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招集

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黒い塊は明らかにこの学校へ向かっている。

しかもかなり速いスピードで。

「君の特異体質で何か見えないの?」

「ちょっと待って、今見てるから!!」

そんな怒らなくても、、、

彼女の震えが強くなる。

「あ、あれ1つじゃないわ、何百、、いや何千という魔力を感じる。」

これはさすがにやばそうだ。

「大丈夫、もう見なくていい。」

なんでも見えてしまうというのはかなり精神的に来るだろう、全てが正しい力ばかりではない。
特に彼女みたいに敏感に反応してしまう様なタイプは禍々しい魔力を感じすぎると気が狂ってしまうだろう。

学校側も察知し、行動を開始したみたいだ。

ピーーーーピーーーー 
異常事態発生、異常事態発生、在校生は直ちに地下シェルターに避難せよ。繰り返す、
在校生は速やかに地下シェルターに避難せよ!!

警報が流れる。

「早く、私たちも行くわよ!!」

「え、、う、うん、うわぁ。」

彼女は強引に僕の手を引っ張り、階段を降りて行く。

地下シェルターへのエレベーターの前に着くと再び警報がなる。

ピーーーーピーーーー 

1年、2年、3年の学年1位~3位の生徒は生徒玄関前に集合しなさい。繰り返す、1年、2年、3年の学年1位~3位の生徒は生徒玄関前に集合しなさい。

、、、は?

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