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今季の冬も篭もる予定
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「この種、どうしようか。」
「領地に行ったら植えればいいんじゃない?」
「ええ、植えて良い物なのかなぁ?」
俺は赤黒い親指先程の大きさの種を3粒持って悩んでいた。
これは、教会で長い間実を付けなかった木が、俺が祈った事で実が付いたと言われている果実の種。
絶対そんな事ないと思うんだけど。タイミングの問題だよ絶対。
冬になる前に協会のお爺さんが是非にと持ってきてくれたのだ。
「だってせっかく貰ったんだからさ、育てようよ。それにきっと育てて欲しくて渡したんじゃないかな?」
「そうなのかなぁ。」
「そうだよ。ね、植えて育てて領の名物にしよう?」
「名物って、ははは。」
これさ、植えて大きくして毎年実が成ったら、ちょっとヤバくない??
まさかそんなことは無いと思うけど。
「ちょっと考えるね。」
「そうだね、ガイの思うようにしたらいいよ。」
「うん。そういえば屋敷はどうだった?」
俺はイルに領の完成した屋敷について話題に変えた。
冬に入ってまず、屋敷が完成したと連絡が入った。
俺たちが見に行った時にはもうあとは家具を入れるだけって状態だったからあっという間だった。
でも俺は連れて行って貰えなかった。
何故かと言うと雪が降っちゃったから。
今年は雪が降るのが早かった。雪が降ると馬車が出せない。いや、出せる事は出せるんだけど平時で半日の道のりが雪が降ると足場が悪くなり、倍の一日かかる。
目覚めてから回復が早くなったけど、魔法で強化出来なくなった分ちょっとした事で体調崩したり怪我したりもあって、イルや義母様が過保護になっちゃって、絶対ダメだと言われて俺は完成した屋敷を見に行けてない。
「うん、温かみのある家具がいい感じだったよ。木の温もりが感じられて、でも洗練されていて。ちゃんとお風呂には温泉が引いてあってね。ベッドも広くて余裕があってね、ダイブしても早々に壊れたりはしないよ?早くガイと行きたいなぁ。ちゅ。」
イルは俺のおでこにキスを落とした。
「じゃぁ、明日行こ!」
「ダメ。」
「ちぇ。」
早くって言ったのイルじゃんかぁ。
俺、今回の冬も外行けるのは年末年始のお祭りだけかな。
「温泉は?」
「とりあえず、着替え小屋を新しくして、春までには通路を作って、温泉まで雪や雨に当たらないように簡易な屋根を作る予定。」
「そっかぁ。んふふふ。奥にもいつくかあったから貸切専用風呂とかも良いかもねぇ。宿も作って温泉引いて、ふふふ~。」
「同時に人も雇い入れないとね。」
「そうだよね、施設だけあっても回してもらわなくちゃダメだしね!ゆくゆくは町の人でどうにかして貰えるようにね!移住者も含めて!」
「ふふふ、そうだね。」
俺たちは温泉をメインに近くの町を宿場町にして栄えさせる計画を立てている。
イルが温泉の効能に合うように、軟膏を幾つか作ってくれてるから、それをまずは町に人に試してもらって、良い感じだったら売ろうと思ってるし、まずは人が足りないから俺もイルも人が増えるまでは大変だろうけど、でも今からワクワクしてる!
