42 / 167
今日みたいな日をきっと厄日と言うんだろう
しおりを挟む
雪がしんしんと降り積もる中、俺の気合いの入った声が響く。
「おぅうりゃっ!」
バチバチと雷をまとった剣で凍らせたカニの後ろ脚の付け根を思いっきり叩く。すると脚の付け根から ボキンッ と気持ち良い音がして脚が綺麗に外れた。
すぐに後ろに後退して距離をとる。
「ふぅ、まず1本~。」
カニは脚が左右に4本ずつ計8本ある。移動する時は胴体を腹這いにして左右4本の脚を順々に繰り出して移動するのだが、鋏を使って攻撃する時は胴体を浮かせて後ろ脚左右2本ずつの計4本で支えて鋏を振り下ろして来る。
なので先に後ろ脚左右2本ずつを順番に潰していくと、攻撃の際の可動域が格段に狭まるし、移動する時も体を1部引きづらなくては行けなくなるので、この方法が定石である。俺の育った村ではね!
1番厄介な鋏を先に潰すという手もあるが、大抵のカニは大振りなので隙も多く避けるのに苦労はさほど無い。
なので大きく振りかぶってくる鋏を潰すよりは先に脚を潰して動きを鈍らせた方が後がとても楽である。
よし、次も右後ろ!2本目!
右手に持った剣に冷気を纏わせる。
因みに俺は今双剣の右剣だけを構えている状態だ。
何故かと言うと、寒さで鈍っている相手の動きは余裕で避けられるから受け止める必要はないし、甲羅で硬いから手数で勝負、ではなく確実に弱い部分を突く為に左手を補助として空けているためだ。
たとえ硬い甲羅で全身を覆っていても、稼働する関節部分には甲羅同士がぶつからないように少し隙間がある。そこを確実に突くのである。
カニの鋏が俺を狙って振りかぶって来るが、脚が1本無いせいで狙いが定まらないのか動きがブレている気がする。
それを難なくいなして距離を詰めて、
パキパキンッ
剣を関節の隙間に突き刺すと同時に氷魔法で周囲を固める、一旦剣を抜き構え直して今度はバチバチと雷を纏わせて思いっきり振り下ろす。
「っおりゃ!」
ガキンッ
2本目も難なく落とす。
右側の脚が半分になったお陰で体重を支えられなくなったカニがこちら側に倒れて来たので、それも後退して難なく避ける。
少し距離をとって観察する。
反対側の脚は落とさなくても良さそうだな。んじゃ、あとはでっかい方の鋏を潰しますか!
大きな鋏の右側に回り込む。
元々雪と寒さで動きが鈍いのに、脚を落とすために凍らせていったので最初の頃に比べて更に動きが鈍くなっている。
危なげなく、鋏のある右腕の根元部分を同じように冷気を纏った剣で突き刺して凍らせ、一旦抜いて雷を纏わせてまた思いっ切り振り下ろす。
「うぉりゃっ!」
バキンッ
ガキンッ
脚を落とすために振り下ろした衝撃とは違う衝撃と、脚を落としたのと違う音が聞こえて持っていた剣を見た。
「・・・え?」
俺の剣が、黒めの刀身の3分の1程先が、盛大に欠けていた。
「欠けっ、えっ!俺の剣が!・・・っ!!」
俺の動揺を察知したのか、途端にカニが残っている脚で地面を蹴り、体を回転させて小さい方の鋏を俺目掛けて突き出してきた。
俺はそれを欠けた剣で一旦受け止め、突き出してきた勢いを使って体を捻って鋏を地面へ向かわせる。
咄嗟にもう一方の剣を出し、欠けた方の剣は手放して、両手で持って目の前にある関節を、風魔法で強化した剣でぶった斬った。
そして後退して距離をとる。
俺の剣が欠けた・・・今までずっと、5年間一緒に戦って来たのに!イルより長い間一緒だったのに!・・・もう今日は最悪だ。
「エクスプロージョン」
自分の声とは思えない程低い声が出た。
怒りそのままにカニのお腹の下で小爆発を起こしてカニをひっくり返させる。そのまま近づいで柔らかい腹側の節と節の間に剣を突き立てて
「サンダーボルト」
電撃でトドメを刺す。
そのままカニはピクリとも動かなくなった。
「はぁ。もうほんっと最悪。」
倒したカニには目もくれず、欠けて手放してしまった剣の方へ行き、降り積もる雪で隠れそうになっていたそれを拾い上げる。
「あぁぁぁ。でっかく欠けてる。まぢかぁ・・・。」
少し色の濃い刀身の3分の1から先が大きく欠けている。きょろきょろと辺りを見回すと、欠けた部分にしては小さいが破片が雪の中に落ちていたのでそれも拾う。
ぅぅ。欠けちゃった。本当に欠けてる。どうしようこれ、こんな事初めてなんだけど。鍛冶屋とかで直してもらえるのかなぁ。でも破片どう見ても足りないし、直せるのかなぁ。ぁぁぁ、なんかもう、もう、もうもうもう!なんなの今日は!
