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天使``シロ``
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11.18.水 高橋稔は学校帰り、コンビニで雑誌の立ち読みをしてから家へ向かった。
「くそ、続きよめなかったじゃねぇか。」
稔がコンビニを出たのは、雑誌が読み終わったからでも、飽きたからでも、時間が遅かったわけでもない。ただ、同じ高校の男子生徒が集団でコンビニに向かって来ているのが見えたからである。稔はスクールカースト最下位の残念な男であった。
((あーあ。ガッカリだ。俺の人生こんなもんか。クラスメイトの男子生徒からのイジメに逃げながら肩身の狭い思いをして、なんとか自殺は我慢して卒業して、大学入って、サークルなんか興味ねぇし、そのうち冴えないサラリーマンになって、なんだかんだ結婚はするけど、美人でも無くて、子供が生まれたら反抗期にはクソジジィ呼ばわりされて、病気だか事故だかで死んで行くんだろうよ。いや、これならマシか。結婚なんて、彼女すらできず、仕事ももらえなくて野垂れ死もありえるな。孤独死か。つれぇなぁ。))
イジメをうけていたのは中学の2年から。高校に入れば終わると思っていた稔だったが、第一希望の公立高校に落ちてしまい、併願の私立高校で、見事に自分をイジメていた男子生徒と同じ高校に来てしまったのだった。
夜の9時過ぎ。暗い夜道を1人。稔は歩いている。街灯は壊れかけてチカチカと点滅を繰り返す。風がそよぐと道脇の竹林がザワザワと鳴る。そして、公園を通ろうと階段を登ると、そこに``い``た。
「どうも!こんにちワンダフル☆。貴方、高橋稔さん。でしょ??」
白いワンピースを着た女の子。この季節には寒すぎる薄いワンピース。身長を見る限り小学校低学年。顔立ちは暗くてよく見えない。ただニッコリ笑っている。髪形は真ん中分け。肩に乗るくらいの長さ。黒髪。そして、ただでさえ寒いその格好に裸足。
「…ぇ、と…。さ、寒くない、?君、誰?」
稔の精一杯。絞り出した言葉。
女の子は地面を踏み締めながら稔の方へ寄る。
「私、天使のシロ☆。シロちゃんて呼んで☆。てゆかね、そんなことどうでもいいの。私は稔に力をあげに来たの!」
「は、?」
「なんでも思い通りになる力だよ☆。」
「そ、そんな、え?なに?」
「はい☆。あーげーるっ。」
そして、シロと名乗る女の子が稔の左胸を右手の人差し指で突くと稔の左胸はボンヤリ光った。
「ぅわぁぁあっ?!」
「この力はエイエンだよ!無くすことはできないよ!説明はね、めんどくさいから省くね☆。思い通りにするだけだから。まぁ、呼んでくれればまたくるから、バイバイ。」
「くそ、続きよめなかったじゃねぇか。」
稔がコンビニを出たのは、雑誌が読み終わったからでも、飽きたからでも、時間が遅かったわけでもない。ただ、同じ高校の男子生徒が集団でコンビニに向かって来ているのが見えたからである。稔はスクールカースト最下位の残念な男であった。
((あーあ。ガッカリだ。俺の人生こんなもんか。クラスメイトの男子生徒からのイジメに逃げながら肩身の狭い思いをして、なんとか自殺は我慢して卒業して、大学入って、サークルなんか興味ねぇし、そのうち冴えないサラリーマンになって、なんだかんだ結婚はするけど、美人でも無くて、子供が生まれたら反抗期にはクソジジィ呼ばわりされて、病気だか事故だかで死んで行くんだろうよ。いや、これならマシか。結婚なんて、彼女すらできず、仕事ももらえなくて野垂れ死もありえるな。孤独死か。つれぇなぁ。))
イジメをうけていたのは中学の2年から。高校に入れば終わると思っていた稔だったが、第一希望の公立高校に落ちてしまい、併願の私立高校で、見事に自分をイジメていた男子生徒と同じ高校に来てしまったのだった。
夜の9時過ぎ。暗い夜道を1人。稔は歩いている。街灯は壊れかけてチカチカと点滅を繰り返す。風がそよぐと道脇の竹林がザワザワと鳴る。そして、公園を通ろうと階段を登ると、そこに``い``た。
「どうも!こんにちワンダフル☆。貴方、高橋稔さん。でしょ??」
白いワンピースを着た女の子。この季節には寒すぎる薄いワンピース。身長を見る限り小学校低学年。顔立ちは暗くてよく見えない。ただニッコリ笑っている。髪形は真ん中分け。肩に乗るくらいの長さ。黒髪。そして、ただでさえ寒いその格好に裸足。
「…ぇ、と…。さ、寒くない、?君、誰?」
稔の精一杯。絞り出した言葉。
女の子は地面を踏み締めながら稔の方へ寄る。
「私、天使のシロ☆。シロちゃんて呼んで☆。てゆかね、そんなことどうでもいいの。私は稔に力をあげに来たの!」
「は、?」
「なんでも思い通りになる力だよ☆。」
「そ、そんな、え?なに?」
「はい☆。あーげーるっ。」
そして、シロと名乗る女の子が稔の左胸を右手の人差し指で突くと稔の左胸はボンヤリ光った。
「ぅわぁぁあっ?!」
「この力はエイエンだよ!無くすことはできないよ!説明はね、めんどくさいから省くね☆。思い通りにするだけだから。まぁ、呼んでくれればまたくるから、バイバイ。」
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