今回の冬は、違うな。
今回の冬も、ほぼ篭ってる予定だから色々考えて領に移ったらすぐ行動出来るようにもしておかなくちゃ。
「そういえばピグ連れていくんだって?」
イルが突然ピグの話を切り出した。
「ああうん。え、誰から聞いたの?サミュエル殿下の話聞いた?」
「軽く?サミュエル様はピグに認められなかったからガイと一緒に領地に行くって聞いたよ?」
「待ってどんだけピグは上なんだ?ピグが、認めないとダメなの?あいつ何様なんだろ・・・。」
「まぁ、間違いなくピグ様だよね 。」
「確かにね!」
ピグは俺が厩に行かなくなって職務放棄をしたらしい。
職務放棄というか元々俺しか乗せない馬だったんだけど、投げやりな態度と言うか、人に対しての態度があまり良くなかったらしい。
俺が時々行った時はそんな事無かったけど。
どうやら俺にだけ態度が違うらしい。なんて言うことだ。いや俺も結構鼻面で押されたり、馬鹿にされたりしてたけどね。
それで、話に出てきたサミュエル殿下はピグを乗りこなしたかったらしいが、近づく事も出来なかったらしい。
ああー、ピグ嫌いな相手には近づかないからね、きっと嫌われちゃったんだね。
サミュエル殿下は嫌われるほどピグに何をしたのだろうか。
そんなことで、厩の人から是非にと譲り受けることになったのだ。まぁ働かないなら厩に居てもただ飯食らいなだけだしね。こっち来て働いてくれるならそれでいいと思うよ。
「嫌われるっていうか、元々ピグはガイにしか興味無さそうだったけどね?」
「そうかなぁ?ミッキィとかも乗せてたよ?イルも乗った事あるよね?」
「それはきっとガイと仲が良い人達だからね。俺とピグは正直仲良くないし。」
「そうなの!?」
あいつは俺の交友関係で態度を変えていたのか!なんて馬だ!
「まぁでもガイの傍に居るなら大人しいんじゃない?」
「そうなのかな。」
「ふふ、新年のお祭りが終わって春先になったら新天地だね。」
「そうだね、楽しみ!だけどきちんとやって行けるか心配もある。でもやっぱり楽しみ。」
「そういえば、今領地を運営している文官の半分は残るそうだよ。」
「ええ!?半分も??残らないことが殆どじゃなかったっけ!?」
「ガイは人気者だからね~。黒龍の狩場で無事に生還したヒト族だよ?傍に居て手腕を見極めたいって人は多いんじゃないかな?」
「何それ、すごいプレッシャー。やめてよそういうの!」
「ふふふ、ま、俺も年末の勤務で魔法塔はサヨナラだから。2人で舐められないようにしっかり勉強してから行こうね?」
「俺はその前にお祭りを楽しみたい。」
「もちろん!行ったら暫くは帰って来れなくなるだろうから、目一杯楽しんでから行こうね。」
それから俺たちは何の屋台を巡るとか、どこのお店行くとか、領でも何かお祭りみたいな事したいね、とか色々話をした。
「領地に行ったら植えればいいんじゃない?」
「ええ、植えて良い物なのかなぁ?」
俺は赤黒い親指先程の大きさの種を3粒持って悩んでいた。
これは、教会で長い間実を付けなかった木が、俺が祈った事で実が付いたと言われている果実の種。
絶対そんな事ないと思うんだけど。タイミングの問題だよ絶対。
冬になる前に協会のお爺さんが是非にと持ってきてくれたのだ。
「だってせっかく貰ったんだからさ、育てようよ。それにきっと育てて欲しくて渡したんじゃないかな?」
「そうなのかなぁ。」
「そうだよ。ね、植えて育てて領の名物にしよう?」
「名物って、ははは。」
これさ、植えて大きくして毎年実が成ったら、ちょっとヤバくない??
まさかそんなことは無いと思うけど。
「ちょっと考えるね。」
「そうだね、ガイの思うようにしたらいいよ。」
「うん。そういえば屋敷はどうだった?」
俺はイルに領の完成した屋敷について話題に変えた。
冬に入ってまず、屋敷が完成したと連絡が入った。
俺たちが見に行った時にはもうあとは家具を入れるだけって状態だったからあっという間だった。
でも俺は連れて行って貰えなかった。
何故かと言うと雪が降っちゃったから。
今年は雪が降るのが早かった。雪が降ると馬車が出せない。いや、出せる事は出せるんだけど平時で半日の道のりが雪が降ると足場が悪くなり、倍の一日かかる。
目覚めてから回復が早くなったけど、魔法で強化出来なくなった分ちょっとした事で体調崩したり怪我したりもあって、イルや義母様が過保護になっちゃって、絶対ダメだと言われて俺は完成した屋敷を見に行けてない。
「うん、温かみのある家具がいい感じだったよ。木の温もりが感じられて、でも洗練されていて。ちゃんとお風呂には温泉が引いてあってね。ベッドも広くて余裕があってね、ダイブしても早々に壊れたりはしないよ?早くガイと行きたいなぁ。ちゅ。」
イルは俺のおでこにキスを落とした。
「じゃぁ、明日行こ!」
「ダメ。」
「ちぇ。」
早くって言ったのイルじゃんかぁ。
俺、今回の冬も外行けるのは年末年始のお祭りだけかな。
「温泉は?」
「とりあえず、着替え小屋を新しくして、春までには通路を作って、温泉まで雪や雨に当たらないように簡易な屋根を作る予定。」
「そっかぁ。んふふふ。奥にもいつくかあったから貸切専用風呂とかも良いかもねぇ。宿も作って温泉引いて、ふふふ~。」
「同時に人も雇い入れないとね。」
「そうだよね、施設だけあっても回してもらわなくちゃダメだしね!ゆくゆくは町の人でどうにかして貰えるようにね!移住者も含めて!」
「ふふふ、そうだね。」
俺たちは温泉をメインに近くの町を宿場町にして栄えさせる計画を立てている。
イルが温泉の効能に合うように、軟膏を幾つか作ってくれてるから、それをまずは町に人に試してもらって、良い感じだったら売ろうと思ってるし、まずは人が足りないから俺もイルも人が増えるまでは大変だろうけど、でも今からワクワクしてる!