定時には帰れないし、人災に巻き込まれて予定は狂うし、俺の愛剣は欠けるし・・・厄日ってこういう日の事をいうのかなぁ、ぁぁもぅ泣きたいぃぃぃ。
「団長、大丈夫です、か?」
ミッキィが俺の傷心した様子に近づいて声を掛けてきてくれる。
「ミッキィ見て、俺の剣、欠けちゃったぁ。」
ミッキィに盛大に欠けた部分を見せる。
「あ。だ、大丈夫です団長!鍛冶屋、私良い鍛冶屋を知っていますので紹介します!直してもらいましょう?・・・だから団長、泣かないでくださいよ。」
「泣いてなんかないし。」
どうやら俺は今にも泣きそうな顔をしてるらしい。
「おぅうりゃっ!」
バチバチと雷をまとった剣で凍らせたカニの後ろ脚の付け根を思いっきり叩く。すると脚の付け根から ボキンッ と気持ち良い音がして脚が綺麗に外れた。
すぐに後ろに後退して距離をとる。
「ふぅ、まず1本~。」
カニは脚が左右に4本ずつ計8本ある。移動する時は胴体を腹這いにして左右4本の脚を順々に繰り出して移動するのだが、鋏を使って攻撃する時は胴体を浮かせて後ろ脚左右2本ずつの計4本で支えて鋏を振り下ろして来る。
なので先に後ろ脚左右2本ずつを順番に潰していくと、攻撃の際の可動域が格段に狭まるし、移動する時も体を1部引きづらなくては行けなくなるので、この方法が定石である。俺の育った村ではね!
1番厄介な鋏を先に潰すという手もあるが、大抵のカニは大振りなので隙も多く避けるのに苦労はさほど無い。
なので大きく振りかぶってくる鋏を潰すよりは先に脚を潰して動きを鈍らせた方が後がとても楽である。
よし、次も右後ろ!2本目!
右手に持った剣に冷気を纏わせる。
因みに俺は今双剣の右剣だけを構えている状態だ。
何故かと言うと、寒さで鈍っている相手の動きは余裕で避けられるから受け止める必要はないし、甲羅で硬いから手数で勝負、ではなく確実に弱い部分を突く為に左手を補助として空けているためだ。
たとえ硬い甲羅で全身を覆っていても、稼働する関節部分には甲羅同士がぶつからないように少し隙間がある。そこを確実に突くのである。
カニの鋏が俺を狙って振りかぶって来るが、脚が1本無いせいで狙いが定まらないのか動きがブレている気がする。
それを難なくいなして距離を詰めて、
パキパキンッ
剣を関節の隙間に突き刺すと同時に氷魔法で周囲を固める、一旦剣を抜き構え直して今度はバチバチと雷を纏わせて思いっきり振り下ろす。
「っおりゃ!」
ガキンッ
2本目も難なく落とす。
右側の脚が半分になったお陰で体重を支えられなくなったカニがこちら側に倒れて来たので、それも後退して難なく避ける。
少し距離をとって観察する。
反対側の脚は落とさなくても良さそうだな。んじゃ、あとはでっかい方の鋏を潰しますか!
