽを向いた。

「だってよお、お前、四十過ぎのつまんねえ男にプロボースなんかしやがって。馬鹿じゃねえのか……?」

 彼は鼻の先を赤くして目を激しくしばたいている。キャンディスにはそれがおかしいやらかわいいやらで、笑みを浮かべながら手首のネクタイを解いてあげた。少しのあいだ彼は、目をぱちぱちしながら手首を回したり揉んだりしていたけれど。

「ひゃっ」

 しばらくすると、勢いよく飛び掛かってきてキャンディスをベッドに仰向けに押し倒した。

「ああ……キャンディス」

 頬を両手で挟み込んで、いつもより三割増しに優しく見えるヘーゼル色の瞳が覗き込んでくる。少し涙の残る睫毛がきらきらと輝いていて。

「なんでこんなにかわいいんだよ」と言いながら、彼は唇をそっと押し付けてきた。次の瞬間にはキャンディスがとろけてしまうような濃厚なキスを寄越し、吐息を洩らしながら首筋に顔を埋めた。そして、「馬鹿なキャンディス」と言うと、やっと自由になった手で肌という肌をまさぐった。
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