今回の冬は、違うな。
今回の冬も、ほぼ篭ってる予定だから色々考えて領に移ったらすぐ行動出来るようにもしておかなくちゃ。
「そういえばピグ連れていくんだって?」
イルが突然ピグの話を切り出した。
「ああうん。え、誰から聞いたの?サミュエル殿下の話聞いた?」
「軽く?サミュエル様はピグに認められなかったからガイと一緒に領地に行くって聞いたよ?」
「待ってどんだけピグは上なんだ?ピグが、認めないとダメなの?あいつ何様なんだろ・・・。」
「まぁ、間違いなくピグ様だよね 。」
「確かにね!」
ピグは俺が厩に行かなくなって職務放棄をしたらしい。
職務放棄というか元々俺しか乗せない馬だったんだけど、投げやりな態度と言うか、人に対しての態度があまり良くなかったらしい。
俺が時々行った時はそんな事無かったけど。
どうやら俺にだけ態度が違うらしい。なんて言うことだ。いや俺も結構鼻面で押されたり、馬鹿にされたりしてたけどね。
それで、話に出てきたサミュエル殿下はピグを乗りこなしたかったらしいが、近づく事も出来なかったらしい。
ああー、ピグ嫌いな相手には近づかないからね、きっと嫌われちゃったんだね。
サミュエル殿下は嫌われるほどピグに何をしたのだろうか。
そんなことで、厩の人から是非にと譲り受けることになったのだ。まぁ働かないなら厩に居てもただ飯食らいなだけだしね。こっち来て働いてくれるならそれでいいと思うよ。
「嫌われるっていうか、元々ピグはガイにしか興味無さそうだったけどね?」
「そうかなぁ?ミッキィとかも乗せてたよ?イルも乗った事あるよね?」
「それはきっとガイと仲が良い人達だからね。俺とピグは正直仲良くないし。」
「そうなの!?」
あいつは俺の交友関係で態度を変えていたのか!なんて馬だ!
「まぁでもガイの傍に居るなら大人しいんじゃない?」
「そうなのかな。」
「ふふ、新年のお祭りが終わって春先になったら新天地だね。」
「そうだね、楽しみ!だけどきちんとやって行けるか心配もある。でもやっぱり楽しみ。」
「そういえば、今領地を運営している文官の半分は残るそうだよ。」
「ええ!?半分も??残らないことが殆どじゃなかったっけ!?」
「ガイは人気者だからね~。黒龍の狩場で無事に生還したヒト族だよ?傍に居て手腕を見極めたいって人は多いんじゃないかな?」
「何それ、すごいプレッシャー。やめてよそういうの!」
「ふふふ、ま、俺も年末の勤務で魔法塔はサヨナラだから。2人で舐められないようにしっかり勉強してから行こうね?」
「俺はその前にお祭りを楽しみたい。」
「もちろん!行ったら暫くは帰って来れなくなるだろうから、目一杯楽しんでから行こうね。」
それから俺たちは何の屋台を巡るとか、どこのお店行くとか、領でも何かお祭りみたいな事したいね、とか色々話をした。
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