大きな鋏の右側に回り込む。
元々雪と寒さで動きが鈍いのに、脚を落とすために凍らせていったので最初の頃に比べて更に動きが鈍くなっている。
危なげなく、鋏のある右腕の根元部分を同じように冷気を纏った剣で突き刺して凍らせ、一旦抜いて雷を纏わせてまた思いっ切り振り下ろす。
「うぉりゃっ!」
バキンッ
ガキンッ
脚を落とすために振り下ろした衝撃とは違う衝撃と、脚を落としたのと違う音が聞こえて持っていた剣を見た。
「・・・え?」
俺の剣が、黒めの刀身の3分の1程先が、盛大に欠けていた。
「欠けっ、えっ!俺の剣が!・・・っ!!」
俺の動揺を察知したのか、途端にカニが残っている脚で地面を蹴り、体を回転させて小さい方の鋏を俺目掛けて突き出してきた。
俺はそれを欠けた剣で一旦受け止め、突き出してきた勢いを使って体を捻って鋏を地面へ向かわせる。
咄嗟にもう一方の剣を出し、欠けた方の剣は手放して、両手で持って目の前にある関節を、風魔法で強化した剣でぶった斬った。
そして後退して距離をとる。
俺の剣が欠けた・・・今までずっと、5年間一緒に戦って来たのに!イルより長い間一緒だったのに!・・・もう今日は最悪だ。
「エクスプロージョン」
自分の声とは思えない程低い声が出た。
怒りそのままにカニのお腹の下で小爆発を起こしてカニをひっくり返させる。そのまま近づいで柔らかい腹側の節と節の間に剣を突き立てて
「サンダーボルト」
電撃でトドメを刺す。
そのままカニはピクリとも動かなくなった。
「はぁ。もうほんっと最悪。」
倒したカニには目もくれず、欠けて手放してしまった剣の方へ行き、降り積もる雪で隠れそうになっていたそれを拾い上げる。
「あぁぁぁ。でっかく欠けてる。まぢかぁ・・・。」
少し色の濃い刀身の3分の1から先が大きく欠けている。きょろきょろと辺りを見回すと、欠けた部分にしては小さいが破片が雪の中に落ちていたのでそれも拾う。
ぅぅ。欠けちゃった。本当に欠けてる。どうしようこれ、こんな事初めてなんだけど。鍛冶屋とかで直してもらえるのかなぁ。でも破片どう見ても足りないし、直せるのかなぁ。ぁぁぁ、なんかもう、もう、もうもうもう!なんなの今日は!
定時には帰れないし、人災に巻き込まれて予定は狂うし、俺の愛剣は欠けるし・・・厄日ってこういう日の事をいうのかなぁ、ぁぁもぅ泣きたいぃぃぃ。
「団長、大丈夫です、か?」
ミッキィが俺の傷心した様子に近づいて声を掛けてきてくれる。
「ミッキィ見て、俺の剣、欠けちゃったぁ。」
ミッキィに盛大に欠けた部分を見せる。
「あ。だ、大丈夫です団長!鍛冶屋、私良い鍛冶屋を知っていますので紹介します!直してもらいましょう?・・・だから団長、泣かないでくださいよ。」
「泣いてなんかないし。」
どうやら俺は今にも泣きそうな顔をしてるらしい。
23
あなたにおすすめの小説
【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる
ゆうきぼし/優輝星
BL
断罪された直後に前世の記憶がよみがえった主人公が、世界を無双するお話。
・冤罪で断罪された元侯爵子息のルーン・ヴァルトゼーレは、処刑直前に、前世が日本のゲームプログラマーだった相沢唯人(あいざわゆいと)だったことを思い出す。ルーンは魔力を持たない「ノンコード」として家族や貴族社会から虐げられてきた。実は彼の魔力は覚醒前の「コードゼロ」で、世界を書き換えるほどの潜在能力を持つが、転生前の記憶が封印されていたため発現してなかったのだ。
・間一髪のところで魔力を発動させ騎士団長に救い出される。実は騎士団長は呪われた第三王子だった。ルーンは冤罪を晴らし、騎士団長の呪いを解くために奮闘することを決める。
・惹かれあう二人。互いの魔力の相性が良いことがわかり、抱き合う事で魔力が循環し活性化されることがわかるが……。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。
かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年
悪役令息(Ω)に転生したので、破滅を避けてスローライフを目指します。だけどなぜか最強騎士団長(α)の運命の番に認定され、溺愛ルートに突入!
