最強な僕は最弱な彼女を守る事にしました。

八花十一

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非常事態

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階段を登り、屋上へと通ずるドアを開ける。
屋上の柵の外側に彼女は立っていた。

何かを察知した僕は急いで近づく。
こちらに気づいて彼女が振り向いた。

もうダメだと感じた、思わず叫んだ。

「早まっちゃダメだー!!」

彼女に飛びつき柵の内側に引きずり込む。

「いったぁーい、急に何するのよ!?」

「なんで自分で死のうとしてるの!?」

「は、何の話?」

・・・・・へ?

「え、自殺しようとしてたんじゃ、、、」

彼女は深くため息をついた。

「そんな事するわけないじゃない、」

なんてこった、僕の唯の勘違いだったのか。

ふう、恥ずかしさよりも安心が勝った。

「そっか、よかったぁ。」

「全然良くないわよ、痛いし。」

肘をすりむいたらしく傷口に息を吹きかけている。

「そうだよねごめん、医務室行く?」

「もういいわ、大丈夫よ。」

なぜか少し笑っている。
まぁ笑ってるならいいか。

!!

「伏せて!」
僕は彼女の肩を掴んで体勢を低くさせる。

「さっきからなんなのよ!」

しーっと指で合図をだす。

「あっち見て。」
小さい声で話す。

「なんもなかったら怒るわよ!」

・・・
もう怒ってるじゃないか。
そんな事を言っている場合ではない。

彼女は僕の指差した方向を向いて言葉を失った。

少しの沈黙、

「な、なにあれ…?」
声が震えている。

黒い塊がこちらに近づいてきていた。
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