水凪しおん
BL
貧乏男爵家の三男リヒトには秘密があった。
それは、自分が乙女ゲームの「悪役令息」であり、現代日本から転生してきたという記憶だ。
家は没落寸前、自身の立場は断罪エンドへまっしぐら。
そんな破滅フラグを回避するため、前世の知識を活かして領地改革に奮闘するリヒトだったが、彼が生まれ持った「Ω」という性は、否応なく運命の渦へと彼を巻き込んでいく。
ある夜会で出会ったのは、氷のように冷徹で、王国最強と謳われる騎士団長のカイ。
誰もが恐れるαの彼に、なぜかリヒトは興味を持たれてしまう。
「関わってはいけない」――そう思えば思うほど、抗いがたいフェロモンと、カイの不器用な優しさがリヒトの心を揺さぶる。
これは、運命に翻弄される悪役令息が、最強騎士団長の激重な愛に包まれ、やがて国をも動かす存在へと成り上がっていく、甘くて刺激的な溺愛ラブストーリー。
【完結】ダンスパーティーで騎士様と。〜インテリ俺様騎士団長α×ポンコツ元ヤン転生Ω〜
亜沙美多郎
BL
前世で元ヤンキーだった橘茉優(たちばなまひろ)は、異世界に転生して数ヶ月が経っていた。初めこそ戸惑った異世界も、なんとか知り合った人の伝でホテルの料理人(とは言っても雑用係)として働くようになった。
この世界の人はとにかくパーティーが好きだ。どの会場も予約で連日埋まっている。昼でも夜でも誰かしらが綺麗に着飾ってこのホテルへと足を運んでいた。
その日は騎士団員が一般客を招いて行われる、ダンスパーティーという名の婚活パーティーが行われた。
騎士という花型の職業の上、全員αが確約されている。目をぎらつかせた女性がこぞってホテルへと押しかけていた。
中でもリアム・ラミレスという騎士団長は、訪れた女性の殆どが狙っている人気のα様だ。
茉優はリアム様が参加される日に補充員としてホールの手伝いをするよう頼まれた。
転生前はヤンキーだった茉優はまともな敬語も喋れない。
それでもトンチンカンな敬語で接客しながら、なんとか仕事をこなしていた。
リアムという男は一目でどの人物か分かった。そこにだけ人集りができている。
Ωを隠して働いている茉優は、仕事面で迷惑かけないようにとなるべく誰とも関わらずに、黙々と料理やドリンクを運んでいた。しかし、リアムが近寄って来ただけで発情してしまった。
リアムは茉優に『運命の番だ!』と言われ、ホテルの部屋に強引に連れて行かれる。襲われると思っていたが、意外にも茉優が番になると言うまでリアムからは触れてもこなかった。
いよいよ番なった二人はラミレス邸へと移動する。そこで見たのは見知らぬ美しい女性と仲睦まじく過ごすリアムだった。ショックを受けた茉優は塞ぎ込んでしまう。
しかし、その正体はなんとリアムの双子の兄弟だった。パーティーに参加していたのは弟のリアムに扮装した兄のエリアであった。
エリアの正体は公爵家の嫡男であり、後継者だった。侯爵令嬢との縁談を断る為に自分だけの番を探していたのだと言う。
弟のリアムの婚約発表のお茶会で、エリアにも番が出来たと報告しようという話になったが、当日、エリアの目を盗んで侯爵令嬢ベイリーの本性が剥き出しとなる。
お茶会の会場で下民扱いを受けた茉優だったが……。
♡読者様1300over!本当にありがとうございます♡
※独自のオメガバース設定があります。
※予告なく性描写が入ります。
猫になった俺、王子様の飼い猫になる
あまみ
BL
車に轢かれそうになった猫を助けて死んでしまった少年、天音(あまね)は転生したら猫になっていた!?
猫の自分を受け入れるしかないと腹を括ったはいいが、人間とキスをすると人間に戻ってしまう特異体質になってしまった。
転生した先は平和なファンタジーの世界。人間の姿に戻るため方法を模索していくと決めたはいいがこの国の王子に捕まってしまい猫として可愛がられる日々。しかも王子は人間嫌いで──!?
*性描写は※ついています。
*いつも読んでくださりありがとうございます。お気に入り、しおり登録大変励みになっております。
これからも応援していただけると幸いです。
11/6完結しました。
【本編完結】最強魔導騎士は、騎士団長に頭を撫でて欲しい【番外編あり】
ゆらり
BL
帝国の侵略から国境を守る、レゲムアーク皇国第一魔導騎士団の駐屯地に派遣された、新人の魔導騎士ネウクレア。
着任当日に勃発した砲撃防衛戦で、彼は敵の砲撃部隊を単独で壊滅に追いやった。
凄まじい能力を持つ彼を部下として迎え入れた騎士団長セディウスは、研究機関育ちであるネウクレアの独特な言動に戸惑いながらも、全身鎧の下に隠された……どこか歪ではあるが、純粋無垢であどけない姿に触れたことで、彼に対して強い庇護欲を抱いてしまう。
撫でて、抱きしめて、甘やかしたい。
帝国との全面戦争が迫るなか、ネウクレアへの深い想いと、皇国の守護者たる騎士としての責務の間で、セディウスは葛藤する。
独身なのに父性強めな騎士団長×不憫な生い立ちで情緒薄めな甘えたがり魔導騎士+仲が良すぎる副官コンビ。
甘いだけじゃない、骨太文体でお送りする軍記物BL小説です。番外は日常エピソード中心。ややダーク・ファンタジー寄り。
※ぼかしなし、本当の意味で全年齢向け。
★お気に入りやいいね、エールをありがとうございます! お気に召しましたらぜひポチリとお願いします。凄く励みになります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる